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『銀河鉄道の夜―宮沢賢治童話傑作選』 宮沢 賢治 田原 田鶴子絵 

かの有名な。まだ読んでなかったのかって話ですが未読でした…
星祭の日、ふいと乗り込んだ銀河鉄道でジョバンニとカムパネルラが旅をする。
宮沢さんは仏教徒ということですが、このお話はキリスト教的ですね。海外が舞台だからなのでしょうか…?
でも、扱う地を海外に置きながら、言葉のためか戦前の日本の空気を感じました。
挿絵を見ないと、ウッカリ日本風に場面を想像してしまう(笑)
不思議で、透明で、綺麗な世界観にうっとりしました。
長野まゆみさんの源泉はやはりこの人なんだろうなあ、とも。
エピソードに抽象的なものが混じるのですが、これは解釈して読むべきなのかそのまま受け止めるほうがいいのか。悩みます。
いちいち解釈なんて考えず、あるがままに読めばいいじゃんとも思うし、宮沢さんが本当に伝えたかったことが知りたいとも思います。
ジョバンニとカムパネルラは二人とも可愛いですが、特にジョバンニの中身がいいですね。素朴で。拗ねたり、またぱっと機嫌を直したり、その揺れ方が好きです。

誤字かなと思う箇所が散見されたのですが、原文ママなのか第一刷だからなのか気になります。

銀河鉄道の夜―宮沢賢治童話傑作選 銀河鉄道の夜―宮沢賢治童話傑作選
田原 田鶴子、宮沢 賢治 他 (2000/11)
偕成社

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『満月の夜の伝説』 ミヒャエル・エンデ  ビネッテ・シュレーダー絵 佐藤真理子訳 

絵本。
言葉は確かに易しいのですが、お話や巻末の著者紹介などを見ていると、やや大人向けでしょうか。
そのままストレートにも読めるのですが、もっと色々考えて読む方には序盤のほうから哲学・寓話的解釈が付けられる作品かもしれません。
私はそういうこともできそうだな~と思いつつやれませんでした(ヘタレ)
賢者を素朴に慕う盗賊と、素直で純粋な賢者とが微笑ましくも可愛くて、ふたりのことがとても好きになりました。
挿絵も凄く良いです。もしも生絵なんか見せられたらその場から動けなくなりそう。
柔らかいのにしっかりしていて、不思議な着色のされた絵です。上手く説明できないのですが、とにかく「凄い」と思いました。

満月の夜の伝説 / ミヒャエル・エンデ、ビネッテ・シュレーダー 他

『メルヒェン』 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ ヴェルナー・ディードリッヒ画 乾侑美子訳 

ゲーテによる「メルヒェン」。ドイツメルヒェンと児童書のひとつの源流である、らしいです。
訳者も言っていますが、確かにお話は唐突で訳がわかりません。
でもそのわけの解らなさは、筋や設定はなんとなーく想像するなり気にしないでスルーするなりすれば気にせず読めました。
アイディアが面白いし確かにファンタジックなメルヒェンです。
写実的ではないけどほわんと温かな挿絵も素敵です。
ただ挿絵+その挿絵が表している文章を抜書き見開きで載せるという本の作りはちょっと読みにくかったです。

メルヒェン / ヴェルナー ディードリッヒ、ゲーテ 他

『ワニ』 梨木香歩 

絵本。
主人公は自己中心的なワニで、ジャングル(サバンナ?)を舞台にごく静かにお話が進んでいきます。
「私たち」とは誰か、「仲間」の区切りとは、などとても難しくて哲学的なテーマが淡々と書き示されていました。
このお話から答えを読み取ればいいのか、それともこのお話を読んで考えて答えを自分で出せばいいのか。
解らないまま読み終えてしまったので、考えさせられています。

ワニ―ジャングルの憂鬱草原の無関心 ワニ―ジャングルの憂鬱草原の無関心
梨木 香歩、出久根 育 他 (2004/01)
理論社

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『マジョモリ』 梨木香歩 

絵本。
やや抽象的で、「何故?」と思う部分もありました。
でも不思議で可愛いお話です。
絵本であってもストレートに書いてしまうのではなく、上手く暗示をしていたと思います。
イギリスっぽい(西洋っぽい)空気と古事記(日本的)な空気とが混ざり合っているのが梨木さんだなぁ…。
絵本であっても「小説」のときの梨木さんの味と技とは失われないですね。

マジョモリ マジョモリ
早川 司寿乃、梨木 香歩 他 (2003/05)
理論社

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『クレーの絵本』 谷川俊太郎 

パウル・クレーの絵に、谷川さんの詩を挟んでゆく形の絵本というか詩集と言うか。
クレーの絵は抽象的なように見えてストレートで、表情豊かな絵にしかし人間だけが無表情のまま描かれています。
無機質で少し不気味な感じさえします。
グラデーションの利いた着色の絵が綺麗でした。
谷川さんの詩は主に再録だった様子。私は初読のものがほとんどでした(^^;
書き下ろしも数点アリ。
クレーの絵の間にあるからか、どこか物憂げなイメージが湧きました。

クレーの絵本 クレーの絵本
パウル・クレー、谷川 俊太郎 他 (1995/10)
講談社

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『蟹塚縁起』 梨木香歩 

絵本?と疑問に思ってしまうほどシリアスなお話が展開される絵本。
前世という深遠なテーマを多角的に消化している、と読みました。
でも絵と端的な文章、というシンプルな形だからこそ、複数の解釈が成り立つ気がします。
日本古来の民話の典型「恩返し」と、「前世」というおよそ非西洋的なモチーフを扱っていながら、お話全体には梨木さんらしい英国風の空気がありました。
せつなかったです。

蟹塚縁起 蟹塚縁起
木内 達朗、梨木 香歩 他 (2003/02)
理論社

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