『ユダヤ人』 ジャン・ポール・サルトル 

哲学者の書く文章なので抽象的でやや読みにくかったです。
でもユダヤ人とユダヤ問題についてかなり的確・端的にまとめてくれていると思います。
やはり彼らを肌で知らない日本人ではユダヤということについて書く・理解するのは難しいと思うのです。彼らが自然に隣人であるフランス出身のサルトルだからこその分析だと思います。
しかもサルトルは、反ユダヤ主義者に対してものすごく批判的なのです。
こんな風に自国の人間を批判しちゃって出版後に嫌がらせとかなかったんだろうかと心配になりました(何でお前が)
その皮肉というか、批判の仕方がユーモラスです。かつ論理的。
抽象的、といいましたが、その抽象的比喩をきちんと理解できればそこにはきっちり論理が存在していて理解しやすい。慣れが大切ということでしょうか。
ユダヤ人について知るには非常にお勧めの一冊。
その道のプロの教授推薦でもあるので、心配ありませんですよ(笑)