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 2006年06月 

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『ニーチェ入門』 竹田青嗣 

タイトルの通り、非常にわかりやすいニーチェ入門です。
日本語が平易かつ論理的で、いつも哲学書を読むと頭痛がするんですが今回は大丈夫でした(笑)
繰り返して書いてしまうほど、本当に読みやすいです。
虚無主義的というより前向きな感じのニーチェ解釈なことも、私には合いました。
永遠回帰の解釈が、実社会に思想として適応するのはむずかしいだろうなーと思えてしまうほど理想を追いかけていてポジティブです。励まされました。
ルサンチマン的なキリスト教解釈もとても面白かったです。
キリスト教者の方やキリスト教を研究していらっしゃる方は、これをどう考えていらっしゃるのか伺ってみたいものです。

ニーチェ入門 ニーチェ入門
竹田 青嗣 (1994/09)
筑摩書房

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『乱鴉の島―Nevermore』 有栖川有栖 

火村シリーズ四年ぶりの長編新刊。大歓喜で即買いに走りました愛。
新潮社の単行本ランキングでもしばらく一位をキープしてくれて、ファンとしてはうれしいことです。

シリーズ初の孤島もの、見紛うことなき本格推理です。
良かったのは技術的・知識的にかなり新しいテーマを積極的に調べて取り入れていること。
それと同時にエドガー・アラン・ポーという推理小説の原点がモチーフとして登場するのは、現代と過去との対比として面白かったです。
「時間」が一種のテーマになっているように感じたのですが、その捉えかたが綺麗で有栖川先生らしいなあと思いました。
そして、そのロジック…!
初期クイーン作品を髣髴とさせる綿密な論理が愛しくてしょうがありません。大好き。
冗長な推理は苦手という方には敬遠されてしまうかもしれないのですが、ロジックがしっかりした作品が好きな方にはお勧めしたいです。
ちょっとイマイチだったかな、と思われるのは動機の部分を意味深に何度も問いすぎたこと。くどいように思いました。
その動機自体も、ちょっと実感として理解するのは難しい感じです。
美しいですが。
あと、今回は火村も有栖川もなんだかぴりぴりしている気がしました。
怒るにしても静かに怒る人たちというイメージがあったので、ちょっと意外でした。

それにしても、同時期に発売したB'zのニューアルバム「MONSTER」でも思ったのですが、ライブ扉ーの社長さんの影響は随分大きいようですね(笑)

乱鴉の島 乱鴉の島
有栖川 有栖 (2006/06/21)
新潮社

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『90分でわかるニーチェ』 ポール・ストラザーン 浅見昇吾訳 

ニーチェのごく簡単な伝記、主だった思想の解説、著作からの抜粋で成り立っています。
哲学関連の重要事項を並べた哲学年譜つき。
ニーチェに対して批判的過ぎずのめりこみ過ぎずほどよい視点から書いているように感じました。
言葉がわかりやすいしレイアウトも行間明け・大きな字で作っているので確かにざっと撫でるには使えます。基礎知識・入門編的に。
著作からの抜粋が、有名どころやインパクトのある部分から引っ張ってきていて面白いです。

90分でわかるニーチェ 90分でわかるニーチェ
ポール ストラザーン (1997/01)
青山出版社

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『デモクラシー』 千葉眞 

世界史的、また日本におけるデモクラシーの成り立ちを追った本。デモクラシー史。
入門書っぽく謳ってますが、専門用語や人物名に注釈がなく、世界史(思想史)と近代以降の日本史がわからないとかなり難しいと思います。話し方も抽象的です。
近代以降の日本でのデモクラシーの成立史に関しては、何人かの学者さんを軸に追っていく感じです。
唯一中江兆民だけは別の章で西洋思想との比較がありました。
石橋湛山なんかも触っていますが、政界へのタッチはほとんどないですね(笑)
あと参考文献の挙げ方がすごく使い辛かったです。
一冊ごとに改行などを行わず、作者の解説を交えてずーっとつらつら書名が並んでいるという感じだったので。
作者のコメントは省くなり、もう少し見やすい書き方でつけるなり工夫をしてほしかったです。

