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『三つの棺』 ジョン・ディスクン・カー 

「密室の巨匠」カーの誇る名作といえばコレ!ですね。フェル博士の「密室講義」輝く本格ミステリ。本格ファンを標榜しながらようやっとコレ読んでる辺りどうなの自分。
推理公開段階になってオープンになる情報もいくつかあったものの、大体の伏線は作中に公正かつ美しく引いてあったと思います。
同じトリックを「パタリロ!」で魔夜先生が使っていたので形として理解するのは難しくなかったですが、現実的には結構無理がありますわな。精神力試されすぎやっちゅうの。も一つ難癖を付けるとしたら、被害者の証言解釈には無理がある。ちょっと妄想に近いやろう(笑)
密室講義は、初版の発行から何十年がたった今でも輝いています:*:°
他作品のトリックのネタバレがやや含まれるのが悔しくはあるのですがでも本当に、密室トリックの基本形を端的に網羅してくれています。クイーンを褒めてくれたのも嬉しい(笑)手元に欲しい。

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『犬婿入り』 多和田葉子 

うーーん…抽象的ですよね。怒涛のような日本語? 理解は出来るけど一本の意味あるお話と感じることができなかった。
私にアレゴリーは解釈できないな、ということがよっく解りました(笑)
しかし著者さんが長いことドイツ住まいでドイツ語でも本を出版していることもありまして、表題作「犬婿入り」に対して併録の「ペルソナ」(舞台がドイツ)では何気ない描写にリアルさがあるように感じられました。私の知ってるリアルなドイツなんて日本人さんのエッセイの中のドイツでしかありませんが(笑)

『虹果て村の秘密』 有栖川有栖 

ロジカル。子ども向けなのに論理に手を抜いてない。
むしろ子ども向けな分各人物の持つ設定情報が少なくて、『こういう立場の人は犯人ではない』という経験論的な消去法が使えない+どの程度の難しさで書くのか予想ができないから推理しにくい。
でもまさに『論理的に』考えれば答えはすぐ解る。
そういう意味でも、また作中と後書きの本格ミステリ論を読むにつけても、最高の"本格ミステリマニア入門"という感じv(笑)
このミステリーランドシリーズに京極先生参戦も驚いた。豪華な面子そろえたな。
あと後書きに奥様との馴れ初めがあって和みましたvかわいい…!

虹果て村の秘密 (ミステリーランド)虹果て村の秘密 (ミステリーランド)
(2003/10/26)
有栖川 有栖

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『獅子の棲む国』 秋山香乃 

秋山さんって秋山さんって…凄い人だな。
会津藩@山川大蔵をメインに据えた、幕末~西南戦争頃小説。
でも山川さんの出番は割とまだらな気がする(笑)
あとほんの一瞬顔を出しただけなのに沼間のキャラの濃さ…!(笑)
会津藩から薩長高官から、濃い人たちを手広くカバーしてくれてるのが嬉しかったです。

『Koizumi―小泉純一郎写真集』 鴨志田 孝一 

祖母宅で発見。読んじゃった。ハイココ笑う所デスヨー。
お祖父ちゃま@又さんが写ってる写真も確か1枚。
息子さんは割かし多い。孝太郎くん、デビュー前と後が別人です。何があった?(酷)
日本の全ての女性が私にとってのファーストレディですというもんのすげえオープニングに初っ端から笑いました(あっはっは!)
この頃って純ちゃんが奥様人気でフィーバーしまくりだった頃だよなぁ。凄いなー写真集出しちゃう総理って。さすが世界のファッションランキング(IN米)12位ですよ。(本当)政治家の中では一番上位、和製リチャード・ギアだそうですあっはっはっは。

『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク 

細かな思考の動きまで追われています。情景描写より思索に割かれる言葉の方が余程多い印象。
緻密に論理的に多角的に思索を重ねる主人公は日本人ドイツ研究者が言う典型的なドイツ文学もしくはドイツ人の姿に重なりました。
また、学校の先生がこの作品と、映画『グッバイレーニン』を例に挙げて、「母親がテーマに来る話にドイツ人は弱い。皆で涙して感動してしまう」という評をしていたのですが、そういう意味でもドイツ人の典型的な形なのかもしれない。
ハンナや主人公の行動の良し悪しについて作中では定めず読者に委ねているところから、ドイツの歴史教育の姿勢と同じものを感じました。
主人公に感情移入する部分は少なかったのですが、歴史認識には共感。

『歳三往きてまた』 秋山香乃 

新撰組ファンではない、でも幕末以降の日本史が大好きな私ですがこれ以上好みな新撰組は多分無い!(笑)
沖田・近藤・土方の三人が三人でとても思い合っている様が素敵でした。どこかひとつの絆が太いんじゃなくて三人が三人で強いつながりを持って描かれています。
各キャラが凄く立っていたのもお話に入りやすくしてくれました。
こちら側から見ると薩長、特に長州は敵役というスタンスなのですが、どうしてそこに立ったかといえば松陰先生の処刑を初めとしてたくさんの藩士が命を落としたからで、長州藩士をそれだけ殺さなければならなかったことにはまたそれはそれで理由が付いてくる。幕末に対して感じる、「血で血を洗う」って見るに耐えないって思う気持ちは、現代の戦争にも通じると思う。

