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『小さな男の子の旅―ケストナー短編(ショート・ストーリーズ)』 エーリヒ・ケストナー 榊直子訳 堀川理万子絵 

『飛ぶ教室』『エーミールと探偵たち』などで有名な、ケストナーの短編集。
収録は『小さな男の子の旅』『おかあさんがふたり』の二編です。
素朴で暖かな挿絵といい、柔らかな訳といい、体裁としては「児童書」という感じです。
しかし、「お話」は、子供たちのためだけに書かれたものではありません。
ケストナーがこれを書いたのは1920年代の終わりで、ちょうど彼が「子供」を意識してお話を書き始めたその頃だったそうです。
それだからなのか、「大人のための小説」と「子供を意識した小説」の狭間くらいにあるお話に仕上がっているように思いました。
無邪気、好奇心、想像力などをふんだんに持った少年と少女が主人公ではある。
けれども彼らは、母の病と母の死に直面しています。
子供たちの世界が、大人たちの世界よりも単純に「幸せ」かというとそうではない。
そんな中で強かに、まっすぐに生きる小さな背中が、淡々とした筆致で描かれている一冊です。

小さな男の子の旅―ケストナー短編 (ショート・ストーリーズ)小さな男の子の旅―ケストナー短編 (ショート・ストーリーズ)
(1996/02)
エーリヒ ケストナー堀川 理万子

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