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『ダ・ヴィンチ・コード』 ダン・ブラウン 

事件そのものや、犯人の正体は…!というようなミステリ的要素ではなく、含まれている情報量の多さ(=蘊蓄量)に驚かされましたし、面白さも主にそこから感じました。著者は象徴学と宗教及び各美術品や国の様子に関してどれだけ取材と勉強を重ねたのかと。マニアなくらいその分野について言及されています。
ただし私にはその分野の知識が無いので、どれほど正しいものなのかは判別できません。事実と反するという批判も随分あるようです。
個人的にはこの本から『事実』だけを取り出した本をぜひ作って欲しいです。フィクションである限りどこまでが事実もしくは実在の学説で、どこからが作者の仮定もしくは創作なのかというところが曖昧なので。いやもちろんミステリっていう形に昇華させたからたくさんの人が読んで大問題になったのですが。教会が隠してきたことを漏らしまくりで、しかも欧米各国(=キリスト教圏)でばかばか売れてしまった。(正誤は置いておくとして、『教会の秘密』と称されるものがキッパリ書かれたことが売り上げ助長に繋がったんでしょうが)この事実を知らせたい!という方向だったのなら大衆向け小説にして大成功ですわな。最近新聞にはヴァチカンの枢機卿さん?による、『あの本に書かれていることは大嘘だ。買うな、読むな、といいたい』というような声明さえ載りましたし。
総じて男女同権主義者、世界史に精通している方ならより面白く読めるのではないでしょうか。知人で、「キリスト教をもっと知っていればもっと楽しめた」と言っている人もいましたが、本当にキリスト教に精通なさってる方にはむしろ不快な本ではないかな。通常の見方を悉くつついてひっくり返している感じだったので。
メインの謎である『暗号』はやや難アリだと思います。作中の暗号を読む限り、ヒントが少なくて一個の答えに絞るのはかなり不可能に近い。解釈がちょっと強引です。
ただそこは認めてやってるようなので(主人公たちが『間違っている可能性が大きい』という前提で暗号を解いてるということ)個人的許容範囲内でした。
『ミステリとして万歳!』より、『エンターテイメントとして愉快』という感じの本。
映画化は正解だと思います。楽しみです。

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