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10月の読了本まとめ 

・10月に読んだ本リスト
・打ち消し線があるもの=もう感想を書いた本

『それゆけ、ジーヴス』 P・G・ウッドハウス著 森村たまき訳081001
腹黒執事とお人よしご主人様のドタバタコメディも早3冊目。本当にどれも面白いです。くすっと笑えます。
『スーパー・エージェント』 ハーラン・コーベン 中津悠訳 081007
二つの恋と仕事の狭間で揺れるボライター。冒頭と締めが好きです。
『文明の衝突と21世紀の日本』 サミュエル・ハンチントン 鈴木主税訳 081008
『パーフェクト・ゲーム』 ハーラン・コーベン 中津悠訳 081009
エスペランサが殺人容疑をかけられた!? 助けに駆けつけたマイロンとウィンに、しかしエスペランサは口を開こうとしない。一体何故? 真犯人はどこに? エスペランサの「動機」に胸打たれた1冊。
『工学部・水柿助教授の解脱』 森博嗣 081021
水柿くんシリーズ3冊目。相変わらずのぐだぐだ具合でにやにやしたりいらいらしたりしました(笑)
『生きる―わたしたちの思い』 谷川俊太郎 with friends 081022
mixiの『谷川俊太郎』さんコミュのトピック書籍化。ドラマを感じました。谷川さんとコミュ参加者さま方の対談あり。
『世界を見る目が変わる50の事実』 ジェシカ・ウィリアムズ 081022
食糧事情から諸々の差別、人権の話まで、嘘のような事実が端的にまとめてあります。世界ってどうしてこんなに不条理なのかと暗澹たる気持ちで考えさせられること請け合い。
『パズル自由自在―千葉千波の事件日記』 高田崇史 081023
千波君シリーズ4冊目。過去話から現在話まで入り乱れた短編集。文庫版解説が秀逸でイチオシです。
『図書館に訊け!』 井上真琴 081025
『左近の桜』 長野まゆみ 081030

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『左近の桜』 長野まゆみ 

連れ込み宿の長男、左近桜蔵は面倒な質だ。
当人の気付かぬうちに人外のものを拾ってきてしまう。
彼らは様々な形で桜蔵との交わりを求めてくるのだが――
妖しとエロスの短編集。美しい日本語が丁寧に語る物語に、思わず誘い込まれます。
古典文学や民俗学的要素が盛り込まれている点など読みどころはいろいろあると思いますが、特に、主人公・桜蔵が非常に曖昧な存在として描かれていることに面白さを感じました。
手を伸ばしてくる人外の存在をきっぱりと振り切ってしまわない、流されがちなところも曖昧ならば、その属性も曖昧です。
序盤から何度となく「男であること」が描写され、女友達もいる桜蔵は、しかし彼岸のものたちからは「女」だと言われてしまう。
「人間であること」くらいは確かであろうと思いきや、それさえもどうだか解らなくなる。
性別も生い立ちも性癖も、常に存在としての境界が揺らぎ続けているように読めました。
お話として一番気に入っているのは「六月一日晴」から「骨箱」までの流れです。
この二編でモチーフになる蝶(と桜蔵)の艶やかさと言ったらありません。
色々な作家さんが色々な形で描いている「蝶」、まだこんな見せ方もあったのだなあと思わず息をつきました。

収録作品は以下の通りです。

左近の桜左近の桜
(2008/07/24)
長野 まゆみ

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『図書館に訊け!』 井上真琴 

図書館を最大限に活用し、効率よく・正確な情報を入手する方法が論じられた新書。
雑誌・オンラインデータベース・書籍から人力(レファレンス)まで、信頼のおける情報源を列挙し分類し、上手い使い方を解説しておられます。
基本的な部分から語り起こされており(図書館で使われる「専門用語」の解説、図書館とオンラインの比較、図書館の種類とそれぞれのメリット・デメリットのまとめなど)、図書館で資料を探したことがないという人にも解りやすいのではないでしょうか。
特に「正確な」「密度の濃い」情報を、図書館を駆使して手に入れる方法は参考になりました。
「こんなテーマの情報が欲しい」というときに、資料の完成度や重要度で絞る方法が紹介されているのです。
単純にMAGAZINE PLUSやNDL OPACでキーワード検索→出てきた資料を読む、ではなく言わば搦め手の方法と言ったところ。
該当のテーマに関する入門書や修士論文の「参考文献」や先行研究のまとめを参考にするなど、その手があったかと膝を打ちました。
個人で研究をなさっている方、レポートや論文を書く大学生さんには、有用な情報収集テクニックが盛りだくさんだと思います。
難があるとすれば、若干著者さんの目線が高いこと・引用があまりにも多いこと。
齊藤孝さんと似たテンションと言えば伝わりやすいでしょうか。
もっと自分の言葉で、驕りのない語りをしてくれていたら読みやすかったです。個人的に。
そのほうが読みやすいと判断して、意識してなさっているのかもしれませんが。

図書館に訊け! (ちくま新書)図書館に訊け! (ちくま新書)
(2004/08/06)
井上 真琴

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『文明の衝突と21世紀の日本』 サミュエル・ハンチントン 鈴木主税訳 

冷戦後そして将来に渡っての世界情勢について論じた新書。
大雑把な理解ですが、「イデオロギーを同じくする国同士の対立」から「A文明チームとB文明チームとの対立」にシフトして行くだろうという話(『文明の衝突』)+国際社会におけるこれからの日本についての話(『21世紀の日本』)という感じの章立てです。
ハンチントンさんはアメリカの政策立案なんかにも関わるような著名な学者さんだそうで。
発売当時にずいぶん騒ぎになっていて、法学の授業でも勧められた一冊。
図解つきで解りやすく、なるほどなあと思う指摘も多く楽しかったです。
世界史をやった方には特に面白いのではないでしょうか。

文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)
(2000/01)
サミュエル・P. ハンチントン

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