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『真鶴』 川上弘美 

失踪した夫を思いつつ、恋人の青茲と付き合う京は、夫、礼の日記に、「真鶴」という文字を見つける。“ついてくるもの”にひかれて「真鶴」へ向かう京。夫は「真鶴」にいるのか?
(「MARC」データベースより)

幻想小説と紙一重の恋愛小説。
真鶴へ向かう京の様子は茫漠としていて、夢の中を漂っているかのようです。
只管に真鶴と日常とを往復する、淡々とした反復が不気味さを醸します。
セックスの描写があけっぴろげで面白くもありました(笑)いつも川上さんのエロスには、こんな描き方もアリか、と目を開かされる思いをします。

真鶴真鶴
(2006/10)
川上 弘美

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『影の縫製機』 ミヒャエル・エンデ作 ビネッテ・シュレーダー絵 酒寄進一訳 

エンデの詩集。

影の縫製機影の縫製機
(2006/12/11)
ミヒャエル・エンデ

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『ななつのこ』 加納朋子 

本が大好きな女子大生の駒子は、『ななつのこ』という小説にほれ込み、ファンレターを書くことにする。何気なく身近で起きた事件のことを書き添えてみたところ、著者から返信が。その返事には、事件の全貌が見事に推理されていて――
手紙のやりとりを主体に、日常を描く連作短編ミステリです。
陽だまりのような優しい優しい世界観で、読んでいてとても和みました。
元気になりたいとき、癒されたいとき、世の中悪いことばっかりじゃないよねっと実感したいときにオススメです。
ウッカリ『魔法飛行』から先に読んでしまった私ですが、やっぱりここから読めばよかったなぁとちょっと悔しく思っています(笑)

ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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『蛇を踏む』 川上弘美 

「BOOK」データベースから内容
以下引用>
藪で、蛇を踏んだ。「踏まれたので仕方ありません」と声がして、蛇は女になった。「あなたのお母さんよ」と、部屋で料理を作って待っていた…。若い女性の自立と孤独を描いた芥川賞受賞作「蛇を踏む」。“消える家族”と“縮む家族”の縁組を通して、現代の家庭を寓意的に描く「消える」。ほか「惜夜記」を収録。
以上引用>

表題作は、内容の通りかなり唐突にカッ飛んだ展開を突きつけられます。
にも関わらず、女になった蛇が行うのは料理を作り、主人公を待ち、主席を共にするという「日常」。そのギャップが不気味なおかしみを生んでいます。
蛇が主人公の心身ともに絡みつく様は赤裸々な性の香りと、粘着質な母性のどちらもを感じさせます。ねっとりとした蛇の女に、主人公は絡め取られてしまうのか否か。
3作ともとても楽しく読みました。
ひたひたとした日本語が、浮遊するような世界観に引きずり込んでくれます。

蛇を踏む (文春文庫)蛇を踏む (文春文庫)
(1999/08)
川上 弘美

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『ドイツ再生とEU―シュレーダー政権のめざすもの』 走尾正敬 

第7代連邦首相、ゲアハルト・シュレーダー政権を中心としたドイツ現代史。
ヘルムート・コール前政権の流れから丁寧に追いかけてくれています。
歴史的に見れば比較的短期間のことを扱っている分、国>政党>政治家、とマクロ~ミクロの視点がきちりと押さえられた一冊でした。
国ではドイツ・イギリス・フランスのEU内での牽引役争い、東西統一の際にフランスが果たした役割、独仏の近年の融和の話が面白かったです。
流石お隣、フランスはよく顔を出しますね。独仏は良くも悪くもお互いを牽制し合い、提携もし合い、ビジネスライクに付き合っているのかな、という印象を持ちました。
1980年代前後のEU内の相関図を知るにも、良い一助となるのではないでしょうか。

ドイツ再生とEU―シュレーダー政権のめざすものドイツ再生とEU―シュレーダー政権のめざすもの
(1999/06)
走尾 正敬

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『影』 アンデルセン 

語り口は優しいですが、童話というよりも訓話や幻想小説に近いと思います。
「影」に、心を許した隙に乗っ取られてしまう男の話。
アイデンティティに関する不安やその喪失という普遍的なテーマが訥々と語られてゆきます。

影 (あなたの知らないアンデルセン)影 (あなたの知らないアンデルセン)
(2004/12)
ジョン シェリー、ハンス・クリスチャン アンデルセン 他

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『大正政変―1900年体制の崩壊』 坂野潤治 

大正政変を詳細に考察した一冊。
政友会・原周辺中心と読みました。
短めの伝記や他党側メインの本では、原は大概怜悧に辣腕を振るっている印象があります。しかしこの本では珍しく原の不遇を見たように思いました。

大正政変―1900年体制の崩壊 (1982年)

『日本人の「理科常識」365問』 目時伸哉 

365日分、理科に関する三択クイズが並んでいます。
分野は生物から物理から科学から理科ならなんでもあり。
図も入っていて根っから文系の私にも分かる問題が多かったですが、やはり時折理解できずに苦しみました(笑)
でも基本的には、理系という知らないことの多い分野について優しく解説されており、「本当に?」とびっくりするような面白い記事がいくつもありました。

日本人の「理科常識」365問日本人の「理科常識」365問
(2006/03)
目時 伸哉

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『子規歌集』 土屋文明編 

子規の作品集。
お化けがネタにされていることが案外にあり、そんな材料もアリなのか、と面白く思いました。
子規の紡ぐ言葉は、形態はどうあれ研ぎ澄まされ選び抜かれていて、その言葉選びの繊細さに感動さえします。

子規歌集 (岩波文庫)子規歌集 (岩波文庫)
(1986/03)
正岡 子規

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『刺繍する少女』 小川洋子 

『残酷小説集』というようなあおり文句(?)があったように思いますが、筆致が静かなのでグロいというよりも不気味な感じがしました。
ひたひたと、綺麗なのですが、確かに少し恐い。
そんな雰囲気にどっぷりと浸かることが出来ます。

刺繍する少女 (角川文庫)刺繍する少女 (角川文庫)
(1999/08)
小川 洋子

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『薬指の標本』 小川洋子 

主人公は様々なものを「標本にする」職場で事務をこなす女性。
彼女が標本を作る男性に惹かれていく様子と常に漂う薬指の幻影はどこかそら恐ろしく、でも美しい。
怖いもの見たさというような気分でずんずん先を読んでしまいます。
透明で端整な筆致で描かれる、どこか倒錯的な世界観にハマりました。
理屈ではなく雰囲気がとても好きな一冊です。

薬指の標本 (新潮文庫)薬指の標本 (新潮文庫)
(1997/12)
小川 洋子

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『溺レる』 川上弘美 

淡々とした語彙で綴られる、官能的な恋愛短編集。
抽象的な書かれかたなのにとてもセクシーです。
私があまり恋愛小説を読んでこなかったからかもしれないのですが、性行為をこんなふうに表現することができるのか、と驚きました。
思えばこの辺りから、どっぷりと川上さんにハマってしまったのだと思います(笑)

溺レる (文春文庫)溺レる (文春文庫)
(2002/09)
川上 弘美

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