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『ドイツ統一戦争―ビスマルクとモルトケ』 望田幸男 

19C末頃~ドイツ統一辺りの戦争を、ビスマルク・モルトケ(+ローンもかな…)を中心に書いた研究書。次点マントイフェルとヴィルヘルム一世な感じ。
本文に入る前に「概観」でざっと本の流れを押さえ、ビスマルクやモルトケが活躍しだすまでの流れをしっかり説明してから本題に入ってくれます。
この二人をピンポイントで読みたい方には少々面倒かもしれませんが、イマイチまだドイツ史に弱い私には助かりました。
写真と統計がふんだんに使われているのも解りやすい。戦争の話なので、地図があればもっと良かったです。地名と方角を挙げられるだけでは具体的に想像できない土地もあったので。

また、参考文献が充実しています。
大体のジャンルごとに書き出してくれてある上、著者からの簡単な説明も付いていてありがたかったです。
ドイツ統一戦争―ビスマルクとモルトケ / 望田 幸男

『ドイツを読めば日本がみえる』 加来耕三 

ドイツがいかに日本へ影響を与えてきた、きているか? という話なのですが、お勧めできません。(笑)
まずドイツの明治初期日本への影響の過大評価がすごい。
ドイツを持ち上げたほうが後半が際立つと判断したのかどうか解りませんが、ちょっと言いすぎだと思います。
確かにそれは大きかったんですけど、そんなに国がドイツオンリーだったわけではなくて、仏英蘭から流入したものもあったはずだし(民法とか)あんなに大久保さんは熱狂しないと思う(笑)
色んなことをセンセーショナルに仕立てていて、学術書というより小説寄りの印象です。
日本におけるドイツバナなのに青木周蔵が見当たらないのもおかしい(偏見じゃねーの)
また、欧米諸国の国民性に対するよくわっかんない一般化が癪に障りました(笑)「フランス人は皆は得手勝手」「ドイツ人は皆は機械が好き」など。
後半はほとんど日独別々に論じていて、別にドイツを読んでも日本は見えませんでした。残念。

細かいミスで目に付いたのは、「ドイツは戦場で敗れたのではない。背後から匕首で突き刺されたのだ」の解釈が違いと、「少将は仕官の最低級」ってヤツ。少将は将官の最低級であって仕官の最低級は准尉の筈ー(辞書的定義)これはどちらかというと編集さんのミスかな。
もっと基本的なミスとしては引用の仕方です。
一次資料すっ飛ばして二次三次資料からばかり引いていたり(そもそもそんなに読んでないっぽい)、署名著者名が明記されてなかったり。明記されてない引用は著作権法違反じゃ…?;

『危機管理の天才ビスマルク』 加藤千幸 

ビスマルクの評伝か研究書なのかと思いきや、外交官である著者によるビスマルクと自分の話、でした。
ビスマルクの書き物や発言を拾ってきて、それに対して著者からコメントが付きます。歴史的背景やドイツ学よりも外交常識の観点が強いです。
時代の話が無いわけではありませんが、むしろ中国の故事などを引いてその判断について良い悪いを語るなど、自分的常識で当時を見ている感じがします。エッセイに近いでしょうか。
読み物としてはともかく、研究などの参考文献として使える本ではありません。
また、誤字が多かったのが気になりました。

『ケストナーの生涯―ドレースデンの抵抗作家』 高橋健二 

エーリヒ・ケストナーの伝記。
生まれたころからお亡くなりになるまで、交友関係や住んでいた土地柄なども踏まえて書かれています。
高橋さんはケストナーとは交友関係にあったため、ケストナー自身の手記に加えて彼の周りの人から実際に見聞きしたこと、彼自身と付き合って得たものなどがふんだんに盛り込まれていました。
この一次史料の多さが美味しかったです。
高橋さんのケストナーに対する目線は優しく暖かく公平で、嬉しかったです。

『ヒストリカル・ガイド ドイツ・オーストリア』 坂井栄八郎 

ドイツ及びオーストリアの、歴史・文化・地理の概説。
参考資料とさくいん有。

簡潔かつスタンダードな歴史話は良かったのですが、地図がちょっと使い辛かったです。
本文中の地名が地図内に無いことが多かったので。それでは意味がないと思うのです…;

『ふたつの近代 ドイツと日本はどう違うか』 望田幸男 

ドイツ関連はまだまだ勉強中なのでともかくとして、日本関連の情報では本当にそうなのか?と疑問に思われる部分が多かったです。
今まで読んだことのあるほかの本と異なる意見が多々あったので。
史実解釈に関して結構独特な方なのでしょうか。

『人間の生き方 ゲーテ ヘッセ ケストナーと共に』 高橋健二 

ドイツ文学を研究なさっている高橋さんによるエッセイ・小論集。
ゲーテとヘッセに関しては数ページに渡る経歴の説明もあるので、超簡略伝記とも言えそうです。
凄く二人の人間味溢れる、可愛い仕上がりで好きですv著者さんのゲーテとヘッセへの敬慕の強さを感じました。
ケストナーは表題にある割りに扱いが小さくて残念でした。ケストナー目当てだったので(笑)
むしろグリムの話の方が多かったような気がします。
しかし高橋さんが実際ヘッセやケストナーとはお知り合いということで、一次史料的な楽しさがありました。
色々なメディアで出したお話を集めているにも関わらず、話題やネタの被りが少ない(=ネタの使い回しをあまりしていない)辺り引き出しの豊富な方なんだな、と思いました。
戦前の一高のお話が近代スキーにはたまらんかったです…。

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