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拍手返信+9月の読了本まとめ 

遅くなりましたが、拍手への返信です! 反転でお願い致します。

>渡辺美晴さん
返信が遅くなってしまって申し訳ありません。コメントありがとうございました…!
本当に、西の魔女のような素敵なおばあちゃんがいたら楽しそうですよね。
個人的には、映画を見てますます憧れを強くしてしまいました。
そしてだからこそラストは涙が止まらなくなります(>_<)


以下、
・9月に読んだ本リスト
・打ち消し線があるもの=もう感想を書いた本

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『火村英生に捧げる犯罪』 有栖川有栖 

火村&アリスシリーズ10冊目の短編集。
ボーダフォンユーザーのための有料サイトで配信された作品も収録で美味しい1冊。待ってました…!
限られた枚数で纏める必要があることからか、どの作品も構成に工夫がこらしてある印象です。読んでいて飽きません。
冒頭一文目でぐっとひきつけられる作品も多く、益々腕に磨きがかかっておられると…ファンの贔屓目でないといいのですが(笑)

以下は簡単にですが、一作品ずつ感想です。
犯人バレ・トリックバレはありませんが、描写などに若干言及します。

「長い影」
黒々とした長い影というモチーフに、漱石の『門』を連想しました。漱石の描いた門の影は退いていかないままですが、有栖川先生の場合は影を振り切ろうとしており、わずかながら光が見えている気がしました。
また、過去の事件で殺害された老婦人を金貸しとしたのは『カラマーゾフの兄弟』を念頭に置いているのかなーと思ったのですが、穿ちすぎでしょうか。

「あるいは四風荘殺人事件」
大体雑誌掲載時に書いたとおり(当時の感想
それ以外では片桐さんの火村ファンぶりに突っ込みをいれたいです(笑)
本格ミステリを書くうえでの特殊なルールとそれゆえの醍醐味が三人の試行錯誤の中から読めて楽しかったです。ミステリ創作の過程を見ているようで。

「鸚鵡返し」
初の火村視点!噂には聞いておりましたが、ようやく読めました…! 可愛い小話。

「殺意と善意の顛末」
火村と有栖川、飲み交わしながらの短い話。簡潔ながら面白いネタで、素敵なミステリ小品だと思います。
鮫山さんがかっこいい…!

「偽りのペア」
婆ちゃんと火村先生と有栖川が和気藹々している様子に和みました。
メイントリックは確かにシンプルですが、私は唸ってしまいました。なーるーほーどーなー!
タイトルとの相関が好きです。

「火村英生に捧げる犯罪」
有栖川サイドと火村(警察)サイドが交互に来る構成が面白くて好きです。
何気ない伏線とその回収がきっちりされていて良かったです。

「殺風景な部屋」
現場を見ずして、有栖川の報せてくれた情報だけで謎を解いてしまうまさに名探偵火村先生。
読者に提供される情報は火村と同じ量でしっかりフェアなのですが、まったく解りませんでした(笑)お流石です。

「雷雨の庭で」
100枚という短い中で頑張ってまとめていらっしゃる、という印象を受けました。
いろいろ加えたかったエピソードを削った(描かなかった)のかなあ、などと推測をしてみたり。
ところで作中の有栖川の著作はどうやら3作。女王国はカウントされていないのですね。

火村英生に捧げる犯罪火村英生に捧げる犯罪
(2008/09/25)
有栖川 有栖

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『元法制局キャリアが教える法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]』 吉田利宏 

法律を学ぶ上での基本の「キ」もしくはその前段階の話について説いてくれた一冊。索引・参考文献リスト付。
法律の構成要素、特殊な用語の解説、裁判の仕組み、民法憲法行政法をどう学んで行けばよいか、法律に関して調べるには?
各節数ページ以内で端的に纏まっており、節ごとにポイントのまとめと「練習問題」がついているので理解度の確認もしやすいです。
最近憲法民法をかじっているため読みました。
授業ではやってくれないような初歩の初歩から説明して下さっており、今まで解らないまま学習を続けていたことについてようやっと納得することが出来ました。
全く学んでいない行政法についても、成り立ちや学ぶコツについて掴めたと思います。
とっつきにくいイメージのある法学の入門にお勧めです。

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]
(2007/04/06)
吉田 利宏

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『愛を想う』 東直子著 木内達朗絵 

「泣きながらあなたを洗うゆめをみた触覚のない蝶に追われて」――東直子さんの、愛にまつわる短歌集です。
挿絵をつけていらっしゃる木内達朗さんは、梨木香歩さんの『蟹塚縁起』の挿絵もなさった方とのこと。
なるほど、と腑に落ちると共に、引き出しの多い方なのだなあと思いました。
東さんの言葉と木内さんの絵が合わさると、何故だか「おんな」が濃厚に感じられました。少女が詠んでいるような歌でも、世故に長けてしまったふうな歌でも。
肉感的な、恋をする、大人っぽいずるさを持った、「おんな」の香りがします。
それはどこにでもいる、ある意味最大公約数的な「おんな」の人のように私には読めました。
ただ幸せなだけではいられない彼女たちの哀しさが、いじらしかったです。

愛を想う愛を想う
(2004/09)
東 直子木内 達朗

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『ウタノタネ~だれでも歌人、どこでも短歌~』 天野慶 

歌人の天野慶さんによる、短歌入門本。
と言っても、お堅い話は一切ありません。
短歌って何だ? 57577で伝えたい気持ちを表すもの。
それだけがルールです。
「楽しく」「素直に」「のびのびと」詠むことが勧められています。
今まで現代短歌をあまり読んだことがなかった私には、天野さんご本人の作品も天野さんがお好きな作品も(本文中や欄外に紹介されているのです!)、とても瑞々しくて新鮮な印象を受けました。
現代語から古語、恋から政治まで「詠み手さんの詠みたいもの」が丁寧に57577の形に納められている。
言葉と真摯に向かい合い、厳選して選ばれた31文字にはっとさせられることが何度もありました。
そんな歌との出会いからさらに短歌の世界に入っていくきっかけとして、作品が元々載っている歌集の題が添えてある点も素敵な作りだと思います。
もっと色々な歌集を読みたい、そして自分でも詠んでみたくなりました。
後半は天野さんご自身の活動や生い立ちについて、そして短歌を使った遊びについて書かれています。
「喫茶うたたね」に行ってみたい。短歌で遊んだりもしてみたい!

