スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))』 高田宏 

近代的国語辞典の編纂と日本語文法の体系化に尽力した大槻文彦の伝記。
祖父・大槻玄沢の時代から連なる洋学の系譜にざっと触れつつ、幕末・明治・大正・昭和の初期にまで続く大槻と辞書『言海』の姿を描いています。
幕末の記述では奥羽越列藩同盟側から見た維新、明治以降ではその時々の著名人との意外な繋がりを見ていくのが面白かったです。

言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))
(1998/04/15)
高田 宏

商品詳細を見る

スポンサーサイト

『祖父・吉田茂の流儀』 麻生太郎 

総裁選で何かと話題の麻生太郎さんが書いた、祖父で元首相の吉田茂さんについての短いエッセイをまとめた本。
話題は主に日常のことや「素の吉田茂」という感じで、親しみやすい内容のものが多かったです。
吉田さんの発言は全体的にウィットに富んでいるか、毒舌かでにやりとさせられます。
一番ウケてしまったのは、「ロンドンの動物園の猿のコレクションがすごい」という風に話を振られての「いや、猿のコレクションなら国会に行けばいくらでも見られますよ」という切り返し(笑)
面白いですが…大丈夫だったんでしょうか…!(笑)
ただ、どれだけ「一般の人と変わらない」と言われても、二万坪の自宅や戦後でも物的にある程度恵まれている様子を見ているとなんだか懸隔を感じてしまいました。お仕事柄しょうがない部分もあると思いますが。

祖父・吉田茂の流儀祖父・吉田茂の流儀
(2000/05)
麻生 太郎

商品詳細を見る

『大正政変―1900年体制の崩壊』 坂野潤治 

大正政変を詳細に考察した一冊。
政友会・原周辺中心と読みました。
短めの伝記や他党側メインの本では、原は大概怜悧に辣腕を振るっている印象があります。しかしこの本では珍しく原の不遇を見たように思いました。

大正政変―1900年体制の崩壊 (1982年)

『明治・大正の宰相 第六巻―大隈重信と第一次世界対戦』 豊田穣 

大隈内閣本。第一次世界大戦という大きな事件が重なっているため、世界情勢に筆が割かれて内治政争の話がやや少なめなのが残念でした。
でも34/35議会と12回選挙のあたりはとても面白かったです。政府vs政友会。
明治・大正の宰相 (6)

『祖母・母・娘の時代』 鹿野政直・堀場清子 

戦前の女性を取り巻く環境について書いた女性史本。
さっくり読めてエッセンスは盛り込まれている良書だと思います。

祖母・母・娘の時代 (岩波ジュニア新書 (96))

『はじめて学ぶ日本近代史(下)―日露戦後から敗戦まで』 大日方純夫 

近代通史本の下巻。
上巻に引き続き、朝鮮・中国などアジア、女性、子どもなど非常に視点が多角的で良いです。
第二次世界大戦時期の叙述は感情的な部分もありますが、しょうがないところかな…と。
日本の課外や罪について史料付きで示されており、痛いけどよく言って下さったことだと思います。
著者の示した史料とデータを偏っていると批判する人もいるかもしれませんが、同じ偏るのなら被害の事ばかり述べるよりも加害のことをきちんと話してくれるほうがずっといいと思います。
朝鮮の方を労働力として、女性を従軍慰安婦として強引に拉致する話などを読んでいると、北朝鮮を批判するばかりで自己批判をおろそかにしている自分たちがとても恥ずかしい気がしました。
よく愛国心が失われるから教科書にこういう話は載せない方が良い、という方がいらっしゃいますが、それはやはり論理のすり替えなのではないかと思います。
何故国を誇れないのか。「過去の出来事」それ自体というよりも、今の日本にその罪をきちんと償う気持ちと姿勢が欠けているからです。
教科書に載せるな、という政治家その人が日本に被害を受けた国々、人々に対して真摯であれば、誇る気持ちは起こるのではないでしょうか。

話がズレましたが、多角的かつ自国擁護に陥らない視点で語られた良いシリーズだと思います。

はじめて学ぶ日本近代史〈下〉―日露戦後から敗戦まで はじめて学ぶ日本近代史〈下〉―日露戦後から敗戦まで
大日方 純夫 (2003/03)
大月書店

この商品の詳細を見る

『はじめて学ぶ日本近代史(上)』 大日方純夫 

近代通史本の上巻。
黒船来航のあたりから。
教科書的なお話(ざっと通史)→民衆、というように視線を下げる形でお話が進んでいきます。
・さらに豪農と普通の人など、貧富の差によっても当時の状況を見ている
・本文に随時関連書の提示がある
・海外との関係、世界史的視点が盛り込まれている
・研究史(どのように研究されてきたか、メジャーな論マイナーな論今主流の論など)に触ってくれる
点が良かったと思います。
論調は基本的に冷静慎重公平です。ときどき断定調になることも。でも気になるほどではありません。
史料を引いてくれるのも分かりやすいのですが、現代の言葉に直されている=著者の手が入っているので少々気になりました。
索引を巻末に付けてくれたらより使いやすいものになったのではないでしょうか。
ごく基本を押さえるには良い一冊だと思います。

はじめて学ぶ日本近代史 (上) はじめて学ぶ日本近代史 (上)
大日方 純夫 (2002/03)
大月書店

この商品の詳細を見る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。