スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『エーミールと探偵たち』 エーリヒ・ケストナー 

ケストナー!!!
と叫びたくなるほど良かった…!
子供向けミステリ、ドイツのミステリ、といえばほとんどの人が挙げるだろう高名な作ですが今になってようやく読みました。
充っ分大人でも面白く読めます。
低年齢向けであるために伏線の引き方が露骨だったり勧善懲悪的だったりしますが、前者については後半でどの伏線もきちんと解決されているし、後者はむしろそのお陰で読後に爽快感があるのだと思います。
もうとにかくエーミールと仲間たちのキャラがいい。健気で可愛いんだ…!!

『三つの棺』 ジョン・ディスクン・カー 

「密室の巨匠」カーの誇る名作といえばコレ!ですね。フェル博士の「密室講義」輝く本格ミステリ。本格ファンを標榜しながらようやっとコレ読んでる辺りどうなの自分。
推理公開段階になってオープンになる情報もいくつかあったものの、大体の伏線は作中に公正かつ美しく引いてあったと思います。
同じトリックを「パタリロ!」で魔夜先生が使っていたので形として理解するのは難しくなかったですが、現実的には結構無理がありますわな。精神力試されすぎやっちゅうの。も一つ難癖を付けるとしたら、被害者の証言解釈には無理がある。ちょっと妄想に近いやろう(笑)
密室講義は、初版の発行から何十年がたった今でも輝いています:*:°
他作品のトリックのネタバレがやや含まれるのが悔しくはあるのですがでも本当に、密室トリックの基本形を端的に網羅してくれています。クイーンを褒めてくれたのも嬉しい(笑)手元に欲しい。

『ダ・ヴィンチ・コード』 ダン・ブラウン 

事件そのものや、犯人の正体は…!というようなミステリ的要素ではなく、含まれている情報量の多さ(=蘊蓄量)に驚かされましたし、面白さも主にそこから感じました。著者は象徴学と宗教及び各美術品や国の様子に関してどれだけ取材と勉強を重ねたのかと。マニアなくらいその分野について言及されています。
ただし私にはその分野の知識が無いので、どれほど正しいものなのかは判別できません。事実と反するという批判も随分あるようです。
個人的にはこの本から『事実』だけを取り出した本をぜひ作って欲しいです。フィクションである限りどこまでが事実もしくは実在の学説で、どこからが作者の仮定もしくは創作なのかというところが曖昧なので。いやもちろんミステリっていう形に昇華させたからたくさんの人が読んで大問題になったのですが。教会が隠してきたことを漏らしまくりで、しかも欧米各国(=キリスト教圏)でばかばか売れてしまった。(正誤は置いておくとして、『教会の秘密』と称されるものがキッパリ書かれたことが売り上げ助長に繋がったんでしょうが)この事実を知らせたい!という方向だったのなら大衆向け小説にして大成功ですわな。最近新聞にはヴァチカンの枢機卿さん?による、『あの本に書かれていることは大嘘だ。買うな、読むな、といいたい』というような声明さえ載りましたし。
総じて男女同権主義者、世界史に精通している方ならより面白く読めるのではないでしょうか。知人で、「キリスト教をもっと知っていればもっと楽しめた」と言っている人もいましたが、本当にキリスト教に精通なさってる方にはむしろ不快な本ではないかな。通常の見方を悉くつついてひっくり返している感じだったので。
メインの謎である『暗号』はやや難アリだと思います。作中の暗号を読む限り、ヒントが少なくて一個の答えに絞るのはかなり不可能に近い。解釈がちょっと強引です。
ただそこは認めてやってるようなので(主人公たちが『間違っている可能性が大きい』という前提で暗号を解いてるということ)個人的許容範囲内でした。
『ミステリとして万歳!』より、『エンターテイメントとして愉快』という感じの本。
映画化は正解だと思います。楽しみです。

『黒猫・黄金虫』 エドガー・アラン・ポー 

短編集。ミステリカテゴリでいいのかやや迷います。

・黒猫
綺麗だったー。これは本当にミステリのプロトタイプ的な感じでしたね。伝奇小説の書き手だっていうのが良くわかった。モルグ街よりむしろ好きだな。不気味で綺麗。

・アッシャー家の崩壊
ラストがめちゃめちゃ神秘的で印象に残った。絵みたいに。漆黒の空とつきと崩れていく世界ですな。
一番好きかも。

・黄金虫
冒険モノ。シャーロックとワトソン君の元になった感じか。デュパンもそうだけど。
推理モノと言うよりどこかまだ冒険もの的で、ユーモアに溢れていましたな。髑髏のような黄金虫だなんて、とても不気味綺麗なモチーフだと思います。

メモが残っていなくて他の収録作品が解りません;

『きたれ、甘き死よ』 ヴォルフ・ハース 

よくわからないうちに話が進んでた、という感じ。語り口は新鮮だけども。下品で俗っぽくてそこは好き。
車の中で曲を聴きながら危機に対面する、あの辺りからぐんぐん素敵になった。危機~ラストは光景がくっきり見えるような感じ。すごく良かった。
ブレナー、という探偵役の彼の名前もいいですね(笑)ブレ~☆(アホ)

『エンプティー・チェア』 ジェフリー・ディーヴァー 

面白い。個人的にはモアコフィン・ダンサーより好き。
愕き満載な上キャラが良かったです。トム大好きだ!

『コフィン・ダンサー』 ジェフリー・ディーヴァー 

字であることを逆手に、っていうか読者と探偵さんの思い込みを逆手に取った作品。
キャラクターに愛着ができた分彼らが傷つくのが怖くて(ボーン・コレクターのラストは壮絶だった;)、多少びくびくして読んだけどやっぱり細部まで活かされてるいい一編だった。
科学に素養があれば多分もっと楽しめるんじゃなかろうか。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。