ちなみにこの本は、図書館の児童室のすごく目立つところにディスプレイされていた1冊でした。
シンプルで可愛らしい表紙に惹かれて手に取り、中を見て、冒頭ですぐ現代短歌の面白さに打たれてしまって即借りてきた次第です(笑)
日本語って素晴らしいと思える本なので、またあの場所からたくさんの子どもたちが手にとっていってくれたらいいなあ。

ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌
(2008/02)
天野 慶

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『幽談』 京極夏彦 

京極先生の「怖い話」短編集ということで、夏の間に読みたいとずっと思っておりました。
結局9月になってしまいましたが、滑り込みセーフというところでしょうか(笑)
収録作品は
「手首を拾う」
「ともだち」
「下の人」
「成人」
「逃げよう」
「十万年」
「知らないこと」(書きおろし)
「こわいもの」(書きおろし)
以上8編です。
勝手にヒュードロ系の怪談かと思い込んでいたのですが、その方向ではありませんでした。
アイデンティティが揺らぐ「怖さ」を描いた短編集、だと個人的には思います。
ホラーあり幻想小説めいたものもあり不条理ものあり幽霊らしきものもいて、ジャンル分けも難しいです。とにかく「不確かさという怖さ」をテーマにした短編集としか。
タイプとしてはマイケル・リチャードソンの『ダブル/ダブル』などに近いでしょうか。
「私は誰」なのか、「ここはどこ」なのか、「この世界は本当」なのか?
他者との境界が滲み五感も記憶も何もかも信じることができない世界観に、奇妙な不気味さを感じました。
ただ「こわいもの」はところどころ『姑獲鳥の夏』の冒頭部と同じことが主張されていて、焼き直しめいて感じられたのがちょっと残念でした。

幽談 (幽BOOKS)幽談 (幽BOOKS)
(2008/07/16)
京極夏彦

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『祖父・吉田茂の流儀』 麻生太郎 

総裁選で何かと話題の麻生太郎さんが書いた、祖父で元首相の吉田茂さんについての短いエッセイをまとめた本。
話題は主に日常のことや「素の吉田茂」という感じで、親しみやすい内容のものが多かったです。
吉田さんの発言は全体的にウィットに富んでいるか、毒舌かでにやりとさせられます。
一番ウケてしまったのは、「ロンドンの動物園の猿のコレクションがすごい」という風に話を振られての「いや、猿のコレクションなら国会に行けばいくらでも見られますよ」という切り返し(笑)
面白いですが…大丈夫だったんでしょうか…!(笑)
ただ、どれだけ「一般の人と変わらない」と言われても、二万坪の自宅や戦後でも物的にある程度恵まれている様子を見ているとなんだか懸隔を感じてしまいました。お仕事柄しょうがない部分もあると思いますが。

祖父・吉田茂の流儀祖父・吉田茂の流儀
(2000/05)
麻生 太郎

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『公務員の仕事となり方ガイド―人を幸せにすることを考える仕事』 

「公務員」というカテゴリに入る仕事の種類、職場のプロフィール、それぞれの試験内容などがまとめられた本。
各市町村や省庁など「どこが」公務員に含まれる職場で、「どんな」仕事をしているのか、をざっくり確認するのに使えます。
試験内容は年ごとに変わる部分もあると思いますので、参考程度に。
ただしQ&Aの信憑性はどうなのかなあと思う部分もありました。
数的処理は苦手だったらそんなに数こなさなくていい、となっているのですよね…。
苦手なのにたくさん取り組んでも失敗体験を重ねるばかりでいいことないと。
出題数の多さを考えると、その苦手はどうにかしておいたほうがいいように思うのですが。

公務員の仕事となり方ガイド―人を幸せにすることを考える仕事 (自由国民ガイド版)公務員の仕事となり方ガイド―人を幸せにすることを考える仕事 (自由国民ガイド版)
(2006/08)
不明

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『化けものつづら―荒井良の妖怪張り子』 荒井良 

京極夏彦先生作品の表紙などで有名な、荒井良さんの妖怪張り子の写真集です。
京極先生作品の表紙を彩った妖怪たちはもちろん、その他にも風神・雷神や死神などたくさんの妖怪たちを見ることが出来ます。
妖怪さん1人(ひとり、でいいのでしょうか/笑)に対して複数の角度からの写真が見られるのがとても嬉しかったです。
何しろ荒井さんの妖怪たちは、どこからどう見ても美しいので…!
特に女性の静謐な美には驚かされました。
手っ取り早く感じていただくには、表紙にもなっている「女郎蜘蛛」が一番ではないでしょうか。
少女の瑞々しい肌の質感、誘うような瞳、可憐でありながらねっとりと絡みつくようでもある。
なんだこれは、とページを開いた瞬間息を飲みました。
質感、音、空気さえ伝わってくるような妖怪写真集です。お勧め。

化けものつづら―荒井良の妖怪張り子化けものつづら―荒井良の妖怪張り子
(2006/05)
荒井 良

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