スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『冬虫夏草』 梨木香歩 


『家守綺譚』の続編となる連作掌編集。
相変わらず亡友・高堂の遺した家に住んでいる綿貫が、彼岸と此岸が交わる日常を描写してゆきます。
短いお話がぎゅっと詰まった1冊なのですが、「ゴローを探せ」という目的が通底しています。
頼れる愛犬ゴローはどこへ消えてしまったのか? 生きているのか、いないのか。
ゴローはもちろん高堂さんの動きにも謎が多く、同時系列のゴローや高堂さんを中心としたお話が読めたら楽しそうだなぁ、と思いました。
随所に出てくる土地の言葉が耳に優しかったです。


冬虫夏草冬虫夏草
(2013/10/31)
梨木 香歩

商品詳細を見る

スポンサーサイト

『ポーカー・レッスン』 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 


『クリスマス・プレゼント』に続くディーヴァーのサスペンス・ミステリ短編集。文庫オリジナル。
解説によれば原題は『Twisted』に続いて『More Twisted』だそうですが、原題がまさに示す通りどんでん返しに次ぐどんでん返し、きっと仕掛けがあると注意しながら読んでも騙されてしまうのが悔しいです。
ライムものの短編「ロカールの原理」では久々にライムチームと再会できて、それだけでも嬉しくなってしまいました。
犯罪が起こって犯人が存在するはずなのに、決定的な微細証拠が存在しない? ライムの信奉する原理は崩れ去ってしまうのか。
ライムものの根底を問うようなテーマ、どきどきしながら読みました。

そして特筆すべきは、「恐怖」とディーヴァー自身によるその解説「『恐怖』について」。
短編「恐怖」を題材に、ディーヴァーが恐怖を描くために留意していることについて、創作技法を明かしています。
こんなに具体的に説明してしまって良いのだろうかと驚くほどの丁寧な解説でした。
「恐怖」の物語を作ってみたい方には一読の価値ありです。
私もディーヴァーの方法論に則って、一本書いてみたくなりました。


ポーカー・レッスン (文春文庫)ポーカー・レッスン (文春文庫)
(2013/08/06)
ジェフリー ディーヴァー

商品詳細を見る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。