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『新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ』 都筑卓司 

文系にも優しい物理本、という触れ込みで読みました。
前半は確かに分かりやすかったですが、後半は徐々に難しくなっていったように感じます。
しかしそれは私に全く物理の素地がなかったことが問題なのだと思うので、多少なり基本が入っている方には面白く読める本なのではないでしょうか。

新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス) 新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)
都筑 卓司 (2002/09)
講談社

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『茨木のり子詩集 落ちこぼれ』 茨木のり子/木内喜久雄 選・著/はたこうしろう絵 

簡単なインタビューと略伝つき。
少女らしい、無邪気でみずみずしくときに残酷な挿絵が可愛い。
戦中戦後を見てきた方の言葉は重いです。
まっすぐで、どれも若々しさに溢れている。あんまり良かったのでメモを取らせていただいた作品も複数ある。
「自分の感受性くらい」と「わたしが一番きれいだったとき」はやっぱりすごく好きです。

落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう) 落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう)
はた こうしろう、茨木 のり子 他 (2004/01)
理論社

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『ひそやかな結晶』 小川洋子 

「わたし」たちが消えてゆく話。
梨木さんの文章では日本語を選ぶ丁寧さ、レトリックの上手さに驚くのですが、小川さんの文章では読者にある特定のシーンや気持ち、感覚を喚起させるのが凄く上手いと思います。適切な言葉、表現で来る。
でも、どんどん「何か」が消えていく不条理なルールを実感として理解するのは難しかったです。三次元で四次元を理解しようとするようなものなのかもしれません。その難しい雰囲気がいいという不思議。
不気味な静寂に支配された一冊でもあると思います。うすら悲しさ・空恐ろしさはあったけどそれ以外の感情はあまり起伏しなかった。そんな「静」が地だからか、事件が挿入されると悪目立ちしているようにさえ思えました。

密やかな結晶 (講談社文庫) 密やかな結晶 (講談社文庫)
小川 洋子 (1999/08)
講談社

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『あなたのたいせつなものはなんですか?…カンボジアより』 山本敏晴 

カンボジアの子どもたちに「あなたの大切なものはなんですか?」と聞き、絵に描いてもらっている。
その絵(答え)とそれに関連する写真集。
歴史にも少し触ってくださいます。
血まみれの人を描く子が、地雷や戦争がなくなればいいと実感をもって話す子が、切なかった。
写真はすっきりシンプルで美しい。
一面ただただ広がる線に見入ってしまいました。
涙が出た。

あなたのたいせつなものはなんですか?―カンボジアより あなたのたいせつなものはなんですか?―カンボジアより
山本 敏晴 (2005/06)
小学館

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『光村ライブラリー【中学校編】朝のリレーほか』 

光村図書の教科書に掲載されてきた詩を集めた本。『朝のリレー』を改めて読んでみたくて借りたのですが、北原白秋宮沢賢治島崎藤村草野心平ヴェルレーヌ中原中也室生犀星茨木のり子リルケ高村光太郎など各時代の名作よりどりアンソロジーという感じで面白かったです。
松任谷由美さんの『春よ、来い』が載っていたことに驚き。音楽がばっと耳の中で流れてしまって、詩として取るのが難しかったです。
『春の朝』(R=ブラウニング、上田敏訳)の結びが「すべて世は事もなし」。しばしば使われる言葉ですが元ネタはここなのか?
『木琴』金井直 戦争の詩。妹と木琴を歌った詩。とても切なくて泣けた。表現の仕方、物への気持ちの託し方が上手いです。
『ヒロシマ神話』嵯峨信之 戦争の詩。静かな怒りのようなものを感じる。「一瞬に透明な気体になって消えた数百人の人間が空中を歩いている」という表現に紅の豚を思い出した。
『わたしが一番きれいだったとき』茨木のり子さんはやっぱりなく。まともにこの人の詩集を読んでみたい
巻末に各作家の履歴と代表作の紹介、いつごろ教科書に掲載されていたのかがまとめられている。

光村ライブラリー・中学校編 セット(全5巻) 光村ライブラリー・中学校編 セット(全5巻)
(2005/11/15)
光村図書

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『憲法九条を世界遺産に』太田光 中沢新一 

太田さんと中沢さんの対談+個人での語り少々で構成された本。テーマは「憲法九条」を中心とした、日本の平和主義のあり方…でしょうか。話が広く面白く飛ぶので、絞り辛いです(笑)
太田さんが話題を飛躍させるやり方も凄く創造性に富んでいるし、それをきっちり受けてさらに膨らませる中沢さんの知も凄い。
しかもものの見方が多元的で、安易な護憲論には終始しません。改憲を叫ぶ奴らがいたっていいじゃないか、というような懐の広さがあります。むしろそうして議論し、迷うという過程がなくなることのほうが恐ろしい、と。
戦前・戦後の日本人とその精神に対する分析は鋭く、頷いてしまう部分も多かったです。
私は戦争と平和に関して、単に法や論理だけで語るのは違うのでないか、とよく思います。そこに感情が絡まないはずが無いのです。
お二人の語り口はその辺りも踏まえてあり、好感が持てました。

太田さんの言うことで一番に納得できたのは、「世の中に感動するものが少ないから人が死ぬ」ということ。
実感を持って物凄く分かる、と思ってしまいました。

憲法九条を世界遺産に (集英社新書) 憲法九条を世界遺産に (集英社新書)
太田 光、中沢 新一 他 (2006/08/12)
集英社

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『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎 

黒澤さんのための1冊だと思ったのはわたしだけでしょうか。
黒澤さんのカッコよさにやられました…!