『ドイツ語の新しい学び方』 藤田五郎 

既習者で無い限り、『ドイツ語のすすめ』(同著者)を読んでいないと解らない。辞書もないと多分アカンと思います。
読んでいても理解の足りなかった私にはちょっと解りにくかったです(笑)
やはし少々これは使い辛いシリーズだと思います。
あとサッパリ関係ありませんが、多分急進派のフェミニストさんが読んだら不快だろう表現が散見されて、ほんの短い間に性意識って随分変わったものだなと思いました。

『ドイツ語のすすめ』 藤田五郎 

ものすごーくものすごーく簡単に書かれたドイツ語の本。
むしろアッサリし過ぎてて難解というか(何)説明が少ししかないので、あんまり理解しないうちに「え、これだけでこの説明終わり!?」みたいな。
読んでもドイツ語文法が頭にするりと入るというわけではありません。
洒落とかを使って覚えやすく書こうという努力は感じられました。
しかし如何せん古いのでデータは信用できないし文法も今も同じようになっているのかちょっと不安です(笑)
とにかく英語と比較して、「似ているから簡単」「っていうかドイツ語って簡単」という主張が繰り返しありますが、それは難しい・面倒な部分をスルーしちゃってるからではなからうか…(笑)
うーん容易な分内容が薄くて少々解り辛い1冊でした。

『エラリー・クイーン Perfect Guide』飯白勇三(編) 

アホだって言ってあげてくださいウッカリ買ってしまいました。くそーエルエルカッコいいな可愛いなー…!!!(興奮)
クイーンの作品書評、プロフィール、インタビュー、作品リスト、登場人物紹介、エラリイのパロディ小説、現代作家へのクイーンアンケート等を収録。マニアック(笑)
ただ書評はベタ褒めなので丸呑みは危険かと思います。
各文庫版解説やアマチュアさんの書評で指摘されているミスや浅さには一切言及なし、持ち上げまくり。私は気持ちよかったですが(笑)
ジューナも少々顔を出してくれていて大歓喜…!!
つかクイーン先生ジューナのこと忘れたんじゃなかったんならなんでぱったり出してくれなくなっちゃったのうおうおーー(泣)あんなに可愛い子なのに…ッ
それから現代日本の作家さんへの「クイーンについてのアンケート」。
有栖川先生がいないなんて片手落ちもいいとこですから…!!!(下唇をかみ締めつつ)
くあー…アリス先生の作中だけでもクイーンへの愛はだだもれだけど(愛v)きちんとこういうアンケート回答も読んでみたかった。
JETさんの描かれる表紙を云々書評している人もいますが、個人的にはJETさんの漫画版クイーンは原作の描写を押さえて描かれていたと思うので文句ありません。むしろJETさんのジューナは理想だったv
クイーンファンによるクイーンファンのための至福の一冊。やっぱりクイーンを読まなきゃ本格は始まらない…っvv(ファンの贔屓目とは承知の上で。笑)

『塗仏の宴―宴の始末』 京極夏彦 

本格ミステリというよりはエンタテイメントな作品でした。面白いです。
私は本格ミステリの本格ミステリたる基準は「論理の緻密さ」と「(推理をしながら読む)読者に対する公正性」だと思っているのですが、この作品のつくりはあらゆる材料を読者が信じることが出来ないという意味で後者が欠けていると思います。
ちゅうか妖怪シリーズはほとんどそうだと思うのですが(笑)(けなしてるわけではありません;)
初作を読んだとき本格ミステリだと思わない、と言ったのはそのためでした。
人称の主、地の文を丸ごと信じられないとなると読み手が推理をすることが不可能になるので。
でもその分を、本格じゃないなんて言えないような細かな論理性がカバーしていたからこそ京極堂は本格とよばれているのだろうし京極さんの論理は一級品だと私も思います。
ただ本作は初作と同じく登場人物に関わる何もかもの真偽が読者に判断できない形になっていたので、むしろアクション・スリル・サスペンスな方向にとても楽しませてくれます。
あとは戦中・戦後の状況に対する新認識を少々頂きました。

敦っちゃんがかわええて詮無いですv
鳥口君・益田君・青木君もかわええですv(笑)この三人は設定や持ち物は違うけど属性が同じ子たちという気がする。
敦っちゃんに悪い虫がついたら兄貴より先に蹴り倒しに行きそうなエノさんも好きです(笑)
エノ敦とか言うわけではなくて、妹のようで、とか「女の子は可愛いな」って方向でエノさんは敦っちゃんをお気に入りなのではなからうか。
つかエノさんと女の子、って取り合わせが好きです。カプでなく、女の子(全般)は良い!って感じのエノさんがカッコいいので(笑)
エノさんと木場さんもコンビで好き。幼馴染大好き。
京極堂さんは関口君をマジで虐げてるのかちゃんと友人扱いなのかハッキリして下さい。今まで虐げられる関君が痛々しいためトキメキを抱ききれていなかったのですが今回ちょっと離れてみたら優しさらしきもの(…え?)が垣間見えたのでその返答によっては腐女子が疼きます。(黙れ)

