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『ミステリーの書き方』 日本推理作家協会編著 

小説を書く人には勧めたくない。
なぜなら、凄く勉強になるから。自分だけの本にしてしまいたい、本当にそう思ってしまいました。
日本推理作家協会に所属する作家さんたちが、ご自身の創作技法について分野ごとに語っています。
赤川次郎さん、綾辻行人さん、有栖川有栖さん、石田衣良さん、大沢在昌さん、北方謙三さん、北村薫さん、宮部みゆきさん……表紙にずらっと並んだ執筆陣の豪華さにまず驚きました。
タイトルと執筆陣の名前のみがバーンとレイアウトされた装丁も、「このメンバーがこのテーマについて本気で語ってるんだぞ、どうだ」という自信が見える気がします。
『ミステリーの書き方』というタイトルではありますが、内容は広く「エンタメの作り方」であるように感じました。
トリックのことやミステリに特有の決まり事についても書かれていますが、ほとんどはミステリ以外のジャンルでも応用できる技術です。
個人的に特に面白いと思ったのは、
・東野圭吾さんのアイディアの探し方
・乙一さん、朱川湊人さんのプロットの立て方
でした。
やり方が具体的に説明されていたので、自分でも試してみたいです。
その他にも、「視点の選び方」「文体について」「会話に大切なこと」「叙述トリックを成功させる方法」「書き出しで読者を掴め!」「タイトルの付け方」など書き手として気になるテーマがぎゅぎゅっと凝縮されています。
今まで読んだ「小説の書き方」系の本のなかで一番実践的な一冊でした。

ミステリーの書き方ミステリーの書き方
(2010/12)
日本推理作家協会

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『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』 穂村弘 

タカノ綾さんの描くエロティックかつ砂糖菓子みたいな少女たちがよく似合う歌集でした。
出てくる言葉やイメージの発想がすごい。

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
(2001/06)
穂村 弘

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『愛を想う』 東直子著 木内達朗絵 

「泣きながらあなたを洗うゆめをみた触覚のない蝶に追われて」――東直子さんの、愛にまつわる短歌集です。
挿絵をつけていらっしゃる木内達朗さんは、梨木香歩さんの『蟹塚縁起』の挿絵もなさった方とのこと。
なるほど、と腑に落ちると共に、引き出しの多い方なのだなあと思いました。
東さんの言葉と木内さんの絵が合わさると、何故だか「おんな」が濃厚に感じられました。少女が詠んでいるような歌でも、世故に長けてしまったふうな歌でも。
肉感的な、恋をする、大人っぽいずるさを持った、「おんな」の香りがします。
それはどこにでもいる、ある意味最大公約数的な「おんな」の人のように私には読めました。
ただ幸せなだけではいられない彼女たちの哀しさが、いじらしかったです。

愛を想う愛を想う
(2004/09)
東 直子木内 達朗

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『ウタノタネ~だれでも歌人、どこでも短歌~』 天野慶 

歌人の天野慶さんによる、短歌入門本。
と言っても、お堅い話は一切ありません。
短歌って何だ? 57577で伝えたい気持ちを表すもの。
それだけがルールです。
「楽しく」「素直に」「のびのびと」詠むことが勧められています。
今まで現代短歌をあまり読んだことがなかった私には、天野さんご本人の作品も天野さんがお好きな作品も(本文中や欄外に紹介されているのです!)、とても瑞々しくて新鮮な印象を受けました。
現代語から古語、恋から政治まで「詠み手さんの詠みたいもの」が丁寧に57577の形に納められている。
言葉と真摯に向かい合い、厳選して選ばれた31文字にはっとさせられることが何度もありました。
そんな歌との出会いからさらに短歌の世界に入っていくきっかけとして、作品が元々載っている歌集の題が添えてある点も素敵な作りだと思います。
もっと色々な歌集を読みたい、そして自分でも詠んでみたくなりました。
後半は天野さんご自身の活動や生い立ちについて、そして短歌を使った遊びについて書かれています。
「喫茶うたたね」に行ってみたい。短歌で遊んだりもしてみたい!

ちなみにこの本は、図書館の児童室のすごく目立つところにディスプレイされていた1冊でした。
シンプルで可愛らしい表紙に惹かれて手に取り、中を見て、冒頭ですぐ現代短歌の面白さに打たれてしまって即借りてきた次第です(笑)
日本語って素晴らしいと思える本なので、またあの場所からたくさんの子どもたちが手にとっていってくれたらいいなあ。

ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌
(2008/02)
天野 慶

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『影の縫製機』 ミヒャエル・エンデ作 ビネッテ・シュレーダー絵 酒寄進一訳 

エンデの詩集。

影の縫製機影の縫製機
(2006/12/11)
ミヒャエル・エンデ

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『茨木のり子詩集 落ちこぼれ』 茨木のり子/木内喜久雄 選・著/はたこうしろう絵 

簡単なインタビューと略伝つき。
少女らしい、無邪気でみずみずしくときに残酷な挿絵が可愛い。
戦中戦後を見てきた方の言葉は重いです。
まっすぐで、どれも若々しさに溢れている。あんまり良かったのでメモを取らせていただいた作品も複数ある。
「自分の感受性くらい」と「わたしが一番きれいだったとき」はやっぱりすごく好きです。

落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう) 落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう)
はた こうしろう、茨木 のり子 他 (2004/01)
理論社

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『光村ライブラリー【中学校編】朝のリレーほか』 

光村図書の教科書に掲載されてきた詩を集めた本。『朝のリレー』を改めて読んでみたくて借りたのですが、北原白秋宮沢賢治島崎藤村草野心平ヴェルレーヌ中原中也室生犀星茨木のり子リルケ高村光太郎など各時代の名作よりどりアンソロジーという感じで面白かったです。
松任谷由美さんの『春よ、来い』が載っていたことに驚き。音楽がばっと耳の中で流れてしまって、詩として取るのが難しかったです。
『春の朝』(R=ブラウニング、上田敏訳)の結びが「すべて世は事もなし」。しばしば使われる言葉ですが元ネタはここなのか?
『木琴』金井直 戦争の詩。妹と木琴を歌った詩。とても切なくて泣けた。表現の仕方、物への気持ちの託し方が上手いです。
『ヒロシマ神話』嵯峨信之 戦争の詩。静かな怒りのようなものを感じる。「一瞬に透明な気体になって消えた数百人の人間が空中を歩いている」という表現に紅の豚を思い出した。
『わたしが一番きれいだったとき』茨木のり子さんはやっぱりなく。まともにこの人の詩集を読んでみたい
巻末に各作家の履歴と代表作の紹介、いつごろ教科書に掲載されていたのかがまとめられている。

光村ライブラリー・中学校編 セット(全5巻) 光村ライブラリー・中学校編 セット(全5巻)
(2005/11/15)
光村図書

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