『羊たちの沈黙』 トマス・ハリス 菊池光訳
女性の皮を剥いで殺す、連続殺人犯が捕まらない――FBIのクローフォドは頭を悩ませていた。その元教え子・クラリスは、元精神科医であり殺人犯である獄中のハンニバル・レクター博士を別件で訪ねる。レクター博士は皮剥ぎの事件について何ごとかを知っているようで……
かの有名なサイコ・サスペンス。
ミステリ作家によって紹介されることも多いことから、私は勝手にレクター博士を安楽椅子探偵とする推理ものかと勘違いしておりました。確かにミステリっぽい構造は持っていますが、純粋にサスペンスなのですね。
なぜ、どうして、よりも、とにかくその残酷な不気味さを楽しむ小説だと感じました。
小説の筋立ては文句なく面白いので、読んでみてくださいとだけ申し上げたいと思います。
ただ訳が! どうしても好きになれませんでした。
例えば「彼が自分の母親をあんなふうに言ったのは」母親とは彼のなのか自分のなのか?
指示語があいまいなまま訳してあったり、専門用語や略語が説明無しで直訳されていて意味がとれなかったり。読者に優しくありません。
お話が面白くて好みだった分残念でした。
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- [2008/03/27 11:18]
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