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『犬養/毅 その魅力と実像』 時任英人 

犬養さんの没後70周年記念に発売された本で、犬養さんの伝記ではなく犬養さんという人の人格を捉えるべく親しかった人物との付き合い方と、彼の好きだったものを取り上げています。
若い人なんかにもわかりやすいよう、興味を持ってもらえるよう、非常ーーに易しい筆致で書いて下さってます。読みやすいけどその分ちょっと中身が薄い。資料元に『一老政治家の回想』が多いので知っている発言やエピソードも多かったです。でも古島さんの扱いがこんなに大きい本見たこと無いので全て許せてしまう…!
犬養さんと親しかった、ということで取り上げられている人物は三人です。
一人は古島一雄。
『一老政治家~』では五・一五事件における古島自身の反応は非常にアッサリ書かれていたので寂しかったのですが、本作でやっぱり古島が激怒していたんだと解って少し嬉しかったです。
それにしても犬養の性格を本当に古島はよく把握していたんだな…。流石(笑)
だからこそ古島の章を締め括った「もしも犬養が暗殺されていなかったら」の夢は現実的で、そうあってくれていたらどれだけ幸せだったろうかと思うと切なくてたまりませんでした。

二番目には尾崎/行雄。伝記等をまだ読まないのであんまり評ぜられませんが、思った以上に犬養とは方向性の違う政治家として描かれていました。
時任先生はやっぱり犬養ファンなので犬養を持ち上げて尾崎を下げる傾向があったのがちょっと悔しかったです。どちらも好きなんじゃー。
他の尾崎評論を知らないのでどうだかですが、これはかなり犬養擁護に偏っている尾崎評価なのではないでしょうか。

三番目には孫文。
こちらは割と犬養の失敗談が大目だったような。中国の動きに対する読み違いにツッコミがされていました、が、それ以上にフォローがしてあってやっぱり時任先生犬養ファンなんだな…と…(笑)
頭山の出番が多い。全体的に名前はちょこちょこ出てきてたけど特にやはりここは。

最終章は犬養さんの趣味や、尊敬する人間等について。『好きなもの』から説き起こす犬養さん。
刀剣にも書にも西郷研究にも一生懸命真っ直ぐ全力投球なんですよね。
『日本人』に論説を載せた、という話が二・三度ありました。少しずつ親しくなった模様。『日本』の記者さんと真っ向対立していたのなら、政教社@日本人の人たちとの関係もあまりよろしくないんじゃないかと思ってたのにちょっと意外。
あと巳代治が荻生徂徠の家系らしい&犬養さん割と仲良しだってことに心から驚きました。

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