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『門』 夏目漱石 

『こころ』『それから』の続編と言われる長編作品。
過去の業はいつまでも彼らを縛り追ってくる、彼らに門は開かれない。テーマは強く的確に描き表わされていて、言いようの無い恐ろしさを感じました。
要所要所の描写が過不足無く鮮やかで、絵として印象に残ります。
二人の過去が徐々に明かされてゆく様子に手法としての「推理小説」を感じたのですが、漱石は確か探偵嫌いなのですよね…(笑)意識していたのか否か、どうなんでしょう。

宗助と御米のつましく薄暗く小さな生活世界が、私には愛しかったです。
過去の重さに苦しみながら、それでも宗助は御米の元へ帰ってきた。襲い来る弾劾に打ち勝つ強さを持たなくても、二人は全き不幸の中にいたというわけではないんじゃないかと思いました。

門
夏目 漱石 (1948/11)
新潮社

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