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『100%人に好かれる「聞く力」』 齋藤孝 

人に好かれるにはどうしたら良いか? 「聞き上手」になることである、という本。
論旨は間違っていないと思います。でもとにかく、齋藤さんの論の展開の仕方は好きになれません。
引用引用引用また引用。引用とは援用するものであって決して主文にはなり得ないはずです。
「たとえば」の多さに辟易しました。
わかりやすく説明するにしても、他の本からの引用ばかりをここまで繰り返す必要はない筈です。しかも、引用によって劇的に理解が助けられたかと言えばさしてそうでもない。
もっとご自身の言葉で、ご自身の意見を具体的に落とし込んでいって欲しかったです。

100%人に好かれる聞く力100%人に好かれる聞く力
(2007/08)
齋藤 孝

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『なぜか「好感」を持たれる女性のほんのちょっとした違い』 今井登茂子 

まずは簡単にもくじを。
・このプラスアルファの一言が言える、言えない
・「たかが雑用」を「されど雑用」にできますか?
・自分をうまく見せられますか? 隠せますか?
・好感を持たれる人は、例外なく「察し」がいい
・誘い上手、誘われ上手してますか?
・「イヤなこと」を上手にかわせますか?
・人が近づかない「装飾過剰女」になってはいませんか?
・それでは気持ちが伝わらない。装飾が不足してはいませんか?
・ほんのちょっとしたトッピングで人の感動は倍になります

仕事ができて、かつ好感を持たれる人とはどのような人か? 具体的な例とともに指針を示して下さいます。
抽象論で終わらず、事例がついてくるのは解りやすかったです。
中身としては、「なるほど参考にしよう!」と、「常識じゃないのかな?」が6:4くらい。
タイトルの通りささやかだけれど印象が変わってきそうなことが多いので、その気になれば明日からでも始められそうです。
個人的に一番勉強になったのは「電話の取次ぎ方」。電話が苦手なので(笑)
掛けてきた人、掛けられた相手の双方にとって有難い応答とはどのようなものか? メモって練習してみるつもりです。

なぜか「好感」をもたれる女性のほんのちょっとした違いなぜか「好感」をもたれる女性のほんのちょっとした違い
(2003/03)
今井 登茂子

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『玩具草子』 長野まゆみ 

長野さんが子供時代に遊んだおもちゃについてのエッセイ集。
80ページ足らずの中に、セピア色をした昭和の「遊び方」が詰まっています。
万華鏡や硝子、「黒曜石の地図」「金魚玉」などそのラインナップは幻想的で美しく、長野さんの世界観にいかにも登場しそう。
うっとりするような幼少の思い出がこんなにたくさんあるなんて、と羨ましく思ってしまいました。
レトロさが素敵な挿絵についても特筆しておきたいところです。
長野さんがテーマにした玩具や文章の雰囲気を非常にうまく汲み取った挿絵です。
媚びることなく、しかし愛嬌を備えた動物や子供は、それだけでも本を手元に置きたくなってしまう魅力を持っています。
そこを見て頂きたかったので↓写真を大きめにしてみました(笑)いかがでしょう。

玩具(おもちゃ)草子玩具(おもちゃ)草子
(2002/02)
長野 まゆみ

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『大切なこと』 松下幸之助文 江村信一絵 

松下幸之助さんが月刊誌『PHP』の裏表紙に連載した短文集。人生の警句集と言っても良さそうです。
一度『道をひらく』『道をひらく 続』という本に纏められたものから若人向けの内容の文章を抜粋した本というだけあり、柔らかな挿絵とフォントで読みやすさを意識した編集になっています。
まとめるのなら、驕らず倦まず怠らず、となりましょうか。
それらを松下さんの背中で示して貰った気持ちになりました。
松下さんご自身の「こう在りたい」という目標や、それに向かって実践する姿を覗き見たような。
一方的に訓諭するのではないのです。
「人類はこうあればこそ発展するだろう、だから自分もこのような人間でいたい」
そんな遠大なメッセージがここにはあります。
挿絵は可愛らしいのですが(笑)思わず背筋が伸びるような、気骨のある文章でした。

大切なこと大切なこと
(2003/12/11)
松下 幸之助

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既読本メモ 

読み終わったものの感想文が書けてない本を一覧にしておきます。自分メモ。
少しずつ書いていきたいと思います。
書き終えたものは打ち消し線を入れていきます(暫定)

