スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『青空の卵』 坂木司 

ヒキコモリ探偵シリーズの第一作であり著者のデビュー作。
ライトな連作ミステリで、世界観がほどよく綺麗で読んでいて和みます。
しかし探偵役のひきこもり青年と語り手(助手役)の坂木との距離がちょっと近すぎるように思いました。
過去に原因を持つ依存症、ということはわかります。でもそれにしたって、自覚の度合いが低すぎるしスキンシップが過剰すぎるように思いました。
これほどに男性同士の依存症を描くのなら、いっそ真摯に同性愛というテーマにぶつかって欲しかった、というくらい。
これから二人が独り立ちしていくのかもしれませんが。
また、坂木の心理的な動きが唐突に動きすぎる気がしました。探偵役の成長を怖がったり喜んだり。

あと全体的に若い…なぁと。
主張がストレートです。自分もしくは身近な人の不快な体験が下敷きになっているんでしょうか。
憤りを素直に小説にしていて、見ようによっては視界が狭いです。
作中(作者)の定める「善い人」が「こうこうこうだろ、解れよ」というと、「そうか俺が悪かった」ってなってしまう感じ。おいおい反論はないのか? それでいいのか? お前の言い分は? と思ってしまう。
もう少し多角的に事件に対する視点が欲しかったです。
ポエムもちょっと…照れた。(笑)

心が綺麗な感じの短編集なので読んでいて安心はするのですが、ちょっと内容が浅い感じはしました。
基本的に可愛いので、癒されたいときにお勧めです。

青空の卵 青空の卵
坂木 司 (2006/02/23)
東京創元社

この商品の詳細を見る
スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。