スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『怪人二十面相』 江戸川乱歩 

二十面相・少年探偵団ものの第一作。
二十面相はアルセーヌ・ルパンの影響が強い気がします。
また、小林君率いる少年探偵団がホームズもののベーカーストリートイレギュラーズと比せられる辺りからも明智君はシャーロックなのかとずっと思っていたのですが、小林君と並ぶとエラリイ&ジューナとイメージが近かったです。
明智先生の良き右腕小林君が激しくかわいらしく、明智はかっこよく、二十面相は大人気なくてかわいい(笑)
ミステリっぽい不可解な謎は提示されますが、答えは論理という感じではないので冒険小説に近いと思います。神出鬼没の二十面相がどこからどの手で来るのかどきどきわくわく。現代の怪盗もの漫画の基と言えましょう。
「少年探偵団」ものとは言うものの、この作品は明智VS二十面相色がまだ強いですね。

怪人二十面相 (少年探偵)怪人二十面相 (少年探偵)
(2005/02)
江戸川 乱歩

商品詳細を見る

『黄金仮面』 江戸川乱歩 

黄金仮面VS明智小五郎。冒険活劇。
私はモンキーパンチさんがルパン三世に不二子ちゃんを出したのはこれが元ネタなのかしら?と思うのですがどうなんでしょう。
「何者」が併録されていたのですが、本格ミステリが好きな私にはこちらの方がずっと面白かったです。
しかし乱歩現役の頃「何者」の評価は低かったようで、それで乱歩はこのような小説をあまり書かなかったのだとか。
物凄く勿体無い話だと思います。論理的でイイです、「何者」。

『魔術師』 江戸川乱歩 

明智小五郎恋をする。
ミステリですが、冒険小説寄り。派手でアクションアクションしています。
陰鬱とした「魔術師」のやり方は、乱歩らしい書き方で結構怖かった…!
推理部分というより謎部分が魅力的。送られてくる数字の意味と手段にどきどきした。
また、かなり模倣されている時計という手段を使ったのは乱歩が一番最初なのでしょうか…

『陰獣』 江戸川乱歩 

ウッカリ「孤島の鬼」併録版を借りてしまった…既読やっちゅーのに。失敗。
でも「陰獣」、かなり面白かったです。不気味で官能的なミステリ。
末尾の論理的などんでん返しの連続にどきどきしました。
このどんでん返し群はある意味本格ミステリに対する揶揄とも取れると思います。
「どうしてそのロジックで100%犯人を特定できるのか」ということへの挑戦でありツッコミかなと。
また、乱歩自身の過去の作品をネタにしていたりもするので、名作どころを押さえてからだとより楽しく読めると思います。

『孤島の鬼』 江戸川乱歩 

「孤島の鬼」と「湖畔亭事件」の2作収録。どちらも本格ではないですが、良いミステリでした。

『孤島の鬼』
前半がミステリ、後半がホラーアドベンチャーという感じ。不気味で怖かったです…!(ガタブル)読んでる間はそうでもなかったのですが、読後にかなり来ました。
クイーンの「シャム双子の謎」読んで書いたのかなーとか少々思いましたです。あとやはりポーの伝奇っぽい空気を濃く受け継いでる感じがしました。
しっかしそれにつけても諸戸→蓑浦…!!!(興奮)
ちょうどこれを書いているころ乱歩は衆道関係の史料蒐集にハマっていたらしく、その影響であろうかと本人も書いてるんですけども、諸戸くん女嫌いで蓑浦くん超ラヴなんですよね…キュンです。
ヨコシマ差し引いても明治の一高の同性愛流行の雰囲気を物凄く上手く醸してると思いました。何を基準にしてるかというと「武士道とエロス」と漱石なんであれですけども。(微妙だな)
諸戸くんの好意を友情以上に受け取れず、蓑浦君が思わず抱いてしまう嫌悪感というのも痛いくらい伝わってきます。その辺はやっぱり上手いよなぁ…。
一途な人が好きなもので、ラストがとても切なかったです。
はっちゃけ蓑浦くんは気があるように見せかけて諸戸の好意を利用したようにさえ読めてしまった。

『湖畔亭事件』
乱歩は「覗きモノ」が結構好きなんでしょうか。「屋根裏の散歩者」やあのレンズの話(サブタイ忘れた…;)に続く系統。
ちょっと変態的な空気に酔います。
後半がアドベンチャーな『孤島の鬼』に比べて、全編がロマネスク系ミステリという感じの作品でした。
ラストの絵解きの緊張感が好きです。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。