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『秘伝 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した』 越智通勝 

エンジャパン代表の越智さんが、息子さんに説いた「就職論」をまとめた本。
「秘伝」「極意」などと煽る本には私は懐疑的なほうです。これもどうせみみっちいテクニックや嘘っぽいアドバイスばかりなんじゃないの? とナメてかかってみたら意外や意外。
誠実で、具体的で、納得のできる内容ではないですか。
何しろ「こういうことを言えば面接官にウケる」とか「明るい笑顔で説明会では前列に座れ」とか小手先の話ではなく、「働くとは何か」「どのような人材が重宝されるか」という実際的な話から説き起こして下さいます。
それでいて、息子さんとの会話は会話文ですし各章ごとに小見出しとまとめがあるので非常に解りやすいです。
その場限りの就職ではなく、先を見据えた就職。会社から「受けた恩は返す」心を持つ。本当にそうだな、と思えました。
この本をもっと早く読んでいたらエンジャパンに登録して就活していたかもしれません(笑)
就活中の方、就活を控えた方は、一読して損はありません。

秘伝 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した秘伝 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した
(2004/11)
越智 通勝

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『光ってみえるもの、あれは』 川上弘美 

 16才の男子高校生が、奇妙な大人たちに取り囲まれながら、自身も大人へと変容していく過程を描いた青春小説。
 (略)
江戸翠(みどり)は、フリーライターの母と祖母との3人暮らし。「ふつう」である翠に少し不満を持つ母を筆頭にして、家族はみな、どこか浮世離れした人々だ。ときどき「翠くんの生き血を吸いたくなるのよね」などと言う祖母。そして、翠の遺伝子上の父親で、ふらりと家にやってくる大鳥さん。一方で、親友の花田は「ものすごくシミシミした感じで」世界に溶けこんでしまう自分が困るという。やがて花田は、セーラー服を着て登校しはじめる。
<以上Amazon.comの解説から引用>

どうにも上手くお話の中身をまとめられなかったので、引用をさせて頂きました。
顧みると、今までも川上さんの作品はそうしている記事が多いですね(^^;

この長編小説は、私が川上さんの作品を読んだ反応としては珍しく、「考えさせられた」作品でした。
他の作品では解釈してゆくより川上さんの醸す不思議な空気をそのまんま味わうのが好きなのですが。
『光ってみえるもの、あれは』には、女性と恋愛する以前の段階としての同性愛がテーマのひとつとしてあったのではないか、と思っています。
江戸と恋人・平山水絵の恋愛が即物的に描かれる一方で江戸と花田の繋がりはスピリチュアルに丁寧に描かれる。
若い、恋を知ったばかりの江戸にとって、「おんな」はまだ良く解らないものであり即物的に肉欲の向かう先であるようです。
逆に十数年親しく知った「おとこ」は気心の知れたものであり、恋愛で喩えるならば情欲をのぞいても絆を形成できる土台が既にある、のかなと。
伏線らしきものを引きつつも、ストレートな描写がされていない分、江戸と花田の絆が江戸と平山の恋愛関係より一層深いところにあるのではないかと想像させられました。

「恋に上る階段なんです。異性と抱き合う順序として、まず同性の私の所へ動いて来たのです」

というのは『こころ』の先生の言葉ですが、花田と江戸の関係がそのようなものであるとすれれば、女ひとりに男ふたりというのもまた漱石的です。
ひとりの女性を取り合っている(ひとりの女性をふたりの男性が想っている)ように見えて、その実女性の頭を飛び越えて男性同士が強い関係を結んでいる(いた)。
例えば『それから』の代助と平岡と三千代。『こころ』の先生とKと奥さん。『門』の宗助と安井と御米。
水絵が感じていたもの寂しさ、江戸の冷たさはこのあたりから来るのではないでしょうか。
ただし水絵はそれに抗い、男女の恋愛という段階に江戸を引っ張って行こうとしている(ように見える)点が漱石の描くヒロインとは違っているようです。

解り辛いうえ、矛盾のある話で申し訳ありません; 依然として思考中です。
不愉快に思われる方がいらっしゃいましたら重ねて本当に申し訳ありません。
川上さん(も漱石も)大好きです…!

光ってみえるもの、あれは (中公文庫)光ってみえるもの、あれは (中公文庫)
(2006/10)
川上 弘美

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