スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『就職がこわい』 香山リカ 

就職難の時代というが、その原因は果たして社会の側だけにあるものなのか。「就職を恐れる」若者の心理を丁寧に解説した本。
現代の若者は「自己評価が限りなく低い」のに「自分は特別」と思いたがっており、「自分だけに向けたメッセージ」を送られる(=特別感が満たされ、自分に自信が無いから動けなかったけれどもハッパをかけられることで気持ちを揮わせる)ことがなければ怖くて身動きできない、というのが主旨か。自己分析によって泥沼にはまり込む流れや、恋愛・就職などに関して真面目すぎる現代っ子、という話も。
図星なことから、自分には当てはまらないと思うことから、自分は無いけど他の人にはあるかも、と思うことからありました。こうして大学生をひとくくりに一般化してしまうのはどうかと思いますが、多かれ少なかれ同じような恐れと不安を就職活動前(中)の学生は持っているのではないでしょうか。
特に個人的に身につまされたのは親との関係。所謂パラサイトシングル現象の病理についての話ですが、親が自分のために子供を手元から話したがらず、子供がそれに引き摺られ、「自分はいらない子なのだ」と思いつつ後で後悔して親に当たるという構図が描かれています。
難しい言葉を使わない語り口が読みやすく、グラフ挿入のタイミングとわかりやすさも良いです。
就職活動へ向かう前に読んでおくと、色々なしがらみに振り回されにくくなるかもしれません。

就職がこわい (講談社+アルファ文庫 G 174-1)就職がこわい (講談社+アルファ文庫 G 174-1)
(2008/02/20)
香山 リカ

商品詳細を見る
スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。