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『ドイツの子どもたち―世界の子どもたちはいま18』 西村 佐二 

各国の子供達の「現在」を分かり易くまとめた、子供向けの絵本シリーズ18巻。
ドイツはベルリンの子供たちにスポットを当てた1冊です。
小学5年生の女の子と6年生の男の子の生活を追っていく形で、学校生活や家族関係などについて説明されています。
地方分権が進んでおり、州ごと・都市ごとで様々な文化を持つドイツの全体像をこの1冊で読み取ることはもちろん難しいですが、2001年頃のベルリンの生活については、写真もふんだんに使われていて分かり易くまとまっていると思いました。
面白かったのは「アンケート結果」が付されている点です。
ドライリンデン小学校の児童限定の回答ではありますが、
「好きな科目は」「おこづかいは何に使うか」など75項目のアンケート回答のうち多かった回答1位~3位が一覧になっています。
首都・ベルリンでとったアンケートにも関わらず、休日の過ごし方の3位に乗馬が入っていることに驚きました。ベルリンの近くにそういう施設があるんだっけか…!笑

ドイツの子どもたち (世界の子どもたちはいま)ドイツの子どもたち (世界の子どもたちはいま)
(2002/02)
西村 佐二

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『ミステリーの書き方』 日本推理作家協会編著 

小説を書く人には勧めたくない。
なぜなら、凄く勉強になるから。自分だけの本にしてしまいたい、本当にそう思ってしまいました。
日本推理作家協会に所属する作家さんたちが、ご自身の創作技法について分野ごとに語っています。
赤川次郎さん、綾辻行人さん、有栖川有栖さん、石田衣良さん、大沢在昌さん、北方謙三さん、北村薫さん、宮部みゆきさん……表紙にずらっと並んだ執筆陣の豪華さにまず驚きました。
タイトルと執筆陣の名前のみがバーンとレイアウトされた装丁も、「このメンバーがこのテーマについて本気で語ってるんだぞ、どうだ」という自信が見える気がします。
『ミステリーの書き方』というタイトルではありますが、内容は広く「エンタメの作り方」であるように感じました。
トリックのことやミステリに特有の決まり事についても書かれていますが、ほとんどはミステリ以外のジャンルでも応用できる技術です。
個人的に特に面白いと思ったのは、
・東野圭吾さんのアイディアの探し方
・乙一さん、朱川湊人さんのプロットの立て方
でした。
やり方が具体的に説明されていたので、自分でも試してみたいです。
その他にも、「視点の選び方」「文体について」「会話に大切なこと」「叙述トリックを成功させる方法」「書き出しで読者を掴め!」「タイトルの付け方」など書き手として気になるテーマがぎゅぎゅっと凝縮されています。
今まで読んだ「小説の書き方」系の本のなかで一番実践的な一冊でした。

ミステリーの書き方ミステリーの書き方
(2010/12)
日本推理作家協会

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『真夜中の探偵』 有栖川有栖 

探偵行為が禁じられ、北海道が日本から独立して国家となった世界。空閑純は探偵を両親に持つのだが、父は探偵行為のために逮捕され、母は行方不明になっている。
両親の跡を継いで探偵となり、父母を救おうとするものの、17歳の少女は非力で現実はままならない。
そんな中、元探偵が箱の中で溺死したという奇妙な事件に関わることになるのだが?

『闇の喇叭』の続編となる本作では、溺死事件と空閑夫妻を巡る謎とが平行して扱われてゆきます。
拙くも論理的な推理を進める純をはらはら応援しながら読みました。
力足らずを嘆くだけで終わらず、必死で前に進んで行こうとする純の強かさがとても好きです。
また、そんな純に「探偵になることの責任」をきちんと考えさせているところも読み所。
探偵となって殺人犯を暴くということはその犯人を絞首台に送るということでもある。
「事件をどう処理するか」を考えて謎を解いているか? 問われて純は葛藤します。
どうにもならないことの板挟みで悩む姿は、テーマは勿論違うにしても自分にも覚えがあることで、共感を持ってしまいました。
「推理小説」としては勿論、純が探偵として・人間として成長してゆく青春小説としても読み応えがある作品です。
空閑夫妻の行く末や国家同士の対立など、大きな謎が解明されるのはまだこれから。続編も楽しみです。

真夜中の探偵 (特別書き下ろし)真夜中の探偵 (特別書き下ろし)
(2011/09/15)
有栖川 有栖

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『言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))』 高田宏 

近代的国語辞典の編纂と日本語文法の体系化に尽力した大槻文彦の伝記。
祖父・大槻玄沢の時代から連なる洋学の系譜にざっと触れつつ、幕末・明治・大正・昭和の初期にまで続く大槻と辞書『言海』の姿を描いています。
幕末の記述では奥羽越列藩同盟側から見た維新、明治以降ではその時々の著名人との意外な繋がりを見ていくのが面白かったです。

言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))
(1998/04/15)
高田 宏

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『だれが、いばら姫を起こしたのか―グリム童話をひっかきまわす』 イーリング・フェッチャー 丘澤静也訳 

グリム童話の原典とパロディを併録した一冊。
個人的には、巻末にある「パロディへの招待」を読んでから本文に行くほうが作者の意図が分かりやすい気がする。
素朴な言葉で書かれた童話が、いかに多様な解釈をされうるか。かなり強引な読み替えもあって面白い。
また、訳者あとがきがスマートで、丘澤さんご自身の著作が読んでみたいと思った。

だれが、いばら姫を起こしたのか―グリム童話をひっかきまわすだれが、いばら姫を起こしたのか―グリム童話をひっかきまわす
(1984/10)
イーリング・フェッチャー

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『世界の子どもたち (27)』 神保照史 

ドイツの小学生の生活がふんだんな写真と分かり易い説明でまとまっています。
1日の生活・1年の行事など主要な話題は押さえてあり興味深いですが、1990年発行とあって、まだECだったりマルクだったり内容がやや古いことは否めませんでした。

世界の子どもたち (27)世界の子どもたち (27)
(1990/04)
神保 照史

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『新装版 46番目の密室』 有栖川有栖 

旧文庫版で読んでいたところ、新装版で再読。
本編については言わずもがなでしょうか、些細な事実を基に導かれる堅固なロジックが初期クイーンを思わせる、正真正銘の「本格ミステリ」密室もの。
ひとつひとつ論理を積み重ねて犯人を指摘する場面は、何度読んでも興奮します。
そして綾辻先生の解説が、新版も旧版も素晴らしかったです。
有栖川・綾辻両先生の本格ミステリへの情熱に、なんだか泣けてしまいました。
お二方にはこれからも最上の「地上のミステリ」を書き続けて頂きたいです。

新装版 46番目の密室 (講談社文庫)新装版 46番目の密室 (講談社文庫)
(2009/08/12)
有栖川 有栖

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