スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2008年読書のまとめ 

年末ということで総括してみる。

【面白かった本】

----別格----
有栖川有栖作品
ぜ…全部面白くて全部好きなので…(…)
クオリティ高いと思った順に並べると個人的にはこう→『妃は船を沈める』『火村英生に捧げる犯罪』『壁抜け男の謎』『鏡の向こうに落ちてみよう―有栖川有栖エッセイ集』『正しく歴史に遅れるために―有栖川有栖エッセイ集』 『謎は解ける方が魅力的―有栖川有栖エッセイ集』
しかし今年は有栖川新刊ラッシュで追いかけ切れてません(笑)お疲れ様です御大。
じわじわ読ませて頂きます!

----殿堂入り----
『鋼鉄都市』~『ロボットと帝国』+短編「ミラー・イメージ」アイザック・アシモフ
つまりダニール&イライジャもの5作品。
キャラクター、世界設定、ミステリとしての出来など全て素晴らしいと思います。だいすき!

★★★★★:星五つ
『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎
各賞各本ランキングを総ナメにした長編エンタメ、これはほんと凄かった。ページをめくる手が止まらない。

★★★★:星四つ
『よろづ春夏冬中』 長野まゆみ 080616
長野まゆみ史上でも個人的に一番好きです。こういう雰囲気のエロスが書いてみたい。

事件シリーズ(『殺竜事件』~『禁涙境事件』以下続刊)上遠野浩平
異世界ミステリもしくはSFミステリ。
キャラ良し世界観良し、そしてそれを生かしたロジック良し。
ちょっとうぶめとアシモフを足して割ったような雰囲気があると思いました。

『沈黙のメッセージ』ハーラン・コーベン080804
マイロンものはキャラへの愛を度外視すると「シリーズで」勧めるまでのクオリティではないかなと思い一作目押し。
スピード感溢れるミステリ&サスペンス。
キャラ立ちも良くて、悪い意味ではなく漫画的な読みやすさがあります。

ジーヴス&バーティもの P・G・ウッドハウス
これを読まずして英国執事は語れない、元祖「執事と主人」もの。大変に笑えるドタバタコメディです。
ジーヴスの腹黒さは戦セバ(池田乾さん)のセバスチャンに通じるものがあって、ときどきうーさまはジーヴスを首にしたほうが幸せなんじゃないかって思う(…)
メロディでコミカライズもされました。白泉社は相変わらずいいセンス!

★★★:星三つ
ソウルドロップシリーズ(『ソウルドロップの幽体研究』~『トポロシャドウの喪失証明』以下続刊)上遠野浩平
ペイパーカットとあだ名される謎の怪盗を追う保険屋の話。
初期はミステリっぽいエンタメ、最近はサスペンス系エンタメ?

『晋作 蒼き烈日』 秋山香乃 080517
秋山さんの長州待ってました!
もー秋山先生の長州っ子が可愛くて可愛くて大好きです。
山田の出番の多さもたまらん。初々しい晋作と奥様、晋作とおうのちゃんもたまらん。

『悪の起源』 エラリイ・クイーン 青田勝 080615
長編本格ミステリ。ここから読んでも面白さはあまりないと思うのですが、シリーズで追いかけていると面白いです。

『誰の死体?』 ドロシー・L・セイヤーズ 浅羽莢子 080803
ピーター卿シリーズ1作目。
2作目以降は1作目ほどの面白さを感じなかったので、シリーズの途中から未読です。

『小さき者へ・生れ出ずる悩み』 有島武郎 080710
ヒロイックな感触は確かにありますが、力強い文章でした。エールというかアジっているというか。
読んでいると煽られてしまって気持ちがふわふわしてくる。


