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『停電の夜に』 ジュンパ・ラヒリ 小川高義訳 

「インド」という要素が必ず絡んでくる、けれども大方がアメリカ舞台の短編集。(インド舞台のものもありました)
読むのに勇気が要りました。
というのは、現実的を上手く描いていたからです。
「物語」にありがちな、非現実的なまでの不幸やエログロがあるわけではない。だからと言って、非現実的なまでのハッピーエンドがあるわけでもない。
何とはなしの物悲しさや、そこはかとない幸福感が、むしろリアルです。でも人物造詣は特徴的(キャラクター的)なので面白い対比だと思います。
私はハッピーエンドではない創作には悲しさや空しさを感じるので思わず構えてしまうのです。(そういう創作が嫌いなんじゃなく、ただ気持ちが沈むと疲れるんで/笑)だからラヒリは必ずしもハッピーエンドを用意していない、と解ったときから、一編一編読み始めるときに変な覚悟が要りました。
整然と、淡々と、静謐とした筆致は割合好きです。

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