スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『掌の中の小鳥』 加納朋子 

加納さんの優しい雰囲気に溢れた連作短編集。
全体的に恋する女性の心が描かれているように感じました。
一番最初のお話なども、複雑な女心を上手く絵という形に比喩されていたと思います。

掌の中の小鳥 (創元推理文庫) 掌の中の小鳥 (創元推理文庫)
加納 朋子 (2001/02)
東京創元社

この商品の詳細を見る

『小説スパイラル~推理の絆~4幸福の終わり、終わりの幸福』 城平京 

中短編交えて3本収録。本編では多くなかった鳴海兄弟のやりとりが見られるのが楽しかったです。
やや突拍子も無いながら、基本はロジカルな推理が行われていたと思います。
ただ、後書きの作者が大変うざったかったです。
ご高説結構ですが聞いてないよという感じ。

小説 スパイラル~推理の絆~ (4) 小説 スパイラル~推理の絆~ (4)
城平 京 (2004/03/31)
スクウェア・エニックス

この商品の詳細を見る

『ささら さや』 加納朋子 

雰囲気としては『幽霊刑事』+『ミケルの庭』、という印象。
夫に先立たれた新米ママのさやが、新しい町で徐々に前を向いてゆく過程を描いた物語。
さやの回りで小さな事件が起こるたび、切ない音と呼び声とがさやを訪れる。
シビアな冒頭から始まって、優しく愛しく紡がれる綺麗な世界にたくさん泣きました。
ただひたすらに清らかなわけではなくて、人とのしがらみやどろどろした気持ちも描かれてはいます。
でもさやのことも、さやを囲む周りの人たちも大好きになります。
きらきらした加納さんの世界観が愛しすぎる。
大好きな一冊。オススメです。

ささらさや ささらさや
加納 朋子 (2004/04)
幻冬舎

この商品の詳細を見る

『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎 

複数の人生が複雑に交差するライトミステリ。やはり謎より人間が主役に立っていることから推理小説としてはライトなノリに仕上がっていると思うのですが、とても面白かったです。
というのは、構成がとても上手いのですね。
よくこんな複雑で綿密な構成を思いついて、お話として組み上げたものだと驚くやら感嘆するやらでした。
上手く辻褄を合わせていくのは本当に大変な作業だったんじゃないでしょうか。

また、「複数の人生が複雑に交差」すると、舞台を見る目が多くなり、視点観点もそれぞれ違うことになります。
そのため作品舞台が凄く立体的に見えて、目の前に立ち現れます。不思議な感覚でした。

ラッシュライフ ラッシュライフ
伊坂 幸太郎 (2002/07)
新潮社

この商品の詳細を見る

『チルドレン』 伊坂幸太郎 

連作短編集。
話によっては、ミステリと言っていいのか非常に微妙です。
悪い意味ではなく、謎より人が主人公で、純文学に近い感じです。ミステリの中で分けるなら、日常ミステリでしょうか。
ささやかな謎と、個性的な人物たちが可愛くてしょうがありません。
伊坂さんという人は、自分が好きなもののひとかけらをそうっと登場人物に分けて、大切に描いてあげているような感じを受けます。読んでいて嬉しいです。
ご本人の言葉を読んだことがほとんどないので単なる想像ですが(笑)
陣内の言うことなすことと、全盲の青年の中身を表現した言葉が特に印象的でした。
「川の中」。
ついこの間川に入ってきたもので、成程、と納得してしまいました。

チルドレン チルドレン
伊坂 幸太郎 (2004/05/21)
講談社

この商品の詳細を見る

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎 

第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作にしてデビュー作とのこと。
成程ときどき日本語で引っかかりますが、お話はいつもの伊坂節で好きです。
伊達藩内だが日本で知られていない孤島で、未来が予知できる案山子が殺された。案山子は何故自分が殺されることを予測できなかったのか。
というあらすじを読んだだけでえええ何だそれとビックリしてしまいました(笑)
過去と現在、現実と非現実の間を揺れ動きながら進むお話は、優しく切ない物語として軽やかに纏まっていきます。
優午が私には愛しかったです。
また、城山と桜の対比が鮮やかで印象的でした。
真面目に城山は怖かったです。痛い。

オーデュボンの祈り オーデュボンの祈り
伊坂 幸太郎 (2000/12)
新潮社

この商品の詳細を見る

『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 

サスペンス寄りのミステリー。
設定とその使い方+構成が良く出来ていて、大変面白かったです。
いつもの、独特の伊坂節で展開される切なく透明なお話IN仙台。
ロジックを突き詰める感じではありませんが、人を動かそうとしているからミステリファンでなくても読める作品に仕上がるんだろうなぁ。
登場人物の退場の仕方が寓話的に見え、自分なりの解釈で読むべき部分なのかな、と思いました。
伊坂さんの伏線の張り方は、伏線ぽいなーということを感じさせなかったり、感じさせてもどう繋がってくるのか解らなかったりと巧みで溜息が出ます。
映画化されるそうですが、どうやってコレを!?と驚いてます。見に行きたいです。

響野夫妻がこっそり登場していてにやりでした(笑)

アヒルと鴨のコインロッカー アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎 (2003/11/20)
東京創元社

この商品の詳細を見る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。