デモクラシー デモクラシー
千葉 真 (2000/03)
岩波書店

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『江戸川乱歩全集第6巻』 江戸川乱歩 

「魔術師」と「吸血鬼」の併録。魔術師は既読のため省略です。

「吸血鬼」
小林君の初登場作品であり、文代さんと明智君の恋愛模様続編。
冒険小説・怪奇小説寄りでミステリと言うにはやや論理的な面が欠けますが、妖しく美しい世界観が好きです。
特に後半の犯人が、ぐっと来た。

小林くんの初登場はそんなに劇的ではなかったですね(笑)わりとあっさり。
こちらは子供向けシリーズではないのであくまでメインは明智や文代さんで、小林君が「理想の兄貴分・兄弟・もしくは息子」として描かれる必要もないからか、「少年探偵団」ものより子供らしくてミスもしています。文代さんともより仲良しに見えました。
文代さんは明智君に対して一途でかわいい。

江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師 江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師
江戸川 乱歩 (2004/11/12)
光文社

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『デモクラシーの論じ方―論争の政治』 杉田敦 

定義が難しく異論百出の「デモクラシー」について、AとBが議論しているという形で語った本。
非常に解りやすく、また多角的な良著です。
一人の著者が複数の人間を演じて対談させる、という形式の本といえば「働くことがイヤな人のための本」がありますが、これは著者以外の架空の人物が著者を持ち上げる形でかなり不快でした。
しかし「デモクラシーの論じ方」の場合、AとBは完全に著者から切り離されています。
お互い自説を曲げず妥協せず、根拠ある演説と反論の応酬は小気味良いほどです。
「こんな意見もあるのか」と何度も驚かされました。
しゃべり言葉だからか、かなり突っ込んで色々な意見と問題点を挙げて下さっているのに読むのが苦になりません。
このように噛み砕いたり、例を出したりして説明できる杉田さんという著者さんは、かなり頭のいい方なんだろうなぁ。お勧めです。

デモクラシーの論じ方―論争の政治 デモクラシーの論じ方―論争の政治
杉田 敦 (2001/05)
筑摩書房

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『青空の卵』 坂木司 

ヒキコモリ探偵シリーズの第一作であり著者のデビュー作。
ライトな連作ミステリで、世界観がほどよく綺麗で読んでいて和みます。
しかし探偵役のひきこもり青年と語り手(助手役)の坂木との距離がちょっと近すぎるように思いました。
過去に原因を持つ依存症、ということはわかります。でもそれにしたって、自覚の度合いが低すぎるしスキンシップが過剰すぎるように思いました。
これほどに男性同士の依存症を描くのなら、いっそ真摯に同性愛というテーマにぶつかって欲しかった、というくらい。
これから二人が独り立ちしていくのかもしれませんが。
また、坂木の心理的な動きが唐突に動きすぎる気がしました。探偵役の成長を怖がったり喜んだり。

あと全体的に若い…なぁと。
主張がストレートです。自分もしくは身近な人の不快な体験が下敷きになっているんでしょうか。
憤りを素直に小説にしていて、見ようによっては視界が狭いです。
作中(作者)の定める「善い人」が「こうこうこうだろ、解れよ」というと、「そうか俺が悪かった」ってなってしまう感じ。おいおい反論はないのか? それでいいのか? お前の言い分は? と思ってしまう。
もう少し多角的に事件に対する視点が欲しかったです。
ポエムもちょっと…照れた。(笑)

心が綺麗な感じの短編集なので読んでいて安心はするのですが、ちょっと内容が浅い感じはしました。
基本的に可愛いので、癒されたいときにお勧めです。

青空の卵 青空の卵
坂木 司 (2006/02/23)
東京創元社

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『蟹塚縁起』 梨木香歩 

絵本?と疑問に思ってしまうほどシリアスなお話が展開される絵本。
前世という深遠なテーマを多角的に消化している、と読みました。
でも絵と端的な文章、というシンプルな形だからこそ、複数の解釈が成り立つ気がします。
日本古来の民話の典型「恩返し」と、「前世」というおよそ非西洋的なモチーフを扱っていながら、お話全体には梨木さんらしい英国風の空気がありました。
せつなかったです。