【まとめ】
海外小説の当たり年でした。
触ったことなかった作家さんやジャンルにもたくさん手を伸ばせて良かったです。

12月の読了本まとめ 

『図書館戦争』 有川浩 081202
『図書館内乱』 有川浩 081204
『大きな熊が来る前に、おやすみ』 島本理生 081205
『でかした、ジーヴス!』 P・G・ウッドハウス 森村たまき 081211
『図書館危機』 有川浩081212
『トポロシャドウの喪失証明』上遠野浩平 081212
『図書館革命』081212
『完全恋愛』 牧薩次 081216
『別冊図書館戦争Ⅰ』 有川浩 081219
『別冊図書館戦争Ⅱ』 有川浩 081219
『ぼくらは虚空に夜を視る』 上遠野浩平 081219
『わたしは虚夢を月に聴く』 上遠野浩平 081220
『あなたは虚人と星に舞う』 上遠野浩平 081220
『毒蛇』 レックス・スタウト 佐倉潤吾 081224
『冥王と獣のダンス』 上遠野浩平 081225
『機械仕掛けの蛇奇使い』 上遠野浩平 081225

11月の読了本まとめ 

私生活がばたばたして参りました。もう少しの間はスロー更新となりそうです。

『ウースター家の掟 (ウッドハウス・コレクション)』  P・G・ウッドハウス 森村たまき 081107

『賢治先生』 (河出文庫〔文藝コレクション〕) 長野まゆみ 081112
『銀河鉄道の夜』が下敷きにされている短編集。
原作に忠実に書かれているわけではないので、原作を知っていて読むのと知らないで読むのとどちらがいいのかちょっと明言しかねる感じです。

『啄木のうた』 石川啄木 081119
初啄木ということで薄めの本を選んでみました。
怒りや悲しみなどある程度のテーマ別に歌が選んであります。
程よい数で、親しみやすかったです。
啄木さんの略歴もあり。

『ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王” (中公新書)』 081126
ヴィクトリア女王の生涯に添って、イギリス内外の政治について書いた新書。
イギリス史やヴィクトリア女王について知っていたほうが楽しめるかもしれませんが、私は全く知らなかったにも関わらず伝記小説を読んでいるような気分でわくわくしながら読むことができました。
外交や政治的駆け引きがお話の中心にある点も楽しかったです。そういった腹の探りあいを見るのが好きなもので(笑)
政治のダイナミズムが感じられます。

『モダンタイムス (Morning NOVELS)』  伊坂幸太郎 081129
伊坂さん的政治学の小説化、なのかなあと思いました。
京極夏彦先生が豆腐小僧で妖怪学の体系をわかりやすく小説化したのと同じような。
面白く読んだのですが、『ゴールデンスランバー』と立て続けに発売するにはちょっと内容が重い、また重なりすぎている気がします。

10月の読了本まとめ 

・10月に読んだ本リスト
・打ち消し線があるもの=もう感想を書いた本

『それゆけ、ジーヴス』 P・G・ウッドハウス著 森村たまき訳081001
腹黒執事とお人よしご主人様のドタバタコメディも早3冊目。本当にどれも面白いです。くすっと笑えます。
『スーパー・エージェント』 ハーラン・コーベン 中津悠訳 081007
二つの恋と仕事の狭間で揺れるボライター。冒頭と締めが好きです。
『文明の衝突と21世紀の日本』 サミュエル・ハンチントン 鈴木主税訳 081008
『パーフェクト・ゲーム』 ハーラン・コーベン 中津悠訳 081009
エスペランサが殺人容疑をかけられた!? 助けに駆けつけたマイロンとウィンに、しかしエスペランサは口を開こうとしない。一体何故? 真犯人はどこに? エスペランサの「動機」に胸打たれた1冊。
『工学部・水柿助教授の解脱』 森博嗣 081021
水柿くんシリーズ3冊目。相変わらずのぐだぐだ具合でにやにやしたりいらいらしたりしました(笑)
『生きる―わたしたちの思い』 谷川俊太郎 with friends 081022
mixiの『谷川俊太郎』さんコミュのトピック書籍化。ドラマを感じました。谷川さんとコミュ参加者さま方の対談あり。
『世界を見る目が変わる50の事実』 ジェシカ・ウィリアムズ 081022
食糧事情から諸々の差別、人権の話まで、嘘のような事実が端的にまとめてあります。世界ってどうしてこんなに不条理なのかと暗澹たる気持ちで考えさせられること請け合い。
『パズル自由自在―千葉千波の事件日記』 高田崇史 081023
千波君シリーズ4冊目。過去話から現在話まで入り乱れた短編集。文庫版解説が秀逸でイチオシです。
『図書館に訊け!』 井上真琴 081025
『左近の桜』 長野まゆみ 081030

