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『明治・大正の宰相 第八巻―加藤高明と大正デモクラシー』 豊田穣 

明治・大正の宰相 (8) / 豊田 穣

『バックミラーの証言―20人の宰相を運んだ男』 柄澤好三郎(証言) NHK取材班 

田中義一→吉田茂までの間首相専属ドライバーを勤めた柄澤好三郎さんが、往時の出来事や首相の人柄について語った本。
長く車に携わった柄澤さんは職人さん、という感じで格好いいです。
ただ、NHK側による時代背景の説明がちょっと冗長すぎる気がしました。
ご自分で見て体験しているだけあってインタビューは面白かったので、もっと柄澤さんのお話をたくさん聞きたかったです。
2・26事件時の岡田啓介に纏わるエピソードと、東条英機の茶目なエピソードがユーモラスでオススメです(笑)
バックミラーの証言―20人の宰相を運んだ男 / 柄沢 好三郎、NHK取材班 他

『夏目漱石(中)』 小宮豊隆 

小宮豊隆による漱石伝記の二冊目。
『吾輩は猫である』執筆期の事が知りたかったので、とりあえずここだけ読みました。
というわけで時期としては子規との交友、ロンドン行き、猫執筆の辺りが主でしょうか。
また、漱石の精神状態についても触れているのですが、奥さんの意見全否定て凄いなぁと(笑)小宮さんの夏目先生への崇拝っぷりが伝わってきました…(笑)
書簡などの引用が多くて楽しいです。
前・後もそのうち読みたいです。
夏目漱石 中 (2) / 小宮 豊隆

『明治の政治家たち―原敬につらなる人々―上巻』 服部之聡 

原敬を軸に据えて、彼に関わった人たちについて書いている本。
原との関わり(「彼らと原」のエピソード)を中心に書いているわけでもなく、どちらかというと思想を中心にしたごく簡単な伝記が並んでいる感じです。
扱われているのは、原本人・陸奥宗光・星亨・伊藤博文・板垣退助(一番ページ数さかれてたのはこの人…)。
板垣の登場にやや驚きましたが(笑)自由党⇒政友会の流れがあるからの様子。
人数がいる割りにページ数が少ないので、基本的な話はすっ飛ばされます。
面白エピソード(…?)も端折られていますし、ある程度各人について知っている方が楽しめると思います。
原のことはかなり高く評価しているのに、他の人に対しては手厳しいのがなんだか可愛いです(笑)
ついでに連山に対する評価も高いように読めました。よく原のことを理解していると。
連山に関する話をしている本は初めてで、彼のことを知れたのがちょっと嬉しかったです。

明治の政治家たち 上巻―原敬につらなる人々 (1) / 服部 之總

『愛したのは、「拙にして聖」なる者―漱石文学に秘められた男たちの確執の記憶―』 みもとけいこ 

ストレートに申し上げてむかつく本でした。元々漱石研究をなさっている方が酷評していたので、ならばまだあまり彼らに詳しくない今のうちに読めば笑って済ませられるかなと思ってたんですが予想以上に酷かったです。
虚子が「聖人」であるのに対して漱石を狂人、子規を激昂しやすい支配階級として扱い続けていることにまず腹を立てましたが、更には漱石が子規のことを嫌っていたなんて言い出されるに至っては口惜しくて涙が出ました。史実解釈は多々あるとは思うのですが、私は子規と漱石は親友であったと思っているので。
作者と作品の関係を見る場合、「作者のエピソード」を元に「小説」が書かれているはずなのに、この著者は「漱石作品」から妄想しているようにしか思えません。虚子から夏目作品を考察するのではなくて、手紙やエッセイからは得られない子規・虚子・漱石らの交友の機微を勝手に想像しているだけです。
薄弱な論拠で何故ここまで自信満々に言い切れるんだか解りません。
また似たような意味の言葉でも言葉の持つイメージが違うことはままあるでしょう。詩人ならもっと言葉を選んで語れないものでしょうか。
感情的ですみません。

愛したのは、「拙にして聖」なる者―漱石文学に秘められた男たちの確執の記憶 愛したのは、「拙にして聖」なる者―漱石文学に秘められた男たちの確執の記憶
みもと けいこ (2004/02)
創風社出版

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『尊王攘夷の旗―徳川斉昭と藤田東湖』 童門冬二 

ご本人もあとがきで書かれていますが、歴史学の本というよりビジネスマンをターゲットにした「ビジネスマン激励本」でした。歴史小説に近いけど、もっとビジネスをクローズアップ&歴史講釈が多いです。
語り口ももんの凄く易しい。
二段だから身構えたけどなんてことはなく、一段だったら余白スカスカの本になってしまったんじゃないでしょうか。
歴史をあまり知らない人が読むことを前提にしているようで、相当メジャーな人物以外はフルネームで使われている上役職や説明も何度も出てくるので人間関係が把握しやすいです。
「前述の~」みたいに省略されて、「いつ前述したねん!解らん!」となることはありません(笑)
でもあんなに同じエピソードを繰り返し書く必要は無かったと思う。
尊皇攘夷の旗という題ではあるものの、尊皇攘夷に関する東湖の思想を解説しているわけではありません。
東湖の行動や仕事ぶり、上司斉昭との関係や態度を通して、ビジネスマンのあり方を、当時(江戸末期)の藩・国政を現代の政治・会社の機構に照らして、上司と部下はどうあるべきか? を考えています。
東湖の人生は簡単になぞるものの幼い頃などはほとんどはしょられます。
彼の伝記的な本を期待した私にはちょっとハズレでした。
登場人物の思想や行動に関する解釈も童門さんの想像に拠るところが大きく、一次資料はほとんど出てこないので注意が必要かと。
どこまでが史実の情報でどこまでが童門さんの考えなのか線引きが微妙です。
戦国時代に話を逸らしすぎてるのも気になる…。
ターゲットがビジネスマンだからそういうの好きな人が多いかもって計算なのかもしれませんが。
上杉さんちの直江さんとご主人の話にかなりページを割いているのですよね。
東湖と斉昭に被るところがあるから、と仰っていましたが、援用する必要性はあまり感じませんでした。その分もっと濃く東湖の話が聞きたかったです。
ビジネス本として読むのなら、会社で働くと言うことを考える参考になる一冊だと思います。

尊王攘夷の旗―徳川斉昭と藤田東湖 尊王攘夷の旗―徳川斉昭と藤田東湖
童門 冬二 (2004/06)
光人社

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『子規山脈』 坪内稔典 

正岡子規と仲間たち話。
人物の名前で章わけがあるのですが、子規の人生を追いながら、そのつどその時期によく関わった人にスポットライトを当てる感じです。
扱われているのは陸さん、夏目さん、ご家族親類のほか、ホトトギス関係者の皆様など。碧梧桐と虚子とはワンセット。
活字は大きめで、難しい言葉もなく読みやすいです。
割合子規の書き物と、山脈に連なる面々の書き物とを拾ってくれていました。後者がやや多い感じがしたのが特色かもしれません。
ただ参考文献に「坂の上の雲」があったりしたので、やや信憑性を疑っています(苦笑)専門書が小説を参考文献にするのはどうかと思います。

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