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『謎の物語』 紀田順一郎編 

不思議な、ひと捻りあるお話を集めたアンソロジー。子供向けながら、良品が揃っています。
モノはオカルトからミステリから様々。作家も国内から国外まで扱われているのですが、国外の方が比較的多いのでとりあえず「海外小説」にカテゴライズしました。

『女か虎か』(F.R.ストックトン)
 結局どちらだったのか激しく気になる一編。
 かなり発表後の模倣者が多かったろうと思うネタですが、一番最初にやった人を超えることは難しいでしょう。

『謎のカード』(C.モフェット)
 作者が解決編も書いているようですが「納得いかない」ブーイング多数とのこと。コレ一編で読んでおくのが正解か?
 鮮やかな解決編が登場したら、解決編書いた人はヒーローになれると思う。五十円玉二十枚の謎を思い出した。

『穴のあいた記憶』(B.ペロウン)
ミステリ仕立て。ラストが上手い。鮮やか。面白い。
仕立て、というかコレはメインの謎についてとやかく言わなければ本格に近い論理的な作品と言ってもいいと思います。

『なにかが起こった』(D.ブッツァーティ)
結局どうなったんじゃー!(笑)
や、そういう話この本には多いけれどもコレは終わり方が他よりちょっとキレが無いというか、「謎が謎のまま」で完結している美しい短編というより中途半端に終わっちゃった感がちょっとあった。
列車の疾走感は好きです。

『茶わんのなか』(小泉八雲)
化かし系説話。
途中で話が切れてしまってる話を発掘・紹介しておきながら、最後どうなったのか彼の想像さえも付け加えず読者の想像に委ねてしまうっていうその裁量がハーンらしいと思います。

『ヒギンボタム氏の災難』(N.ホーソーン)
ミステリ仕立て。どうなってるの? って思うのですが、綺麗にまとまります。
これは謎めいてるけど謎を謎のまま丸投げしていない好作品でした。

『新月』(木々高太郎)
ミステリ仕立て。心理系ミステリですね。
話としてはたっかたっか読めますが、細田氏の考え方が深いです。

『青頭巾』(上田秋成)
ナチュラルに衆道★ 雨月物語から。現代語訳といいつつところどころ古語がまんま残っています。でも註があるから読みやすい。
醸しだされている雰囲気が好きです。

『なぞ』(W.デ・ラ・メア)
これはほんとに抽象的。
多分抽象的というより象徴的なんだろうけどどう解釈すべきなのか私には解りかねました。
ただ空気の不気味さは肌で感じた。

『チョコレット』(稲垣足穂)
可愛らしい妖精ファンタジーです。日常に見せかけて非日常。童話的。
謎というより「不思議」かな。
滑稽さが良いです。

『おもちゃ』(H.ジェイコブズ)
暗示的(象徴的)。不思議な話なんだけど、大事なことを暗に指摘されているようで切ないような焦るような気持ちになりました。

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