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『絡新婦の理』 京極夏彦 

相変わらず綺麗な本格ミステリでした。引いた伏線にしっかり答えが付けられています。完成度の期待を裏切られないから有難いです(笑)
私は一度京極堂作品を「本格には込みに出来ない」と言ったことがありますが、他の(新)本格の作家さんに触った今は京極さんは十二分に本格を書いてくれていると思います。クイーンと有栖川を基準にしちゃってた私が悪かった。(何)
今回のテーマはジェンダー問題でしょうかね。
うまーく小説の序盤~中盤に一般的ジェンダー論概説、終盤に独特のジェンダー論、と盛り込まれています。
そう思うと京極堂はある意味社会派小説のひとつとも言えるのかもしれません。
京極堂の語るジェンダーは私には物凄く目新しい視点で驚きました。
この1冊で、極度にジェンダーを意識し過ぎている人が啓蒙されたらいいな…と思います。男尊女卑は好かんですが、ジェンダー問題を熱く語りすぎている人はちょっと視界が狭い気がします。
ところで京極さんは、戦後7~8年という舞台設定を踏まえて、近代を越えてすぐ臭い筆致を演出しているのではない…のでしょうかー(何だ歯切れの悪さ)
近代頃の日本人は漢文を使いこなせる世代~教養として知ってる世代が多いためか、基本的に漢文由来の熟語を多用している印象があるのです。京極堂の文面からも同じものを感じます。
京極さんのシリーズ外作品を読んだことがないので、京極堂シリーズでのみやっているのかそれとも夏彦さん特有の筆致なのか断じられないのですが。

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)
(2002/09)
京極 夏彦

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