蟹塚縁起 蟹塚縁起
木内 達朗、梨木 香歩 他 (2003/02)
理論社

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『ペンキや』 梨木香歩 

絵本。短いお話ながら、複線の引き方や象徴の作り方がお流石です。
最後には「ああ、そういうことだったのか」と思える起承転結があります。
挿絵も不思議な雰囲気でかわいらしく、作品と合っていました。
大人も十分楽しめる出来だと思います。

ペンキや ペンキや
出久根 育、梨木 香歩 他 (2002/12)
理論社

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『演習C1』>『エーリヒ・ケストナーと江戸川乱歩―『エーミールと探偵たち』と『少年探偵団』―』 

前述>『エーミールと探偵たち』(岩波書店)2000.
エーリヒ・ケストナー(丘沢静也/初見基/岸美光訳)『大きなケストナーの本』(マガジンハウス)1995.
クラウス・コルドン(那須田淳/木本栄訳)『ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家』(偕成社)1999.
高橋健二『ケストナーの生涯―ドレースデンの抵抗作家』(福武書店)1992.
江戸川乱歩(佐伯彰一/松本健一監修)『作家の自伝(90)―江戸川乱歩』(日本図書センター)1999.
江戸川乱歩『少年探偵団』(ポプラ社)1998.

江戸川乱歩―誰もが憧れた少年探偵団 江戸川乱歩―誰もが憧れた少年探偵団
(2003/03)
河出書房新社

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とにかく乱歩、引いては少年探偵団にクローズした一種のファンブック。ミステリスキーなら知った名前の皆様の関連エッセイや、出版物リストなどが面白いです。
しかし『少年探偵団読本』が下敷きになっている感じなので、あっちがあればとりあえず事足りるかもしれません。
少年探偵団全盛期の人の声が聞きたい場合は『誰もが憧れた少年探偵団』の方がオススメです。

ケストナー文学への探検地図―「飛ぶ教室」/「動物会議」の世界へ ケストナー文学への探検地図―「飛ぶ教室」/「動物会議」の世界へ
文学教育研究者集団 (2004/11)
こうち書房

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ケストナーの児童書を授業内に織り込むときにどうするか、という話のような気がします。
解釈が結構いい子的、よく言えばオーソドックスです。
年譜に時代背景が詳しくついているのが良かったです。

ドイツの子どもの本―大人の本とのつながり / 野村 ヒロシ
ドイツにおける児童書の歴史、またその児童書以外の本との関連についての本。
大体中世くらいからの分析があります。
ここの「エーミール」評はケストナーに寄り過ぎず公平で、面白かったです。

少年探偵団読本―乱歩と小林少年と怪人二十面相 / 黄金髑髏の会
戸川編集とお友達と、三人で結成した黄金髑髏の会の皆様による少年探偵団ファンブック。かなりコアです。
全作品のレビュー、書く事になった経緯、歴史背景など、多数の文献を踏まえて調べてあります。
キャラクター分析が個人的にとても面白かったです(笑)

日本ミステリ解読術 日本ミステリ解読術
新保 博久 (1996/03)
河出書房新社

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30人のミステリ作家に関するエッセイ本。
乱歩の部分だけ読みました。むしろ他の29人は知らない作家が多かった(笑)
しかし乱歩の性格の変化(戦前→戦後)など、本人がエッセイで語っていた(と思う)事柄に関して「みんな疑問に思ってるみたいだけど俺はわかってるよ」って感じで独自の解釈をぶっていたので、基本文献を読んでないんじゃないかとちょっと疑問でした。


