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『たそがれ色の微笑』 連城三紀彦 

相変わらずうつくしい世界観の短編集です。
ミステリというわけではないのですが、ささやかな謎とどんでん返しは健在です。
どろどろしていない不思議な、淡々とした恋愛観が心地よい1冊でした。

「落葉遊び」
謎の内訳は解りやすい。綺麗な日本語と、繊細な人物像が読ませます。
登場人物の心情がとても見事に描写にあらわれていて、国語のテスト問題にでも使えそう(笑)

「たそがれ色の微笑」
主人公の女性が可愛いです。
解説の方も同じようなことをおっしゃっていたのですが、連城先生は女性心理を描くのがお上手だな、と思いました。途中で先生が男性作家だということを忘れそうでした(笑)

「白蘭」
切ない。泣かせます。
関西弁の一人称が気持ちいい。有栖川先生の作品を読んでいるときにも似た感覚。
題とラストの相関も好きです。
ミステリ短編集「花葬」シリーズでも思いましたが、連城先生は「花」というモチーフがたぶんお好きか得意かなのだと思います。そして確かにお上手なのですよー。

「水色の鳥」
目の付け所が特殊な「離婚話」。
重たくなりがちなテーマにもかかわらず爽やかで優しい気持ちになれます。主人公の男の子に共感しました。
あとがきまで読んで、ひとつのお話として完結するのだと思いました。題の由来が面白いです。


「風の矢」
いっちゃん好きです。(ラブ)
子狐と武士の不思議な関係。一番謎に翻弄された話でもありました。
地面に這うような動物的な、子狐の目線からの描写がされています。
最後まで読んだら再読したくなります。

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