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【本格ミステリ大賞】『女王国の城』【祝受賞】 

女王国の城 (創元クライム・クラブ)女王国の城 (創元クライム・クラブ)
(2007/09)
有栖川 有栖

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有栖川有栖先生の『女王国の城』が本格ミステリ大賞を受賞なさったそうで!
うっわああ嬉しい!おめでとうございます有栖川御大…!
作品のクオリティから考えると納得の結果、などと思っていたりします。
本当に面白かったですから、女王国。
ばたばたしていて未だこのブログに感想書けていないのですが;;
大好きな精緻なロジックそのままに、エンタメ要素まで盛られている。
そりゃ取るよ大賞…!
後巷説の直木賞くらい納得の結果です。
有栖川先生敬愛しております。そしてEMCが大好き!
現代本格推理の作家の中で、誰より美しいロジックと端正な日本語を両立させているのはこの方だと信じて疑いません。
これからのご活躍も楽しみにしております。
本当におめでとうございました!

『ほぼ日の就職論―はたらきたい』 ほぼ日刊イトイ新聞(企画) 

ほぼ日刊イトイ新聞さん発、「“働く”とは何か?」をまっすぐ考えてみる一冊です。
構成は、5つの対談とみうらじゅんさんによるコラム+各界の「名言」。
対談のメンバーの幅広さがさすが「ほぼ日」さんです。
人事採用のプロフェッショナルから、
しりあがり寿さんら「自営業」(?)の皆様、
トリを飾るは矢沢永吉さん。
それぞれにとって「働くこと」の意味は違っています。
しかし共通していると感じたのは、皆様、「働く」を「(辛いこともあるけど)楽しい」と捉えているということ。
同時に、お辞儀の角度や完璧な敬語? そんなものより大事なものがあるだろう!
というのがこの本のスタンスです。
「どうして下らない(と思えてしまう)尺度で計られないといけないんだ?」と感じている方、
それで就活に行き詰まってしまった方、
「綺麗ごとの本か」と切り捨てないで、『はたらきたい』を試して見て下さい。
励まされるのはもちろん、みうらじゅんさんのユニークなコラムには笑ってしまうことうけあいです。大事なことなので二回言います、笑いました(笑)

はたらきたい。はたらきたい。
(2008/03/18)
ほぼ日刊イトイ新聞

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拍手返信 

「続きを読む」から拍手への返信です。
遅くなってしまって大変申し訳ありませんでした…!
そしてコメント本当にありがとうございました!

続きを読む

『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い』 西尾維新 

数多の分野の天才少女ばかりが集められた島で起こった、密室+連続殺人事件。
天才のひとり、玖渚友の付き添いとして島へやってきた語り部の「ぼく」が、一見不可能な犯罪に挑戦する。
バイオレンスでサスペンスでミステリアスなエンタテイメントです。
可愛い女の子が好きな方、若干過剰な相互依存がお好みの方にはキャラクターだけでも楽しめるかもしれません。(正に私は後者)
祝文庫版発売。

最近比較的キャラクター造詣が「ふつう」な話を読むことが多かったので、ラノベ・漫画的なキャラクターの立ち方に一瞬ひるみました。
また、気取りとも取れる装飾過多な筆致もあまり好みとは言えず、投げずに読めるだろうかと不安になりました。

結論としては杞憂でした。
鬱陶しくない「ミステリアス」を描くのが上手いというか、このハコの中でこの個性的な人たちがどんな事件に巻き込まれてそれがどのように収束するのかが気になってしまってどんどん先へ進みたくなる。
アリバイや状況証拠から筋道立てた推理をしようとする様子は本格っぽくもあり、論理を綺麗に組もうと試行錯誤する部分が個人的に楽しかったです。
あと警察不介入状況の作り方が自然だったと思う&タイトルが上手い。なるほどね!
登場人物が推理小説的状況を認識していることや、三つ子に関するいーちゃんの言い分もそうですが、メタミスの要素は充分にありましたが。
影響を受けた作家=京極・上遠野・森さん
超 納 得
筆致や作風からもんのすごいわかる。
あんまり解りやすいので、この方たちを先に読んでいる・お好きな方にはちょっと不快な場合もありそうです。私は若干そうでした。あとがきや章の始め方などをあんなに上遠野さんに似せる必要はあるんだろうか…。