欧米推理小説翻訳史 / 長谷部 史親
乱歩が絡んでこないかな、と思って手に取ったものの、熟読したのは「ドイツ文化圏の作家たち」の部分。
ドイツ語圏のミステリって名作と言われるような作品がほとんど日本のミステリ界で響いていないので、どういう作家がいるのか不透明だったんですよ…!こんなん発見できて嬉しい限り。
ただしメインは近代です。ドイツミステリの系譜をごく簡単に示し、日本に翻訳輸入された作品をいくつか紹介してくれています。
あらすじを読んでいる限りでは本格と言うより冒険小説的なものが多いんでしょうか。
そのうちチェックしていきたいです。

『坊っちゃん』 夏目漱石 

かの有名な小説。
読みやすくキャラが立っていて、ぼっちゃんと愉快な仲間たちが可愛くてしょうがありませんでした。
また、元々いくつかこの作品の登場人物に関する解釈を聞いたことがあったので、誰がどの人物に対応する(のかもしれない)・この人物の心情は実はこう(かもしれない)ということを考えながら読めたのが良かったです。
そこまでストーリーに意外性のある話ではないと思うので、知らなかったらもう少し面白みにかけていたかもしれません。
漱石自身を知っていればいるほど楽しめる作品だと思いました。

坊ちゃん 坊ちゃん
夏目 漱石 (2004/09/01)
フロンティアニセン

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『BooksEsoterica第4号 道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界』 

道教入門本。
日本語はやさしく、図版もいい感じに多用してくださって、大変わかりやすかったです。
道教に関する本を読んだのはこれが初めてなので内容的にどれほど正確なのかはわかりませんが、理解しやすいという意味では基本的なことを抑えるにはいい本だと思います。
主には道教の成り立ちや基礎なので中国の話ですが、日本についてもページが割かれているので日本における道教の状況と歴史も学べます。
用途別のお札の書き方や呪文が載っていたりして面白かったです(笑)
参考文献表付き。
道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界 /

『小説スパイラル~推理の絆~ソードマスターの犯罪』 平城京 

コミックスの「スパイラル」の番外編?にあたる小説。本編(中篇)+短編2本という構成です。
コミックスは読んだことがないのですが、話はわかりました。
ミステリとしての出来も悪くなく、ミステリマニアでなくてもよめるように見せ場が作ってありますが、ロジックの部分も忘れていません。どちらかというと心理系のミステリでしょうか。
主人公のコンプレックスの形がよかったです。
著者としては短編2本の方を本格ミステリとして書きたかった模様。
「ワンダフル・ハート」は個人的にとても好きで、できることならこれ一本をもっと深くきっちり書き込んでほしかったです。ここで短編としてさらりと消化してしまうには、あまりにもったいなさ過ぎるネタでした。

小説 スパイラル‐推理の絆―ソードマスターの犯罪 小説 スパイラル‐推理の絆―ソードマスターの犯罪
城平 京 (2001/03)
エニックス

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『家守綺譚』 梨木香歩 

「村田エフェンディ滞土録」とリンクした本。
舞台は明治期の日本で、亡友の家にすむことになった主人公とその周りで起こる不思議についての掌編集。
「エフェンディ」がつくりでなかせる作品ならば、「家守」は雰囲気とキャラクターで和ませてくれる作品でした。
一作のインパクトが強いのは前者ですが、人物を愛してしまってずっとずっと読んでいたくなるのは後者だと思います。
ごくごく普通に不思議を受け入れて生活している空気と主人公、高堂さんという人物が好きです。続編はないのかなぁ。
植物が主なモチーフになっているので、詳しい方はいっそう楽しめると思います。

家守綺譚 家守綺譚
梨木 香歩 (2004/01)
新潮社

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『同時代ライブラリー305 子どもと子どもの本のために』 エーリヒ・ケストナー 高 

ケストナーのエッセイを集めた本。「子供と子供の本のために」とありますが、児童書に関する文書だけを集めた本というわけではありませんでした。結構多岐にわたっています。
私はあまり高橋健二さんの訳が好きではないので、一部「大きなケストナーの本」と被っていたエッセイに関しては、そちらを参照したほうが良訳ではないかな、と思います。
しかしこちらのほうが「大きなケストナーの本」よりも薄く、文庫なので読みやすかったです(笑)
ケストナーの児童書論は子供への慈愛にあふれていて、とても好きです。

