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『アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法』 平木典子 

自己表現方法のひとつ、「アサーション」を紹介している新書です。
自分の気持ちを大事に肯定して伝え、かつ相手の気持ちも同じように尊重して受け止めるコミュニケーション方法です。
著者の平木先生も書かれているように、ともすれば「他人をコントロールする技術」など誤解をされがちなアサーションについて、とても易しく解説して下さっています。
アサーティブな姿勢とはどんなものなのか、それを阻害する固定概念とは、アサーションな自己表現をするとどんな良いことがあるのか?
この表現方法はひとつの理想だと思うのですが、「言っていいんだよ」と言われても自分の気持ちを正直に、かつ攻撃的にならないように伝えるのは難しい、と感じました。
もっと難しいのは、自分と異なる意見だとしても他人の言葉に丁寧に耳を傾け、話し合って意見の摺り合わせをしてゆく……という段階です。
もっとアサーションという表現が広がり、お互いにアサーションを意識しながら話をすることができれば、より簡単になるのかもしれません。

巻末には関連文献や映像資料、HPが紹介されています。

アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)
(2012/02/17)
平木 典子

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『七回死んだ男』 西沢保彦 

僕は一日を九回繰り返す――
不定期にある一日が繰り返されるという特異体質を持った主人公は、ループする「祖父が死んだ日」のなかで祖父の死を回避しようと試みるのだが。

秀逸としか言いようがない設定と、それが見事に活きたミステリ的状況が面白くて面白くて夢中で読みました。
そして後書きを読んで泣きそうに…西澤先生のSF新本格への愛と矜持が熱い。
それを受けての北神次郎さんの解説も西澤作品への温かいエールで素敵でした。
文庫版で読んで良かったです。

七回死んだ男 (講談社文庫)七回死んだ男 (講談社文庫)
(1998/10/07)
西澤 保彦

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2012年読書のまとめ 

2012年のまとめを読書メーターさんの機能でぽーんと!

読んだ本の数:191冊
読んだページ数:37419ページ
ナイス:95ナイス
感想・レビュー:14件
月間平均冊数:15.9冊
月間平均ページ:3118ページ

2012年のベスト20もメーターさんで作ってきました。こちら

2013年も面白い本との出会いがたくさんありますように。

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『星の国のアリス』 田中啓史 

少女アリスが乗った宇宙船のなかで、体内の血液を抜かれた死体が発見される。
犯人は吸血鬼なのか、それとも……? 吸血鬼SFミステリ。

描写の隅々までおぞましくてどろっどろで救いがなくて、それが堪らなく嵌っている作品だと思いました。
また、伏線の引き方が丁寧で、後半ばったばったと乗客が倒れる中でがっつんがっつん回収されてく流れが大変爽快です。
久しぶりに自分好みの意外性を持つ結末にぶつかって、いまやたらと満たされた気持ちです(笑)
後味が良いようなお話ではないにも関わらず、何なのでしょう、この楽しい読後感…!

『江神二郎の洞察』 有栖川有栖 

ついについに! 待ちに待った学生編の短編集が登場です……!
名品揃いだと思っている学生編短編が手に取りやすい形でまとまったことが、とにかく嬉しいです。
アリスの入部からマリアの入部あたりまでの作品が収録されています。
雑誌を探して読んだ作品が懐かしかったり、書き下ろしがたまらなく愛おしかったり。
「除夜を歩く」、傑作だと思うのですが如何でしょう…!

改めて、この青春小説であり推理小説が大好きです。

『落下する緑―永見緋太郎の事件簿』 田中啓史 

テナーサックス奏者を探偵役に据えた日常の謎連作短篇集。
とにかく作者田中先生のジャズ愛が溢れていて、演奏シーンの描写にワクワクしました。
読んだらジャズが聴きたくなる1冊。
先生の挙げた参考レコードから、早速どれか聞いてみたいと思います!

『これが密室だ!』 ロバート・エイディ、森英俊(編・訳) 

密室ものの隠れた名短編を集めたアンソロジー。
本邦初訳出の秀作と解説がずらっと並んだ贅沢な一冊です。
タラントものが収録されていると聞いて入手。
EQMMや『クイーンの定員』への言及も多く、クイーンがミステリシーンに残した影響の大きさを感じました。
ほとんどが小説ですが、とりをつとめるカーの作品のみラジオドラマの台本から。
これがまた面白い!
さすがカー、出来ればちゃんと「音で」聞いてみたくなる一編でありました。

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