『宇宙のみなしご』 森絵都
「屋根のぼり」を鍵に子供たちの成長を描いた児童書。
筆致が好みでした。抽象的なことの比喩の仕方が特に面白かったです。
主人公の女の子が結構怒りっぽくて(笑)最初は感情移入、というか素直に可愛いと思えませんでした。
でも多分これはリアルなんじゃないかなー。子供を変に美化せず、どこか冷静な目で見つめている感じがしました。
作風としても、夢物語を見せてくれるというより現実に足をしっかり着けていると思います。
楽しいだけじゃない日常の中で最終的に四人が四人とも一歩前へ進んでいて、読後感が良かったです。
「宇宙のみなしご」の部分は名言です。感動しました。
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- [2006/04/15 20:32]
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