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『ペテロフ事件』 鮎川哲也 

鮎川先生の処女作。
戦前の満州が舞台で、実際の時刻表に基いたアリバイものです。
解説・後書きでもあったと思いますが、やっぱりクロフツの影響を感じます。でも鮎川さんの方がキャラが立っていて読みやすかったです。
どんでん返しの形は乱歩にも似ていると思います。
推理もどんでん返しも鮮やかでした。アレを実際の時刻表から見つけたというのは凄いですよね。

舞台が舞台なので冒頭に満州周辺の地図が付いているんですが、今まで見た中で多分一番あの遼東半島の地図はわかりやすいです!(感動どころが違うよアンタ)
アレでようやく旅順・大連・奉天・ハルビンの位置関係を理解しました(…)
舞台が上記四地名周辺な上、タイトルの通りロシア人が絡んでくるので、日露戦争の話もかなり出ました。あの辺の話を齧っていると、処々の描写や地名でにやりと来ると思います。
あと中国語・ロシア語を勉強している方には面白いかもしれません。作中に何度か出て来るのでー。
私はどちらもサッパリなので良く解りませんでした(ダメ子)
全く知らなかった満州という土地の警察制度・交通制度がリアルに描かれていて(鮎川さんは二十年近く満州にお住まいだったこともあって本当に繊細な描写がされています)、文化的な意味でも興味深かったです。

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