『塗仏の宴―宴の支度』 京極夏彦 

一応読了。メモ。「宴の始末」まで完読し次第まとめて感想しますー。

『ゲーテさんこんばんは』池内紀 

簡略化して、ところどころのポイントを抑えたゲーテの伝記。浅く広く局地的にやや深くばーっと。
等身大のゲーテ、という触れ込みがあったので少し小説寄りなのかと思いきや、著者解釈のゲーテ像の解説という印象を受けました。
「ゲーテは~だったのではないだろうか」。かなり夢物語っぽくないかーと初心者心に思うところも。
あえて言うなら色恋沙汰に右往左往する様が「等身大」なのかもしれませんが、シモ系の話や女性問題=等身大というのはちょっと違うと思います。
あと貶しに近い言葉を、=お堅くない=等身大、と見るのも少し違うと思います。
時折ゲーテ本人や、あとベートーヴェン先生に対してもカチンと来る発言があった為…この人ゲーテのこと好きなのか嫌いなのかどっちなの?(笑)少なくともベートーヴェン先生のことは好きじゃないよね(切ない!)
シラーとの友情が微妙に仄見えたのは嬉しかったです。
つーか私はむしろゲーテとシラーがどの程度仲良しだったのかの方に興味があったもので、主に女性の方に焦点を当てたこの本は目的からやや外れてしまっていたのでした。それともゲーテの伝記と来たら遍くそういう傾向なのか。

『機械仕掛けの蛇奇使い』 上遠野浩平 

ブギーとデュアル文庫の方のシリーズを掛け合わせたような空気。
でもブギーとは確かに微妙に繋がってますが後者は繋がってるのかどうか未確認です。
ファンタジーだからか、いつもに比べて世界観が大雑把だった気がします。ただその大雑把な中にも目新しい設定があって愛。私があんまりファンタジーを読まないせいかもしれませんがー(偏食…)
また、他の上遠野さんの作品にあるひたひたとした不気味さや怖さみたいなものが薄くて、前向きな印象を受けました。
しかしその中にもガンガンにきいてる現代官僚社会(制度)への風刺。痛烈ですわな。
微妙に解決されないまま終わった部分があったので、他作品の中へ続いていくのかどうか気になります。
皇帝君とルルドがとてもとても可愛かった。微笑ましい。
上遠野さんの書く若者の中身ってリアルで青春で好きです。

『メタルバード1 《さあ、どこへ飛びたいか?》』 若木未生 

若木先生に飢えたので買ってきました(…)以前古本で立ち読みしたきりだったので(ぶん殴っとけ)再読ですが、結構細かい部分がすっぱ抜けていました;;
リズム、速さ、臨場感。やはしこの人の日本語って凄いな、と思います。
台詞回しもとても好き。面白い台詞回しが出来る人には惚れ惚れしますv銀魂とかアンガールズとか。(そんで若木先生並べちゃうんだアンタ…!/わ…わらい?)
魅せる、って言葉がこんだけピッタリ来る日本語を使う人をあんまり他に思いつかんです。キュン。
いつまでも読んでいたいっつーかほんとになんかもっとこの人の日本語が読みたくてたまらんのですけど新刊ー!!(落ち着けよ)
ところでレイアードとカイトのコンビが大好きです。
若木組の人たちはコンビになったり三人になったり四人になったり、キャラ同士が関わり合うと更に魅力とか愛度が上がる気がします。個々も魅力的なんだけど個と個がぶつかったときの相乗効果が普通の何倍とかある感じ。
うおーごちそうさまでした。(もうなんかめちゃめちゃだよ日本語!)

『ダブル/ダブル』 マイケル・リチャードソン(編) 

(以下「まえがき」から引用)<双子><分身><鏡><影><人造人間>といった、いわば「一人が二人で二人が一人」の物語を集め(以上「まえがき」から引用)たアンソロジー。西洋の作家さんのみで、大体20世紀の作品ですが、一部19世紀のものも見られました。
アンソロジーなので短編のみ。(一編だけ詩も)あまりにも有名な作品はあえて外してあるようです。
はっきりとオチを示さなかったり、イキナリ不思議現象がナチュラルに起こっていたり、全体的に伝奇小説っぽく仕上がっています。
主題がアイデンティティを問うようなものだからか、その喪失の恐ろしさが描かれているものが多くてそういう意味で怖くなるしぞっとします。
ただ、訳の問題なのか原作からしてそうなのかはたまた私の理解が足りないのか(…)、書き方が主観的過ぎて半ば意味不明だと思った作品もあります。
不気味な雰囲気を楽しめ、といわれてしまえばそれまでですが、個人的にはあまりハマり切れませんでした。

ダブル/ダブル (白水Uブックス)

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