『ドイツ再生とEU―シュレーダー政権のめざすもの』 走尾正敬
第7代連邦首相、ゲアハルト・シュレーダー政権を中心としたドイツ現代史。
ヘルムート・コール前政権の流れから丁寧に追いかけてくれています。
歴史的に見れば比較的短期間のことを扱っている分、国>政党>政治家、とマクロ〜ミクロの視点がきちりと押さえられた一冊でした。
国ではドイツ・イギリス・フランスのEU内での牽引役争い、東西統一の際にフランスが果たした役割、独仏の近年の融和の話が面白かったです。
流石お隣、フランスはよく顔を出しますね。独仏は良くも悪くもお互いを牽制し合い、提携もし合い、ビジネスライクに付き合っているのかな、という印象を持ちました。
1980年代前後のEU内の相関図を知るにも、良い一助となるのではないでしょうか。
![]() | ドイツ再生とEU―シュレーダー政権のめざすもの (1999/06) 走尾 正敬 商品詳細を見る |
- [2007/06/25 09:42]
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『NHKCDブックやさしく歌えるドイツ語のうた―歌の翼にドイツ語のせて! 』 田辺秀樹
日独で有名なドイツ語の名曲を集めたCD+歌詞(独・日)+歌詞の文法的解説+その歌に関するコラム+楽譜、で成り立っている本。
曲のチョイスがとても上手いです。
歌いやすく、耳に残り、良い歌ばかり。
ローレライや菩提樹、歓喜に寄す(いわゆる"第九”)、野ばらなど、マスターできたら絶対かっこいいと思うので(笑)練習中です。
曲はモーツァルトやシューベルト、詩はゲーテやブレヒトなので、音楽が好きな方にも文学が好きな方にも楽しんで頂けるのではと思います。
![]() | やさしく歌えるドイツ語のうた―歌の翼にドイツ語のせて! 田辺 秀樹 (2006/03) 日本放送出版協会 この商品の詳細を見る |
- [2006/10/18 20:59]
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『大きなケストナーの本』 エーリヒ・ケストナー 丘沢静也 岸美光 初見基
ケストナーのさまざまな書き物(詩・小説・エッセイなど)を大体書いた年代順に並べた本。ほかのメディアに収録されているものがたぶんほとんどなので、ピックアップで読みたい場合にのみ有効かもしれません。訳し直されているので、他の訳が気に入らないときにもいいと思います。
結構ニュアンスをしっかり汲み取っていて、ケストナーのユーモアがきちんと反映されている良訳です。
ただし小説などは長編の一部分だけです。私は小説読むなら丸々読みたい派(何)なので、飛ばして読みました。
簡略年譜付。
大きなケストナーの本 / エーリヒ ケストナー
- [2006/06/05 10:05]
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『ドイツ統一戦争―ビスマルクとモルトケ』 望田幸男
19C末頃〜ドイツ統一辺りの戦争を、ビスマルク・モルトケ(+ローンもかな…)を中心に書いた研究書。次点マントイフェルとヴィルヘルム一世な感じ。
本文に入る前に「概観」でざっと本の流れを押さえ、ビスマルクやモルトケが活躍しだすまでの流れをしっかり説明してから本題に入ってくれます。
この二人をピンポイントで読みたい方には少々面倒かもしれませんが、イマイチまだドイツ史に弱い私には助かりました。
写真と統計がふんだんに使われているのも解りやすい。戦争の話なので、地図があればもっと良かったです。地名と方角を挙げられるだけでは具体的に想像できない土地もあったので。
また、参考文献が充実しています。
大体のジャンルごとに書き出してくれてある上、著者からの簡単な説明も付いていてありがたかったです。
ドイツ統一戦争―ビスマルクとモルトケ / 望田 幸男
- [2006/05/12 14:52]
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『ドイツを読めば日本がみえる』 加来耕三
ドイツがいかに日本へ影響を与えてきた、きているか? という話なのですが、お勧めできません。(笑)
まずドイツの明治初期日本への影響の過大評価がすごい。
ドイツを持ち上げたほうが後半が際立つと判断したのかどうか解りませんが、ちょっと言いすぎだと思います。
確かにそれは大きかったんですけど、そんなに国がドイツオンリーだったわけではなくて、仏英蘭から流入したものもあったはずだし(民法とか)あんなに大久保さんは熱狂しないと思う(笑)
色んなことをセンセーショナルに仕立てていて、学術書というより小説寄りの印象です。
日本におけるドイツバナなのに青木周蔵が見当たらないのもおかしい(偏見じゃねーの)
また、欧米諸国の国民性に対するよくわっかんない一般化が癪に障りました(笑)「フランス人は皆は得手勝手」「ドイツ人は皆は機械が好き」など。
後半はほとんど日独別々に論じていて、別にドイツを読んでも日本は見えませんでした。残念。
細かいミスで目に付いたのは、「ドイツは戦場で敗れたのではない。背後から匕首で突き刺されたのだ」の解釈が違いと、「少将は仕官の最低級」ってヤツ。少将は将官の最低級であって仕官の最低級は准尉の筈ー(辞書的定義)これはどちらかというと編集さんのミスかな。
もっと基本的なミスとしては引用の仕方です。
一次資料すっ飛ばして二次三次資料からばかり引いていたり(そもそもそんなに読んでないっぽい)、署名著者名が明記されてなかったり。明記されてない引用は著作権法違反じゃ…?;
- [2006/05/09 14:51]
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『危機管理の天才ビスマルク』 加藤千幸
ビスマルクの評伝か研究書なのかと思いきや、外交官である著者によるビスマルクと自分の話、でした。
ビスマルクの書き物や発言を拾ってきて、それに対して著者からコメントが付きます。歴史的背景やドイツ学よりも外交常識の観点が強いです。
時代の話が無いわけではありませんが、むしろ中国の故事などを引いてその判断について良い悪いを語るなど、自分的常識で当時を見ている感じがします。エッセイに近いでしょうか。
読み物としてはともかく、研究などの参考文献として使える本ではありません。
また、誤字が多かったのが気になりました。
- [2006/04/29 00:09]
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『ケストナーの生涯―ドレースデンの抵抗作家』 高橋健二
エーリヒ・ケストナーの伝記。
生まれたころからお亡くなりになるまで、交友関係や住んでいた土地柄なども踏まえて書かれています。
高橋さんはケストナーとは交友関係にあったため、ケストナー自身の手記に加えて彼の周りの人から実際に見聞きしたこと、彼自身と付き合って得たものなどがふんだんに盛り込まれていました。
この一次史料の多さが美味しかったです。
高橋さんのケストナーに対する目線は優しく暖かく公平で、嬉しかったです。
- [2006/02/23 10:35]
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