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『悪の起源』 エラリイ・クイーン 青田勝訳 

その犬が父親を殺した――小説の執筆のためハリウッドへ来ていたエラリイのもとへ、謎の贈り物に伴う殺人事件が舞い込んできた。
次々と届けられる悪意あるメッセージは何を意味するのか。宝石商はなぜ殺されなければならなかったのか、そしてその共同経営者はなぜ狙われているのか? クイーン二十五作目の長編小説。

読み終えてみて、『ダ・ヴィンチ・コード』を思い出しました。
即ち、知っていれば解ける、知らないほうが楽しめる。
キリスト教を専門にしている友人は『ダ・ヴィンチ~』を読んで、「知っていることばかりで驚かなかった」と言っていました。
同じように、『悪の起源』も、その方面に詳しい人ならばピンと来てしまう作品なのではないでしょうか。
幸いにと言って良いのか寡聞にしてと言うべきなのか、私は博物学(生物学、自然科学?)には明るくありません。
お陰で犯人が送ってくるメッセージや、クイーンが引っ張った伏線について、「ああそういう意味だったのか」とひとつひとつ驚くことができました。
前~中半にかけて引かれた伏線がするすると回収されていくことが気持ちよかったです。
そして後半、淡々としかし怒涛のどんでん返し。まだやるか、まだやるか!? という感じ(笑)
鮮やかな幕切れが、悔しいけど格好いい…!

また、これ京極夏彦さんの某作品の原型ではないかなと思ったのですがどうなのでしょう…クイーンより前があるのでしょうか。
他の京極先生の作中の仕掛けでも、クイーンの名中篇の応用かなと感じたことがありました。
批判等ではなく(京極先生の作品はどれもとても好きですし既存トリックの応用やアレンジはパクリレベルまで行かなければ個人的にはアリです)、京極先生にとってエラリイ・クイーンという作家はどういう存在なのかなーということに興味が湧きました。
ぜんぜん関係ない可能性のほうが高そうですが…!(笑)

悪の起源 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-9)

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