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『孤島の鬼』 江戸川乱歩 

「孤島の鬼」と「湖畔亭事件」の2作収録。どちらも本格ではないですが、良いミステリでした。

『孤島の鬼』
前半がミステリ、後半がホラーアドベンチャーという感じ。不気味で怖かったです…!(ガタブル)読んでる間はそうでもなかったのですが、読後にかなり来ました。
クイーンの「シャム双子の謎」読んで書いたのかなーとか少々思いましたです。あとやはりポーの伝奇っぽい空気を濃く受け継いでる感じがしました。
しっかしそれにつけても諸戸→蓑浦…!!!(興奮)
ちょうどこれを書いているころ乱歩は衆道関係の史料蒐集にハマっていたらしく、その影響であろうかと本人も書いてるんですけども、諸戸くん女嫌いで蓑浦くん超ラヴなんですよね…キュンです。
ヨコシマ差し引いても明治の一高の同性愛流行の雰囲気を物凄く上手く醸してると思いました。何を基準にしてるかというと「武士道とエロス」と漱石なんであれですけども。(微妙だな)
諸戸くんの好意を友情以上に受け取れず、蓑浦君が思わず抱いてしまう嫌悪感というのも痛いくらい伝わってきます。その辺はやっぱり上手いよなぁ…。
一途な人が好きなもので、ラストがとても切なかったです。
はっちゃけ蓑浦くんは気があるように見せかけて諸戸の好意を利用したようにさえ読めてしまった。

『湖畔亭事件』
乱歩は「覗きモノ」が結構好きなんでしょうか。「屋根裏の散歩者」やあのレンズの話(サブタイ忘れた…;)に続く系統。
ちょっと変態的な空気に酔います。
後半がアドベンチャーな『孤島の鬼』に比べて、全編がロマネスク系ミステリという感じの作品でした。
ラストの絵解きの緊張感が好きです。

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