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『ヒルベルという子がいた』 ペーター・ヘルトリング作 上田真而子訳 

アンチメルヒェンの傑作と言われる話題作。
生まれたとき脳に障害を負ってしまった少年・ヒルベルのお話です。
子どもも大人も自然も美しいだけのものとは描かれず、ともすれば創作の中で美化されがちなチャレンジドの方たち(ここではヒルベル)を良くも悪くもありのままに見つめています。
人生はそううまくいくものじゃないんだとつきつけられるようにハッピーエンドではないので、読後感がよいとは思えませんでした。
著者・ヘルトリングはヒルベルの前にいろいろな「家」「居場所」を提示しますが、そのどれもがヒルベルを受け入れてくれません。
しかしだからこそ、ヒルベルことが忘れられなくなります。
ヘルトリングはあとがきで、この本を読んで障害のある子どものことをきちんと考えてほしいと書いていますが、そういう意味では成功していると思います。

日本語訳版は、ある大学教師に言わせると「重要なポイントが誤訳になっている」ようです。それでも話は通じるんですが。

ヒルベルという子がいた ヒルベルという子がいた
ペーター ヘルトリング (2005/06)
偕成社

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