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『宗教をどう教えるか』 菅原伸郎 

宗教教育をどのように行っていくべきか、というこをテーマにすえた本。
日本国内の状況と展望、ヨーロッパの国々(フランス・ドイツ・ロシアなど)の状況を詳しく書いて下さっています。
「道徳」を宗教なしで教えることはできるのか? 宗教者・宗教率の学校は「宗教教育」をどうとらえているのか、教えているのか。
現代においてきちんと考えていかなければいけないテーマが多く含まれています。
新聞連載をまとめたものなので、読みやすいページ数と言葉でまとまっていました。
どのテーマに関しても筆者が実際に足を運び、現場を見て、インタビューを行ったことを下敷きに書いてあるのが良いです。
フィールドワークをかなりしっかり行う方なのだなあと感心してしまいました。
それら生のデータに数字のデータの援用もあり、説得力がありました。
宗教と、それを教えるということの複雑さを改めて感じさせられます。

宗教をどう教えるか 宗教をどう教えるか
菅原 伸郎 (1999/07)
朝日新聞社

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『ニーチェ入門』 竹田青嗣 

タイトルの通り、非常にわかりやすいニーチェ入門です。
日本語が平易かつ論理的で、いつも哲学書を読むと頭痛がするんですが今回は大丈夫でした(笑)
繰り返して書いてしまうほど、本当に読みやすいです。
虚無主義的というより前向きな感じのニーチェ解釈なことも、私には合いました。
永遠回帰の解釈が、実社会に思想として適応するのはむずかしいだろうなーと思えてしまうほど理想を追いかけていてポジティブです。励まされました。
ルサンチマン的なキリスト教解釈もとても面白かったです。
キリスト教者の方やキリスト教を研究していらっしゃる方は、これをどう考えていらっしゃるのか伺ってみたいものです。

ニーチェ入門 ニーチェ入門
竹田 青嗣 (1994/09)
筑摩書房

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『90分でわかるニーチェ』 ポール・ストラザーン 浅見昇吾訳 

ニーチェのごく簡単な伝記、主だった思想の解説、著作からの抜粋で成り立っています。
哲学関連の重要事項を並べた哲学年譜つき。
ニーチェに対して批判的過ぎずのめりこみ過ぎずほどよい視点から書いているように感じました。
言葉がわかりやすいしレイアウトも行間明け・大きな字で作っているので確かにざっと撫でるには使えます。基礎知識・入門編的に。
著作からの抜粋が、有名どころやインパクトのある部分から引っ張ってきていて面白いです。

90分でわかるニーチェ 90分でわかるニーチェ
ポール ストラザーン (1997/01)
青山出版社

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『デモクラシー』 千葉眞 

世界史的、また日本におけるデモクラシーの成り立ちを追った本。デモクラシー史。
入門書っぽく謳ってますが、専門用語や人物名に注釈がなく、世界史(思想史)と近代以降の日本史がわからないとかなり難しいと思います。話し方も抽象的です。
近代以降の日本でのデモクラシーの成立史に関しては、何人かの学者さんを軸に追っていく感じです。
唯一中江兆民だけは別の章で西洋思想との比較がありました。
石橋湛山なんかも触っていますが、政界へのタッチはほとんどないですね(笑)
あと参考文献の挙げ方がすごく使い辛かったです。
一冊ごとに改行などを行わず、作者の解説を交えてずーっとつらつら書名が並んでいるという感じだったので。
作者のコメントは省くなり、もう少し見やすい書き方でつけるなり工夫をしてほしかったです。

デモクラシー デモクラシー
千葉 真 (2000/03)
岩波書店

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『デモクラシーの論じ方―論争の政治』 杉田敦 

定義が難しく異論百出の「デモクラシー」について、AとBが議論しているという形で語った本。
非常に解りやすく、また多角的な良著です。
一人の著者が複数の人間を演じて対談させる、という形式の本といえば「働くことがイヤな人のための本」がありますが、これは著者以外の架空の人物が著者を持ち上げる形でかなり不快でした。
しかし「デモクラシーの論じ方」の場合、AとBは完全に著者から切り離されています。
お互い自説を曲げず妥協せず、根拠ある演説と反論の応酬は小気味良いほどです。
「こんな意見もあるのか」と何度も驚かされました。
しゃべり言葉だからか、かなり突っ込んで色々な意見と問題点を挙げて下さっているのに読むのが苦になりません。
このように噛み砕いたり、例を出したりして説明できる杉田さんという著者さんは、かなり頭のいい方なんだろうなぁ。お勧めです。

デモクラシーの論じ方―論争の政治 デモクラシーの論じ方―論争の政治
杉田 敦 (2001/05)
筑摩書房

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『BooksEsoterica第4号 道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界』 

道教入門本。
日本語はやさしく、図版もいい感じに多用してくださって、大変わかりやすかったです。
道教に関する本を読んだのはこれが初めてなので内容的にどれほど正確なのかはわかりませんが、理解しやすいという意味では基本的なことを抑えるにはいい本だと思います。
主には道教の成り立ちや基礎なので中国の話ですが、日本についてもページが割かれているので日本における道教の状況と歴史も学べます。
用途別のお札の書き方や呪文が載っていたりして面白かったです(笑)
参考文献表付き。
道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界 /

『この一冊で「哲学」がわかる!』 白鳥春彦 

巻末に「哲学と歴史の比較年表」(哲学界での著名人とその著書/世界史の出来事/日本史の出来事 が並列) が付いています。

代表的な哲学者の思想を噛み砕き、おおまかに時系列に添って解説した本。
言葉遣いは確かにやさしめです。
帰納・演繹法の説明と、ヘーゲルの思想の章はわかりやすかったです。
ただ難点もいくつか。
キリスト教的な思想の理解がやや疑問。例えばプロテスタントとカトリックの聖書解釈など。
カントの思想説明は解りにくく、ニーチェ批判があまりにあまりでした。
ニーチェの章はもうほとんど、ニーチェはアホだと言っているだけのように見えます。
心霊や超人的な出来事を「錯覚」の一言で一顧だにしないのに、神を論ずるのはどうなのか。

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