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『真夜中の探偵』 有栖川有栖 

探偵行為が禁じられ、北海道が日本から独立して国家となった世界。空閑純は探偵を両親に持つのだが、父は探偵行為のために逮捕され、母は行方不明になっている。
両親の跡を継いで探偵となり、父母を救おうとするものの、17歳の少女は非力で現実はままならない。
そんな中、元探偵が箱の中で溺死したという奇妙な事件に関わることになるのだが?

『闇の喇叭』の続編となる本作では、溺死事件と空閑夫妻を巡る謎とが平行して扱われてゆきます。
拙くも論理的な推理を進める純をはらはら応援しながら読みました。
力足らずを嘆くだけで終わらず、必死で前に進んで行こうとする純の強かさがとても好きです。
また、そんな純に「探偵になることの責任」をきちんと考えさせているところも読み所。
探偵となって殺人犯を暴くということはその犯人を絞首台に送るということでもある。
「事件をどう処理するか」を考えて謎を解いているか? 問われて純は葛藤します。
どうにもならないことの板挟みで悩む姿は、テーマは勿論違うにしても自分にも覚えがあることで、共感を持ってしまいました。
「推理小説」としては勿論、純が探偵として・人間として成長してゆく青春小説としても読み応えがある作品です。
空閑夫妻の行く末や国家同士の対立など、大きな謎が解明されるのはまだこれから。続編も楽しみです。

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(2011/09/15)
有栖川 有栖

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