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『我らが隣人の犯罪』 宮部みゆき 

軽いノリのミステリ短編集。
どの作品もキャラクターが可愛くて好きです。必ずしも殺人は起こりませんが、きちんと謎と捻りとオチはあり、綺麗にまとまっていたと想います。
特に「サボテンの花」は号泣でした。
子供と、子供を上手に見守る大人には弱いです…ッ

ただこれは好みの問題なのですが、なぜ題名に意味の無い横文字を使うのかが引っかかりました。「気分は自殺願望(スーサイド)」ですね。どうも意味の無いカタカナは苦手です…;

『暗色コメディ』 連城三紀彦 

ミステリ長編。提示されてゆく謎と事件のあまりの不可解さにくらくらします。解説の有栖川先生はそれを眩暈と言いましたが、的を射ていると思います。
その不可解があまりに美しく幻想的なので、このまま謎が解かれず幻想小説として終わってくれてもいいと思ったくらいでした。ずっと浸っていたくなる目眩です。
でもしっかりと論理が付きます。多少こじつけがましいにしろ(笑)
普通なら狂気でミステリを片付けるのは好かないんですが、この場合狂気が作品の鍵になっているためか拒絶を感じないまま読めました。

『神様ゲーム』 麻耶雄嵩 

このミステリーがすごい!上位の作品。
ジュブナイル(ミステリーランドシリーズ)ですが、結構電波かつグロいです。
結末は読者に丸投げというやり方が私はあまり好きではないので、この作品のどこが評価されてこのミスに食い込んだのか詳しく知りたいところです。
複数解釈のある、解けない謎は果たしてミステリと呼べるのか。本格スキーなもんで。

『予知夢』 東野圭吾 

湯川助教授と草薙刑事の理系ミステリ短編集第二弾。
「予知夢」というどう考えても不可思議な現象を科学できちりと解決させてしまう手腕はさすが。

『探偵ガリレオ』 東野圭吾 

直木賞オメデトウ東野さん「容疑者Xの献身」の探偵役、湯川助教授@ガリレオ探偵シリーズの第一作。短編集。
全てのお話に理系の話が絡んでくるので、理系に強い人には物凄い面白いと思います。
しかし理系さっぱりの私にも、説明が丁寧なので面白かったです。
むしろ、「こんなことが可能なのか」と文系だからこそめっちゃ驚きました。
理系トリック以外の言葉の仕掛けやどんでん返しもグー。
ただフェアプレー精神旺盛という印象の強い東野さんにしては、読者が推理できないことが前提になっているような気がしました。探偵しか持っていない推理の材料がかなり多いのでー。
あと佐野史郎の解説はあんまり上手くなかったです(苦笑)

『おれは非情勤』 東野圭吾 

ジュブナイル。すみません普通にミステリ短編集かと思ってました…。
小学生向けの雑誌が初出のため、小学校を舞台に事件が起きていきます。主人公は非常勤講師。
読者層が小学生であっても手抜きがなく、ミステリとしての完成度はしっかりしています。
引かれた伏線がきちんと収束されて行くのはお流石でした。でもさらりと読めるのがいいですね。
結構世知辛い教訓(警句)なんかも台詞に交えられていて、夢を見させ過ぎない冷め具合が東野さんらしいな、と思いました。

『容疑者Xの献身』 東野圭吾 

2006年「このミステリーがすごい!」で、2位と2倍以上の得票差をつけて1位にランクインした作品。
さすが東野さんだと思うのは、きちんと「本格」であることです。物凄く読者に対してフェアでした。
探偵役・湯川教授と読者が持つ情報にはほとんど差が無く、読者が推理をすること(そして的中させること)が可能な作品に仕上がってました。
その分人によってはオチ(トリック・ロジック)がバレてつまらないものになってしまう…かと思いきやそこが解ってもまだ上手い騙しが隠れていて楽しめるんですねこれが…!
犯人の心理の作り方(描き方)もお上手で、純粋な推理に心理を加えた味のある作品に仕上がってると思います。
もんの凄い名作、と言うわけではないのですが、ミステリ初心者でも楽しめるエンタテイメントです。

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