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『オリエント急行の殺人』 アガサ・クリスティ 中村能三訳 

ヨーロッパ各国をまたいで走るオリエント急行、見ず知らずの人々とひとつ屋根の下で過ごす数日の列車旅。大雪で列車が往生したその夜、ひとりの男が殺された――その傷口は、男でしか付けられないような深いもの、ささやかで浅いもの、左利きと思われるもの、右利きと思われるものと不可思議にもさまざまなのだった。
犯人は男か? 女か? 共犯か単独か?
列車という密室で、ポアロの尋問が始まる。

列車や誘拐など、当時の時事ネタを盛り込んだ長編ミステリ。
オリエント急行というだけあって出てくる人物の国籍が様々で、英国人の書く各国の「典型的お国柄」像が興味深いです。
自国に対しては若干自虐的でしょうか?(笑)
イギリス人とアメリカ人がやたらお互いをけなしたり、逆に懐いたりという様子も面白い。
推理の過程に関しては、「それだけで解っちゃうなんてちょっと無理があるのでは?」「それやっちゃったら何でもありなのでは?」「倫理的にどうなの?」とツッコミたい部分もありましたが、ホワイダニットの説得力はさすが。最後には「うーん、成程アリかも……」と思ってしまいました(笑)
人物を描く上手さも女史の小説だなあ、という感じ。
最後の最後が鮮やかなので、是非諦めずにラストまで読んでみて下さい。
ヘイスティングスがいてくれたらもっと良かったのですが……!

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