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『エーミールと三人のふたご』 エーリヒ・ケストナー 

「エーミールと探偵たち」の続編。
エーミールが再び探偵たちと大活躍。少し大きくなってはいるけれども根本は変わらない愛しい子供たちに、前作ファン大喜びです(私だ)
博士の別荘を舞台に繰り広げられる子供たちの優しい冒険。
友達のために一生懸命な子供たちと、子供時代をよっく覚えている素敵な大人たちの見守る視線が温かくて大好きです。
「エーミール」の映画化など、現実のニュースも織り込まれていてにやりとします。ユーモアにあふれた台詞回しも。ケストナーらしい稚気だなぁとv
エーミールの親子関係に起こった変化はケストナー自身の投影が強く感じられ、伝記を読んだ後だと見方が変わってくると思います。

エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫)エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫)
(2000/07)
エーリヒ ケストナー

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『りかさん』 梨木香歩 

「りかちゃん人形が欲しい」と言ったら、おばあちゃんがくれたのは日本人形の「りかさん」だった。最初はがっかりしていたようこだけれど、実はりかさんはただのお人形ではなくて…というお話。
色んな種類のお人形が出てくるけど名前だけで描写が少なく想像しにくかったです。どういう人形なのか調べているとお話を途切れさせるようで、読み途中には調べられませんでした;
でも優しく静かな筆致と、力強い登場人物が好きで、お気に入りです。
梨木さんの書く「おばあちゃんと孫」、引いては家族は、暖かでカッコいいですね。
併録の短編は別の作品(時系列的に「りかさん」の後に来るお話)から繋がっているようなので、そちらを読んでから再読したいです。

りかさんりかさん
(2003/06)
梨木 香歩

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『空へつづく神話』 富安陽子 

本の中から現れた記憶喪失の「神様」が、主人公の手を借りて自分のルーツを探してゆく話。
これも宇宙のみなしご同様に、主人公の女の子の前半~中盤までの現実的な性格に入り込みにくかったです。イキナリ現れた「神様」に女の子が慣れてきて、後半になって態度が軟化してからはするりと読めました。
土地の神話や昔話、地名と土地柄の関係など、民俗学的なお話が上手く織り込まれています。
今や薄れつつあるアニミズムへの郷愁みたいなものも感じられて切なかったー。
弱いです。人々の心から八百万の神が、自然への恐れが消えていく系。
割合核になるネタは解りやすいんですが(そして少々納得の行かない部分もあるのですが)(記憶の関連)、潔く暖かな別れに号泣しました。

空へつづく神話空へつづく神話
(2000/06)
富安 陽子広瀬 弦

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『宇宙のみなしご』 森絵都 

「屋根のぼり」を鍵に子供たちの成長を描いた児童書。
筆致が好みでした。抽象的なことの比喩の仕方が特に面白かったです。
主人公の女の子が結構怒りっぽくて(笑)最初は感情移入、というか素直に可愛いと思えませんでした。
でも多分これはリアルなんじゃないかなー。子供を変に美化せず、どこか冷静な目で見つめている感じがしました。
作風としても、夢物語を見せてくれるというより現実に足をしっかり着けていると思います。
楽しいだけじゃない日常の中で最終的に四人が四人とも一歩前へ進んでいて、読後感が良かったです。
「宇宙のみなしご」の部分は名言です。感動しました。

宇宙のみなしご (フォア文庫)宇宙のみなしご (フォア文庫)
(2006/06)
杉田 比呂美、森 絵都 他

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『ケストナーの「ほらふき男爵」』 エーリヒ・ケストナー 池内紀・泉 千穂子訳 

ケストナーによる、古典作品のリライト。あらすじは変わっていないようです。原作未読の作品もあるので断定はできませんがー;
収録作品は「ほらふき男爵」「ドン・キホーテ」「シルダの町の人びと」「オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」「ガリバー旅行記」「長靴をはいた猫」。やはりドイツの古典がやや大目ですね。
私が読んだのは筑摩書房のハードカバー版で、レムケとトリヤーの挿絵が両方楽しめてお得でしたv
二人ともとても魅力的な挿絵を描かれるのですよー!ケストナー作品といえば、二人の挿絵!
字も大きく文章は易しく、このような素敵な挿絵も入っているので小学生くらいから読めると思います。
どのお話も滑稽で、はっちゃけたアイディアに溢れていて(笑)思わずにやりとしてしまいました。

『小さい魔女』 オトフリート・プロイスラー作 大塚勇三訳 

プロイスラーの絵本。魔女の中では若い方なんだけど人間から見ればおばさんくらいの魔女が、「いいことをしたら来年の魔女の集いには加えるよ」と言われてがんばる話。
魔女の集合場所がブロッケン山だったりと、ちょっとした複線がいい感じです。
勧善懲悪はしっかりしている上ちょっとしたどんでん返しもあってややミステリっぽいのがうれしい。でもやっぱりちょっと痛い、残酷な部分もありました。好きだけど、純粋にその痛さを楽しめないんですよねプロイスラー。

『大どろぼうホッツェンプロッツ』 オトフリート・プロイスラー 仲村浩三訳 

ドイツで一番有名などろぼうの本。児童書。
大泥棒のホッツェンプロッツにおばあちゃんのコーヒー挽きが盗まれた。男の子二人が、ホッツェンプロッツを捕まえるべく奮闘します。
魔法アリ罠アリわくわくどきどき。
小物と設定の使い方、話のもって行き方が上手い。
でもこれはプロイスラーの作風なのか、同じドイツの児童文学第一人者であるケストナーやエンデの作品に比べて暴力的に痛いシーンが多い気がします。その残酷さはグリム童話譲りだったりするんですか?(笑)

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