子どもと子どもの本のために 子どもと子どもの本のために
高橋 健二、E.ケストナー 他 (1997/05)
岩波書店

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『村田エフェンディ滞土録』 梨木香歩 

明治時代頃のトルコ留学生が主人公の短編集。
トルコで多国籍な下宿に住まって研究をする村田さんと、周りの人たちと関係・日常がゆるりと紡がれていきます。
本当に時間の流れがゆっくりに感じられるようなゆったりとした本で、結構せっかちな私は途中で「ちょっとのんびり過ぎて合わないかも」と思ってしまったんですが、そんなことはなかったです。
流石梨木先生というか、行間で読ませる手腕と話の流れの持って行き方の上手さに興奮しました(何)最後は泣いた。複線の引いとき方が巧妙だなぁ。
ただ明治スキー的には主人公の一人称があんまり明治っぽくなく、普通に現代語だったことはちょっと気になりました。明治といわれても明治の空気をあまり感じないというか。
そんなことどうでもよくなりましたけども途中で(笑)
いい本です。

村田エフェンディ滞土録 村田エフェンディ滞土録
梨木 香歩 (2004/04/27)
角川書店

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『魔法飛行』 加納朋子 

物語を書き始めた女の子・駒子ちゃんが主人公の短編集。
ライトな短編ミステリをつなげてつなげて、最後の短編できれいにまとめています。その構成の上手さに膝を叩きました。
どのお話も動機や情景が繊細で綺麗で、女性らしさのある透明な世界観はなんだか読んでいて安心します。
瀬尾さんと駒子ちゃんの微妙な距離感もかわいいです。友情以上恋人未満な印象が。
ただ駒子ちゃんがちょっと幼すぎたかな、という感じはしました。大学生にしては一人称が子供っぽく、中高生くらいの印象が強かったです。というか大学生だということを途中で忘れてしまってた(笑)
大学生でなくてはならない必然性は最初のお話にくらいしか感じなかったので、どうにか中高生設定で書いてしまってもよかったのでは。
創元推理の文庫版で読みました。解説・有栖川有栖。
確かに、有栖川先生の好きそうな雰囲気の本だと思います。
解説…語彙が可愛くて可愛かったですよ…(落ち着け)

魔法飛行 魔法飛行
加納 朋子 (2000/02)
東京創元社

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『試験に出ないパズル―千葉千波の事件日記』 高田崇文 

千波くんシリーズの3冊目。短編集。
一応ミステリながら、主眼がパズルにあることが面白いです。はっちゃけキャラが立っていなかったら飽きていたと思うんですが(普通にパズルの本を買ってくるのと変わらない)登場人物が個性的で、小さいながらひきつけられる謎もあり、楽しく読みました。
理系のパズルが推理の中心。定番のパズルをひねったような問題が多いです。
巻末に回答がついていますが、文系の私には回答読んでもさっぱりでした(笑)数学が得意な方向きかと。
でも語り手の「ぴぃくん」は私と同じで文系なので(笑)彼の出すパズルは理系じゃない方にいい腕ならしだと思います。
講談社ノベルス版で読みました。解説有栖川有栖。おびにまで「あの有栖川先生が解説!」みたいなあおりがあって驚いた(笑)ステイタスなのか!でも私もそれを理由に読みましたが!(…)
しかし有栖川先生楽しそうに解説しておられます。「ぴぃくん研究」はお流石(笑)
また高田さんの有栖川先生評が的を射ていて素晴らしい。拍手。

試験に出ないパズル―千葉千波の事件日記 試験に出ないパズル―千葉千波の事件日記
高田 崇史 (2002/11)
講談社

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『大きなケストナーの本』 エーリヒ・ケストナー 丘沢静也 岸美光 初見基 

