スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『これが密室だ!』 ロバート・エイディ、森英俊(編・訳) 

密室ものの隠れた名短編を集めたアンソロジー。
本邦初訳出の秀作と解説がずらっと並んだ贅沢な一冊です。
タラントものが収録されていると聞いて入手。
EQMMや『クイーンの定員』への言及も多く、クイーンがミステリシーンに残した影響の大きさを感じました。
ほとんどが小説ですが、とりをつとめるカーの作品のみラジオドラマの台本から。
これがまた面白い!
さすがカー、出来ればちゃんと「音で」聞いてみたくなる一編でありました。

スポンサーサイト

『京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004』 

京極夏彦先生選のミステリ?短編アンソロジー。
東野圭吾さんの「序文」と京極夏彦さんご本人の「前口上」付き。
「謎」の前口上がミステリの醍醐味を言い当てている気がして好きです。
選出されている作品中、マイベストは連城三紀彦さんの『黒髪』でした。
言葉や話の運びがあまりに上手で美しくて感動した。やっぱり連城先生の作品は凄い…!

京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004 (講談社文庫)京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004 (講談社文庫)
(2009/09/15)
不明

商品詳細を見る

『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(2)』 有栖川有栖/綾辻行人 

有栖川先生・綾辻先生が、ラジオで音楽をかけるように短編小説を挟みながら、本格ミステリについて語る「ミステリ・ジョッキー」第二集。
収録作品はご自身のものあり、大学機関誌の幻の一品あり、海外ものあり国内の絶版ものあり…と幅広いです。それに対するお二人の語りも多彩。
更に今回はゲストもありの豪華仕様。
軽妙かつ深遠なトークに拍車が掛かっております。
本格ミステリが好きならば、読んで損なしの1冊。

綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(2)綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(2)
(2009/11/27)
不明

商品詳細を見る

『気分は名探偵―犯人当てアンソロジー』 

気分は名探偵―犯人当てアンソロジー気分は名探偵―犯人当てアンソロジー
(2006/05)
我孫子 武丸、霧舎 巧 他

商品詳細を見る

『歴史ショートショート劇場』 アンソロジー 

日本史から世界史まで、歴史的事件・人物を扱ったショートショート集。偉人などが扱われていない作品(普通? の歴史ショートショート)もあります。
赤川次郎から始まり、泡坂妻夫石ノ森章太郎内田康夫かんべむさし島田荘司夢枕獏小池真理子田中芳樹etc…作家陣は幅広いです。そのため、また一部扱っている人物や構成(ネタ)が被ってる感じがするなー…という作品もありはするのですが、人数がいる分ピンキリになるのはアンソロジーの常として、概ねバリエーションに富んだアンソロジーが出来上がっていると思います。
星新一さんのノリがお好きな方には楽しめるのではないでしょうか。
歴史ショートショート劇場 / 新人物往来社

『秘密。私と私のあいだの十二話』 

(以下「Book」データベースより引用)レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。(以上引用)
というように、起こっている出来事は同じなのに目線が違うと話が違う、というショートショート集です。
AとBの考え方の違い・見ているものの違い・生き方の違い。そんな違いが絡まりあって、ひとつの物語が出来上がっていきます。連作短編といってもいいんじゃないでしょうか
本当にごくごく短いお話ばかりで、さらりと読めてしまいます。
人生の皮肉や、考えさせられるもの、切ないお話もありますが、胸が温かくなるような、ほろりと涙が出るような、可愛く優しいお話が一番多かったと思います。全体的に癒し系な感じです。

執筆陣とタイトルは以下のとおり。

ご不在票—OUT‐SIDE / IN‐SIDE (吉田修一)
彼女の彼の特別な日 / 彼の彼女の特別な日(森絵都)
ニラタマA / ニラタマB (佐藤正午)
震度四の秘密—男 / 震度四の秘密—女(有栖川有栖)
電話アーティストの甥 / 電話アーティストの恋人(小川洋子)
別荘地の犬 A‐side / 別荘地の犬 B‐side(篠田節子)
ユキ /ヒロコ (唯川恵)
黒電話—A / 黒電話—B(堀江敏幸)
百合子姫 / 怪奇毒吐き女(北村薫)
ライフ—システムエンジニア編 / ライフ—ミッドフィルダー編(伊坂幸太郎)
お江戸に咲いた灼熱の花 / ダーリンは演技派(三浦しをん)
監視者私 /監視者僕 (阿部和重)

伊坂さんのお話を読む気できたら有栖川先生もいらっしゃり、不意打ちラッキーでしたv
有栖川先生の作品はやっぱりミステリチックで、この方らしいな、と。
短編ミステリにできたかもしれないネタだと思います。