『左近の桜』 長野まゆみ 

連れ込み宿の長男、左近桜蔵は面倒な質だ。
当人の気付かぬうちに人外のものを拾ってきてしまう。
彼らは様々な形で桜蔵との交わりを求めてくるのだが――
妖しとエロスの短編集。美しい日本語が丁寧に語る物語に、思わず誘い込まれます。
古典文学や民俗学的要素が盛り込まれている点など読みどころはいろいろあると思いますが、特に、主人公・桜蔵が非常に曖昧な存在として描かれていることに面白さを感じました。
手を伸ばしてくる人外の存在をきっぱりと振り切ってしまわない、流されがちなところも曖昧ならば、その属性も曖昧です。
序盤から何度となく「男であること」が描写され、女友達もいる桜蔵は、しかし彼岸のものたちからは「女」だと言われてしまう。
「人間であること」くらいは確かであろうと思いきや、それさえもどうだか解らなくなる。
性別も生い立ちも性癖も、常に存在としての境界が揺らぎ続けているように読めました。
お話として一番気に入っているのは「六月一日晴」から「骨箱」までの流れです。
この二編でモチーフになる蝶(と桜蔵)の艶やかさと言ったらありません。
色々な作家さんが色々な形で描いている「蝶」、まだこんな見せ方もあったのだなあと思わず息をつきました。

収録作品は以下の通りです。

左近の桜左近の桜
(2008/07/24)
長野 まゆみ

商品詳細を見る

続きを読む

『図書館に訊け!』 井上真琴 

図書館を最大限に活用し、効率よく・正確な情報を入手する方法が論じられた新書。
雑誌・オンラインデータベース・書籍から人力(レファレンス)まで、信頼のおける情報源を列挙し分類し、上手い使い方を解説しておられます。
基本的な部分から語り起こされており(図書館で使われる「専門用語」の解説、図書館とオンラインの比較、図書館の種類とそれぞれのメリット・デメリットのまとめなど)、図書館で資料を探したことがないという人にも解りやすいのではないでしょうか。
特に「正確な」「密度の濃い」情報を、図書館を駆使して手に入れる方法は参考になりました。
「こんなテーマの情報が欲しい」というときに、資料の完成度や重要度で絞る方法が紹介されているのです。
単純にMAGAZINE PLUSやNDL OPACでキーワード検索→出てきた資料を読む、ではなく言わば搦め手の方法と言ったところ。
該当のテーマに関する入門書や修士論文の「参考文献」や先行研究のまとめを参考にするなど、その手があったかと膝を打ちました。
個人で研究をなさっている方、レポートや論文を書く大学生さんには、有用な情報収集テクニックが盛りだくさんだと思います。
難があるとすれば、若干著者さんの目線が高いこと・引用があまりにも多いこと。
齊藤孝さんと似たテンションと言えば伝わりやすいでしょうか。
もっと自分の言葉で、驕りのない語りをしてくれていたら読みやすかったです。個人的に。
そのほうが読みやすいと判断して、意識してなさっているのかもしれませんが。

図書館に訊け! (ちくま新書)図書館に訊け! (ちくま新書)
(2004/08/06)
井上 真琴

商品詳細を見る

『文明の衝突と21世紀の日本』 サミュエル・ハンチントン 鈴木主税訳 

冷戦後そして将来に渡っての世界情勢について論じた新書。
大雑把な理解ですが、「イデオロギーを同じくする国同士の対立」から「A文明チームとB文明チームとの対立」にシフトして行くだろうという話(『文明の衝突』)+国際社会におけるこれからの日本についての話(『21世紀の日本』)という感じの章立てです。
ハンチントンさんはアメリカの政策立案なんかにも関わるような著名な学者さんだそうで。
発売当時にずいぶん騒ぎになっていて、法学の授業でも勧められた一冊。
図解つきで解りやすく、なるほどなあと思う指摘も多く楽しかったです。
世界史をやった方には特に面白いのではないでしょうか。

文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)
(2000/01)
サミュエル・P. ハンチントン

商品詳細を見る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。