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『エンジェルエンジェルエンジェル』 梨木香歩 

主人公と主人公の祖母の回想とが交互に織り成して行くお話。
さらりと読みやすいですが、抽象的。むしろ象徴的というべきでしょうか。
熱帯魚や天使が主人公やおばあちゃんを表わす暗喩になっているのが上手いです。
ある一人の視点から書かれているので小説本文で明らかにされる事実(情報)は多くないのですが、その暗喩・象徴によって「あのときあの人はこう思っていたんじゃ」と行間を読ませてくれます。
しかし巧みに作ってあるので解釈は限られ、結果読者はそれぞれがてんでんばらばらに裏側を想像するのではなく、ある程度限られた中で裏側を想像する=きっちりひとつのお話を知らされている(読んでいる)ということになっているのではないでしょうか。
モチーフに流されず使いこなす梨木先生の腕を感じます。
頭からもう一度読んで、その伏線や象徴を確かめてみたいです。
今回読んだのは文庫版だったのですが、単行本版は内容がかなり違うという話を聞いたのでそちらも読もうと思いますv

エンジェル・エンジェル・エンジェル エンジェル・エンジェル・エンジェル
梨木 香歩 (2004/02)
新潮社

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