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『蝶狩り』 五条瑛 

依頼人シリーズ、連作短編。
『天神のとなり』と近い雰囲気です。
小さな事件のなかで大きな事件も進展してゆく、話の繋ぎ方が上手い。
キリエのどこか煤けた潔さが好きだけど、ビジュアルを上手く想像できなかったのはどちらかというと世知にうとい私自身のせいでしょう。
結末には賛否両論あるようですが、こういう形で読者の想像に委ねるのもひとつありかなと。キリエにも桜庭さんにも頑張って生き抜いて頂きたいと思いました。

蝶狩り (角川文庫)蝶狩り (角川文庫)
(2008/08/25)
五條 瑛

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『京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004』 

京極夏彦先生選のミステリ?短編アンソロジー。
東野圭吾さんの「序文」と京極夏彦さんご本人の「前口上」付き。
「謎」の前口上がミステリの醍醐味を言い当てている気がして好きです。
選出されている作品中、マイベストは連城三紀彦さんの『黒髪』でした。
言葉や話の運びがあまりに上手で美しくて感動した。やっぱり連城先生の作品は凄い…!

京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004 (講談社文庫)京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004 (講談社文庫)
(2009/09/15)
不明

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『カリブ海の秘密』 アガサ・クリスティー 永井淳訳 

ミス・マープルが静養に訪れた南国のホテルで起こる謎の連続殺人。
犯人当てを支えるストーリーテリングの上手さに脱帽しました。
また、ミス・マープルとラフィール氏、老嬢と老紳士の会話が含蓄あって大好きです。
生きることに前向きで、強かなふたりが素敵でした。

カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
(2003/12)
アガサ クリスティー

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『闇の喇叭』 有栖川有栖 

良きミステリ、良きYA、良き風刺小説。
あとがきまで読むとより納得、味わい深い作品になると思う。
史実を下敷きにそっとずらしたような世界観も面白かったし、何より少年少女の心情描写が繊細だった。
有栖川先生は透明感のある人物を描くなあと思う。

闇の喇叭 (ミステリーYA!)闇の喇叭 (ミステリーYA!)
(2010/06/21)
有栖川 有栖

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『[新世界]透明標本―New World Transparent Specimen』 冨田伊織 

骨格研究の手法である「透明標本」の写真集。
モノクロームの背景に、赤、青、ときに黄色や緑に透けた生物の体が、とても繊細で美しかったです。
種としては、深海魚、甲殻類、軟体動物、魚類、両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類から少しずつ。
最後に一覧と簡単な解説も付いています。

[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~
(2009/10/15)
冨田 伊織

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『帝王死す』 エラリイ・クイーン 大庭忠男訳  

軍需王が絶対権力を握る孤島に拉致され、調査を命じられたクイーン親子。
鉄壁のガードをされている軍需王は、予告状の通りに殺されてしまうのか?
閉ざされた治外法権の島と予告不可能犯罪、WW2前後の情勢を踏まえた社会描写は読み応えがあります。
謎がとびきり魅力的なぶん、謎解きには少し無理が出ているかもしれません。
私はそこへ行き着くまでの論理の展開を楽しみましたが、トリックを期待して読むと肩透かしを食らうかもしれません。
しかしやっぱり、面白い。

帝王死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-13)帝王死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-13)
(1977/06)
エラリイ・クイーン

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『動物園で逢いましょう』 五条瑛 

本編(?)のほうは、ひとつひとつの短編がミニミステリ的に面白いことはもちろん、連作短編として読んでも完成度が高くて楽しめました。
一連の連作短編を「白と黒のエクスタシー」で締める、という構成・モチーフの使い方がとても好みでした。
また、番外的に収録されている「街角の向日葵」では、洪&パクのコンビをもう一度見られてとても嬉しかったです。このコンビの話も、もっと読んでみたいです。

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