などと言いつつも、トータルとしては楽しく読ませて頂きました。
引き続きシリーズ制覇を目指そうと思います。

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)
(2008/04/15)
西尾 維新

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『オリエント急行の殺人』 アガサ・クリスティ 中村能三訳 

ヨーロッパ各国をまたいで走るオリエント急行、見ず知らずの人々とひとつ屋根の下で過ごす数日の列車旅。大雪で列車が往生したその夜、ひとりの男が殺された――その傷口は、男でしか付けられないような深いもの、ささやかで浅いもの、左利きと思われるもの、右利きと思われるものと不可思議にもさまざまなのだった。
犯人は男か? 女か? 共犯か単独か?
列車という密室で、ポアロの尋問が始まる。

列車や誘拐など、当時の時事ネタを盛り込んだ長編ミステリ。
オリエント急行というだけあって出てくる人物の国籍が様々で、英国人の書く各国の「典型的お国柄」像が興味深いです。
自国に対しては若干自虐的でしょうか?(笑)
イギリス人とアメリカ人がやたらお互いをけなしたり、逆に懐いたりという様子も面白い。
推理の過程に関しては、「それだけで解っちゃうなんてちょっと無理があるのでは?」「それやっちゃったら何でもありなのでは?」「倫理的にどうなの?」とツッコミたい部分もありましたが、ホワイダニットの説得力はさすが。最後には「うーん、成程アリかも……」と思ってしまいました(笑)
人物を描く上手さも女史の小説だなあ、という感じ。
最後の最後が鮮やかなので、是非諦めずにラストまで読んでみて下さい。
ヘイスティングスがいてくれたらもっと良かったのですが……!

『羊たちの沈黙』 トマス・ハリス 菊池光訳 

女性の皮を剥いで殺す、連続殺人犯が捕まらない――FBIのクローフォドは頭を悩ませていた。その元教え子・クラリスは、元精神科医であり殺人犯である獄中のハンニバル・レクター博士を別件で訪ねる。レクター博士は皮剥ぎの事件について何ごとかを知っているようで……
かの有名なサイコ・サスペンス。
ミステリ作家によって紹介されることも多いことから、私は勝手にレクター博士を安楽椅子探偵とする推理ものかと勘違いしておりました。確かにミステリっぽい構造は持っていますが、純粋にサスペンスなのですね。
なぜ、どうして、よりも、とにかくその残酷な不気味さを楽しむ小説だと感じました。
小説の筋立ては文句なく面白いので、読んでみてくださいとだけ申し上げたいと思います。
ただ訳が! どうしても好きになれませんでした。
例えば「彼が自分の母親をあんなふうに言ったのは」母親とは彼のなのか自分のなのか?
指示語があいまいなまま訳してあったり、専門用語や略語が説明無しで直訳されていて意味がとれなかったり。読者に優しくありません。
お話が面白くて好みだった分残念でした。

羊たちの沈黙羊たちの沈黙
(1989/09)
菊池 光、トマス ハリス 他

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『マラケシュ心中』 中山可穂 

肉欲の恋を賛美する退廃的な歌人が恩師の妻に懸想する。妻も歌人に強く惹かれ、ふたりはひょんなことからサハラを目指すことになり……と書くとそこそこありふれた恋愛小説のようなのですが実際に本文を読めばそんな生易しいものではないということが判って頂けると思います。
読後に長いため息を吐いてしまうような小説でした。内訳は、疲労と、一途さへの感嘆と、慶び。
「良い小説」と断言するには若干の躊躇いがあるのですが、パワーのある小説だということは確かだと思います。熱に浮かされたような浮遊感とともに、読書をひと息に駆け抜けさせる引力がある。誰かに夢中になっているときの躁鬱、ものすごい体力使う感じを、作中人物と一緒に体感させられる。
好きか嫌いかと聞かれたら、私は好きです。
前半の小川さんと緒川さんの恋愛観にあーあるあると思ってしまう私も重たい女のひとり。

友達からの推薦本でした。
本読みさんからのお勧めは外れながないから素晴らしい。

マラケシュ心中 (講談社文庫)マラケシュ心中 (講談社文庫)
(2005/05)
中山 可穂

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