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『フォックス家の殺人』 エラリイ・クイーン 

ライツヴィルシリーズ第二作。ライツヴィルものは時事ネタや時代風刺的な色が強いと言われる作品群ですが、確かにアメリカ側から見た太平洋戦争というものを見せてもらいました。
私が知っている『太平洋戦争』は、内閣クラスの政治家さんたちから見たものと兵隊ではない一般人さんから見たものが多いのですね。それも日本の。アメリカ兵さんだってそりゃあトラウマが残ったよなあ、という当たり前のことにようやく気付きました。戦勝国だからって兵に傷が付いてないはずが無いのですよね、馬鹿だな私。
大尉の体験した戦争世界と後遺症が痛々しかったです。大尉に殺された日本人も、日本人をたくさん殺した大尉を英雄と呼ぶライツヴィルの町も、当時の痛さを感じさせます。セラピーや精神分析の流行も当然だと思う。
話の進みはいつもの通り、慣れない人ならじれったいと思うかもしれないほどロジックロジックしていて幸せでした。トリック自体が大したことなくてもこの執拗なまでに仮説を立ててはそれが不可能なことを立証して行く過程が大好きなんですよね。
ハヤカワミステリ文庫で読んでるのですが、山口雅也さんの解説良かったです。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)

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