フィッシュストーリーフィッシュストーリー
(2007/01/30)
伊坂 幸太郎

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『はじめて学ぶ日本近代史(下)―日露戦後から敗戦まで』 大日方純夫 

近代通史本の下巻。
上巻に引き続き、朝鮮・中国などアジア、女性、子どもなど非常に視点が多角的で良いです。
第二次世界大戦時期の叙述は感情的な部分もありますが、しょうがないところかな…と。
日本の課外や罪について史料付きで示されており、痛いけどよく言って下さったことだと思います。
著者の示した史料とデータを偏っていると批判する人もいるかもしれませんが、同じ偏るのなら被害の事ばかり述べるよりも加害のことをきちんと話してくれるほうがずっといいと思います。
朝鮮の方を労働力として、女性を従軍慰安婦として強引に拉致する話などを読んでいると、北朝鮮を批判するばかりで自己批判をおろそかにしている自分たちがとても恥ずかしい気がしました。
よく愛国心が失われるから教科書にこういう話は載せない方が良い、という方がいらっしゃいますが、それはやはり論理のすり替えなのではないかと思います。
何故国を誇れないのか。「過去の出来事」それ自体というよりも、今の日本にその罪をきちんと償う気持ちと姿勢が欠けているからです。
教科書に載せるな、という政治家その人が日本に被害を受けた国々、人々に対して真摯であれば、誇る気持ちは起こるのではないでしょうか。

話がズレましたが、多角的かつ自国擁護に陥らない視点で語られた良いシリーズだと思います。

はじめて学ぶ日本近代史〈下〉―日露戦後から敗戦まで はじめて学ぶ日本近代史〈下〉―日露戦後から敗戦まで
大日方 純夫 (2003/03)
大月書店

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『パレスチナの子どもたち』 

カメラがむいているとはとても思えないような真剣な目、けだるそうな目。
理解しているのかどうか、シュプレヒコールに参加するなどとても政治的な子どもたち。
私はパレスチナのことを知らな過ぎる、と悲しくなりました。


絵画記録 パレスチナの子どもたち

『はじめて学ぶ日本近代史(上)』 大日方純夫 

近代通史本の上巻。
黒船来航のあたりから。
教科書的なお話(ざっと通史)→民衆、というように視線を下げる形でお話が進んでいきます。
・さらに豪農と普通の人など、貧富の差によっても当時の状況を見ている
・本文に随時関連書の提示がある
・海外との関係、世界史的視点が盛り込まれている
・研究史(どのように研究されてきたか、メジャーな論マイナーな論今主流の論など)に触ってくれる
点が良かったと思います。
論調は基本的に冷静慎重公平です。ときどき断定調になることも。でも気になるほどではありません。
史料を引いてくれるのも分かりやすいのですが、現代の言葉に直されている=著者の手が入っているので少々気になりました。
索引を巻末に付けてくれたらより使いやすいものになったのではないでしょうか。
ごく基本を押さえるには良い一冊だと思います。

はじめて学ぶ日本近代史 (上) はじめて学ぶ日本近代史 (上)
大日方 純夫 (2002/03)
大月書店

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『宇宙を顕微鏡で見る』 佐藤文隆 

前半難しいけど後半は講演調子で内容も易しく、ばりばり文系の私でもこなすことができました。
宇宙を顕微鏡で見る (岩波現代文庫―学術)

『ダブ(エ)ストン街道』浅暮三文 

メフィスト賞受賞作。
ものすごくアイディア賞で、素敵なエンタメでした!オススメ。
、迷い込んだら出られないという伝説の土地ダブ(エ)ストンに迷い込んでしまった恋人を探す旅。
奇想天外な設定にキャラクター、軽快な語り口がぐいぐい引っ張っていってくれます。

ダブ(エ)ストン街道 (講談社文庫) ダブ(エ)ストン街道 (講談社文庫)
浅暮 三文 (2003/10)
講談社

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『うそうそ』 畠中恵 

うそうそ うそうそ
畠中 恵 (2006/05/30)
新潮社

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『明治・大正の宰相 第八巻―加藤高明と大正デモクラシー』 豊田穣 

明治・大正の宰相 (8) / 豊田 穣

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