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『塗仏の宴―宴の支度』 京極夏彦 

一応読了。メモ。「宴の始末」まで完読し次第まとめて感想しますー。

『絡新婦の理』 京極夏彦 

相変わらず綺麗な本格ミステリでした。引いた伏線にしっかり答えが付けられています。完成度の期待を裏切られないから有難いです(笑)
私は一度京極堂作品を「本格には込みに出来ない」と言ったことがありますが、他の(新)本格の作家さんに触った今は京極さんは十二分に本格を書いてくれていると思います。クイーンと有栖川を基準にしちゃってた私が悪かった。(何)
今回のテーマはジェンダー問題でしょうかね。
うまーく小説の序盤~中盤に一般的ジェンダー論概説、終盤に独特のジェンダー論、と盛り込まれています。
そう思うと京極堂はある意味社会派小説のひとつとも言えるのかもしれません。
京極堂の語るジェンダーは私には物凄く目新しい視点で驚きました。
この1冊で、極度にジェンダーを意識し過ぎている人が啓蒙されたらいいな…と思います。男尊女卑は好かんですが、ジェンダー問題を熱く語りすぎている人はちょっと視界が狭い気がします。
ところで京極さんは、戦後7~8年という舞台設定を踏まえて、近代を越えてすぐ臭い筆致を演出しているのではない…のでしょうかー(何だ歯切れの悪さ)
近代頃の日本人は漢文を使いこなせる世代~教養として知ってる世代が多いためか、基本的に漢文由来の熟語を多用している印象があるのです。京極堂の文面からも同じものを感じます。
京極さんのシリーズ外作品を読んだことがないので、京極堂シリーズでのみやっているのかそれとも夏彦さん特有の筆致なのか断じられないのですが。

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)
(2002/09)
京極 夏彦

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『鉄鼠の檻』 京極夏彦 

ここまでのシリーズのまとめ話という印象を受けました。今回の軸は禅。禅の何たるか、ということが割とわかりやすく説明されています。予備知識があるに越したことは無いでしょうが、これ一冊あれば入門くらいはできそうな感じです。解説の学者さんも絶賛していらっしゃいました。(※ただし解説はネタバレを含んでいたので注意です)むしろ予備知識があればあるほど推理の着地点がわかってしまってつまらなくなるかもしれません。
相変わらず動機や事件の解釈が独特すぎて読者に推理する隙をくれませんね京極さん(笑)
そしてこれも相変わらずですが、全てにおいてやや推理がカッ飛びすぎるきらいがあります。結論の中身があり得な過ぎる。あとちょっと最後が収拾できてない感がある。それとも次回以降に持ち越しなのか…?
でもめためた面白いんだなぁ。

本作で一番カッコよかったのはやっぱり榎木津だね!(笑)神!
というか榎木津は海軍でしたね。てっきり陸かと;
階級と戦地入りの時期的にありえないとは思うけど、米内さんは面白がって可愛がりそうだなぁヤツみたいな子のことは(笑)
「あっはっは、面白い子がいるねぇ!」「そんなことより仕事してください米内さん!」みたいな。(何)あーでも戦時中は反戦派の米内さんは相当張り詰めてたみたいだからそんなうきうきしてないでしょうな。
あと吉田茂がやたら引き合いに出されるのは何なんだろう(笑)嬉しいじゃないの(え)舞台設定が1953年前後のようだからか。ギリギリ尾崎が生きてるかどうかくらいだよ…! ご存命だったらどうしよう! 黄金髑髏とか、凄い面白がって記事追っかけてそうだなーvv(キューン)

『狂骨の夢』 京極夏彦 

根幹になった謎に対する説明は結構すぐ予測がついたのであとは枝葉の説明を待つばかりでした。
というのは状況からしてまともな推理小説にしようとしたらそれしか答えが無いからで、人物の書き分け方なんかからしても京極氏もそこは見抜かれると思って書いてたんじゃないかと思います。アレを見破られないと思って書くほど馬鹿な人ではないと思う。類似ネタがエラリイの有名な中篇にもあるからミステリスキーさんはすぐに気付いたでしょう。
でもそんなとこ解っちゃっても面白いんだよーだよー枝葉を待つだけでうきうきします。
他のミステリの比にならんくらい大量の事件がごっちゃごっちゃ混ざってるのにそれが解かれる瞬間ときたら爽快ですわな。クリスティーやクイーンや、大御所の謎解き以来と言ってもいいかもしれない。「うわー!」って感じ。オカルト色が強いからどうやってこれに論理的説明をつけるのかといつもひやひやします。ていうかオカルト色一切抜きの説明なんて不可能だ(笑)でも超現象を避けた説明ができてしまうから凄い。相変わらず論理の飛躍もありますが。多くのミステリもその例に漏れないけれど、あれだけの材料で推理がまかり通ったら妄想の域です(笑)
歴史を勉強してから読んだら面白さ三割り増しくらいしました。
偽名に『吉田茂』で爆笑してしまったよ。そりゃあわっかりやすく偽名だよな(笑)203高地の話も出てくるしーのぎのぎー!(何さ)
そもそも舞台設定が戦後から7~8年だなんておいしすぎる…!まだ尾崎も古島もいるんじゃないの!?(ドッキドキ)吉田(茂)は現役、この頃池田(勇人)や佐藤(栄作)はいくつなのさ…!(くはーv)
明治・大正・戦前の話もぽんぽん出てきて楽しいことこの上ないです。その辺りのマイナーな猟奇事件にも触るし(実際にあったかどうかは調べてないので不明)そりゃあ政府人は頭痛かっただろうなーと思うと楽しくてー(京極関係ないじゃないの)
戦時中の榎木津のあだ名「カミソリ」だなんて、戦時中なら東条英機と、明治なら陸奥宗光と被ってますから★(何)(どっちもカミソリ大臣と呼ばれた男)
それから民俗学講義と宗教講義が相変わらず素晴らしく面白いです京極先生。今回は心理学(夢の話)まで付いてきてスペサルでした。
この話で焦点になった宗教団体の教義や儀式については「ダ・ヴィンチ・コード」で扱われていたものと、東洋西洋の差はあれど似てましたなー。ダ・ヴィンチも京極もどちらも映画化だけど、この本が映画になるよりダ・ヴィンチのが早く公開だろうから上手くやらないと被ってるってツッコミ来そう。小説の発表は京極さんのが早いんですが(笑)だからそのときはツッコミ入れたやつがむしろアホなんですが(笑)

あと居候×牧師萌…!リバ可!(最低)

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