秘密。―私と私のあいだの十二話 秘密。―私と私のあいだの十二話
ダヴィンチ編集部 (2005/03)
メディアファクトリー

この商品の詳細を見る

『推理作家になりたくて マイベストミステリー第六巻 謎』 日本推理作家協会編 

推理作家さんたちの自薦短編と、影響を受けた/オススメの短編と、エッセイをワンセットにしたアンソロジー。
他の推理作家協会編のアンソロジーに比べて、「自薦」であるからかクオリティが高いものに仕上がっていると思います。

有栖川有栖
『望月周平の秘かな旅』(有栖川有栖)
ずっと読みたかったのです…!
雑誌掲載されたきりだったので、こちらへ収録されたのが本当に嬉しかったです。
読んだ時期が今というのも抜群に良くて、全力投球モチ先輩に感情移入して読みました(笑)
卒業手前の哀愁、切なさ、寂しさみたいなものに、『あるある、思う』と頷いてしまいました。
センチメンタルすぎる、青臭い、と言われてしまえばそれまででしょう。
でも私はこの繊細な硝子のような世界が好きです。

『お召し』(小松左京)
SFチック、寓話的な短編。書かれていない部分を想像する愉しさ・怖さがあります。
上手いなあ、と素直に思いました。

『季節がうつろう秋』(有栖川有栖)エッセイ


折原一
『わが生涯最大の事件』(折原一)
叙述トリックもの。
マクロな視点で見ると結構面白いんですがでも細部で引っかかることがいくつかあって、楽しみ切れませんでした。
もう少し日本語を厳選することができたんじゃないでしょうか。

『原島弁護士の処置』(小杉健治)
動機とかトリック以前の問題として、わざわざその手段を取る意味が無いんじゃ? と突っ込みたくなる作品。
私はイマイチハマれませんでした。

『長編一本分の感動』(折原一)

加納朋子
『最上階のアリス』(加納朋子)
加納さん好きですーー(;;)
優しい筆致と優しい人物と優しいお話。ほろりとしました。あーやっぱりこの方の日常ミステリが好きです。


『DL2号機事件』(泡坂妻夫)
強引だけど強引さを感じさせない素敵な短編でした。
全体的には暢気でユーモラスなのに、殺伐とした山場が合さって独特の雰囲気が醸されています。
↓加納さんのエッセイにおける書評(解説?)が的を射ていると思うので一緒に是非。
亜が可愛いですねv

『非合理な理論』(加納朋子)


都筑道夫
『ジャケット背広スーツ』(都筑道夫)
刑事と元刑事親子の会話がほとんど、という形式=現役刑事の子どもがぶつかった事件を、話を聞くだけで親父が解く安楽椅子探偵もの。
いい感じに人物が出ていて、親子とも好きになりましたv
『ジャケット背広スーツ』は、普通に上着を着ているのにその他にも二着の上着を持った男性と強盗殺人とが絡むお話。
何故三着もの上着を持っていたのか? 隠されたダイイングメッセージとは何なのか?
二つの謎の回答はシンプルにして納得。良短編でしたv

『押絵と旅する男』(江戸川乱歩)
ずっと読んでみたかった、有名なこの作品。
推理小説ではなく幻想小説に類されるものですが、不気味で美しい乱歩の世界を恍惚と味わわせて頂きました。
ぼんやりとした、不思議な夢を読まされているようでした。

『出会い』(都筑道夫)


法月綸太郎
『ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?』(法月綸太郎)
一度別のアンソロジーで読んだことのある作品なので割愛。

『黒い扇の踊り子』(都筑道夫)
やや動機が伝わりにくかったです。勝手に解釈・想像させて頂きました。
海外のシリーズもののパスティーシュだそうで、日本作家の作品なのに翻訳っぽい雰囲気が出ているのが面白かったです。

『ユダの窓』と「長方形の部屋」の間(法月綸太郎)


横溝正史
『神楽太夫』(横溝正史)
本格というにはややロジックが弱い気がしますが、最後のオチが綺麗に利いていました。
大きな意味で推理小説としては面白いと思いますv
初横溝がアンソロジーで短編という邪道っぷりが申し訳ないですが(笑)

『秘密』(谷崎潤一郎)
とても好きな短編です。
人ではなく謎に恋する男の心理が解剖されています。その倒錯と歪みが谷崎さんお得意の妖艶さで描かれ、矢鱈に美しい世界になっていました。
乱歩の雰囲気に近い、というより乱歩が谷崎さんの雰囲気に近いのかな? 文学史的流れで言うのならば。

『谷崎先生と日本探偵小説』(横溝正史)

編集委員特別座談会「作家の原点がわかるアンソロジー」(阿刀田高/北村薫/新保博久/宮部みゆき)
推理作家協会の裏話もチラリの座談会(笑)
第六巻に限らず、このアンソロジーシリーズ全体を話題にしている感じでした。
自薦した作家の意図やアンソロジー自体の意図の話が興味深かったです。

推理作家になりたくて〈第6巻〉謎―マイベストミステリー 推理作家になりたくて〈第6巻〉謎―マイベストミステリー
日本推理作家協会 (2004/04)
文藝春秋

この商品の詳細を見る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。