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『からくりからくさ』 梨木香歩 

時系列的には「りかさん」の続編に当たる話。
「織物」をモチーフにしてエピソードと「言いたいこと」を文字通り織り交ぜてゆく手腕が上手かった…!
人物ひとりひとりの過去から現在をしっかり踏まえて、「人間」を書いてくれています。
視点がやたらに飛ぶのはちょっと読み辛かったですが、それは意味のないことではなくて、複数の視点から見た三人称は個々人を書き込む上で大きな効果になっていました。
では個々人をそうして描くことは必要なのか(主人公を掘り下げていけば充分なのではないか)ということですが、この作品には必要なことだったのだと思います。
何故なら個々人を描く上で、個々人が情報を得て、それが「りかさん」のルーツを解くことに繋がってゆくからです。
りかさんにのルーツに関する謎が徐々に絡み合って解かれていく様は、ミステリが好きな方にも楽しめると思います。

とにかくこの方の、「人間を書く」「言いたい事を象徴に含ませる」「構成」の腕は凄いです。上手い。

からくりからくさ からくりからくさ
梨木 香歩 (2001/12)
新潮社

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