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『覘き小平次』 京極夏彦 

日本の古典怪談『木幡小平次』の改作…と言えば良いんでしょうか。基本設定を下に敷いた完全な書き直し?
登場人物の人生と人生観が絡み合い、浮き彫りにされるのは小平次・お塚の共依存…なのかな、と思います。
小平次の「気味悪さ」も描写から解るのですが、それ以上に彼のありのままに逆らわずお塚を愛おしむ様に好感を持ってしまいました。
お塚の「嫌い」という「執着」もあそこまで来れば永久の愛と紙一重ですよね。
久遠の執着に変わりなく、形は違えど二人はいつまでも繋がって行くのでしょう。二人が「愛し合う」ことはないのかもしれないけれど、お塚の「いつまでも」という言葉に私はハッピーエンドを見ました。
そして暗躍する又市が好きだー。ちょっと詰めが甘い感じですね(笑)若いなあ。
徳さんのキャラと、又市が「生きて、動いている」ということが嬉しくて、出番がほぼ無しでも満足でした。
治平さんは男前。小平次と治平さんの係わり方がとても好きです。

ところでこれ巻末に解説がついているのですが、そこで語られている「幽霊」と「恐怖」についてのお話が解りやすく端的で面白かったです。

覘き小平次 覘き小平次
京極 夏彦 (2005/02)
中央公論新社

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