ケストナーのさまざまな書き物(詩・小説・エッセイなど)を大体書いた年代順に並べた本。ほかのメディアに収録されているものがたぶんほとんどなので、ピックアップで読みたい場合にのみ有効かもしれません。訳し直されているので、他の訳が気に入らないときにもいいと思います。
結構ニュアンスをしっかり汲み取っていて、ケストナーのユーモアがきちんと反映されている良訳です。
ただし小説などは長編の一部分だけです。私は小説読むなら丸々読みたい派(何)なので、飛ばして読みました。
簡略年譜付。
大きなケストナーの本 / エーリヒ ケストナー

『くまさん』 まど・みちお 

とても易しい(優しい)詩集。
さらりと読めて、癒されます。
「ぞうさん」と「やぎさんゆうびん」は童謡の「ぞうさん」と♪白やぎさんからお手紙ついた…♪のあれ(曲名忘れた;)の歌詞ですね。おどろきました。
装丁もかわいいです。

くまさん くまさん
まど みちお (1989/10)
童話屋

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『図書館概論B』>『「凶水系」事件に見るプライバシー保護』 

前述>図書館の自由を考える/渡辺重夫著.―青弓会,1996

『図書館雑誌VOL.99』 日本図書館協会図書館雑誌編集委員会編
月報らしい。薄いので読みやすいです。図書館界の最新ニュースはコレチェキ。

図書館年鑑 (2004) 図書館年鑑 (2004)
日本図書館協会図書館年鑑編集委員会 (2004/08)
日本図書館協会

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タイトルの通り、図書館界一年の総括です。図書館員の必須アイテムだそう。
日本語は難しくないですが閉鎖的な印象。


図書館の自由とは何か―アメリカの事例と実践 / 川崎 良孝
アメリカにおける図書館の自由問題に関する具体的事例と対応を纏めた本。
日本とは事情が違いすぎて私の選んだテーマの参考にはあまりなりませんでした。欧米の図書館は進んでて本当ーに羨ましいです。

図書館の自由に関する事例33選 / 日本図書館協会図書館の自由に関する調査委員会
図書館の自由に関する主だった日本の事例を集めた本。
33選とある通りテーマは様々ですが、かなり具体的にお話をしてくれるので解りやすかったです。
大概ある一つの事例について詳しく扱われているんですが、それと同じタイプの過去の事例なんかも例示して頂けます。

図書館は利用者の秘密を守る / 日本図書館協会図書館の自由に関する調査委員会
↑「事例33選」と同じ系統のシリーズで、特に利用者のプライバシー問題を扱った本。
より資料が充実しています。
プライバシー保護問題を扱ったレポートを書くとかで資料が要るなら、「33選」がなくてもこれがあれば大丈夫だと思います。

『図書館の自由を考える』 渡辺重夫 

図書館の自由に関する複数のテーマについて論じた本。
章分け・段落分けが細かいので、資料としては使いやすいです。
概説的に手広いテーマを扱っていながら抽象的な話にはならず、具体的な事例に即して書かれているのが良かったです。程よい引用具合も理解を助けてくれました。
日本語がやや難しいので読んでいて眠くなりましたが。(笑)
でも行間をあけたりフォントを大きくしたりという気も使ってくれています。

図書館の自由を考える 図書館の自由を考える
渡辺 重夫 (1996/09)
青弓社

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『地底の魔術王』 江戸川乱歩 

少年探偵団もの。
挿絵に笑った…。(笑うんか)あきらかに怪しいのにウッカリついていってしまう子供たちったらもう。和みだ。
下地になっているクイーンの作品を読んでいたので、途中でネタは解ったのですが知らなかったら不思議で面白いんじゃないでしょうか。このトリックは結構好きなヤツなので、応用が上手いと嬉しいです。
数少ない文代さんの活躍が見られたのも良かったです。
特にこの話ではこの人とても凛々しくて可愛いんですが、他作品で出番が少ないのが寂しいですね。
ネタは結構二番煎じが多いので、ラストも含めて(愛らしい)、キャラクターの可愛さに引っ張られて読んだ感じです。

地底の魔術王 地底の魔術王
江戸川 乱歩 (1998/12)
ポプラ社

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